見出し画像

違うけど、似ている。

私の故郷の北海道には「紋別」と「門別」、二つの「もんべつ」という土地がある。

高校時代、どっちだったかとにかく「もんべつ」出身の同級生男子が、学校の百周年記念で企画されたクラウドファンディング的な催しを利用し、確かアラスカだったろうか、遠く離れた海外の寒い土地まで、オーロラを観に行ったのだ。

彼とは全く親しくなかったけれど、あれから大分経った今でもなお、仮に昭和基地で働いていても彼ならば全く違和感無いと思う位にインパクトのある少年であったなと、こうしてふと思い出すことがある。

已己巳己という言葉を知り、その字面になんとなく紋別と門別を連想した私の脳裏には同時に、オーロラを観に行った彼の事がまじまじと思い出されたのだ。

同じ高校で、ほんのわずかな時間を同じ教室で過ごしただけ。

でも私も、高校生にしてオーロラを観に行った彼の様に、自分の夢に正直に、まっすぐに、ひたむきに生きていきたい―そんな風に思う。


#旅する日本語 #已己巳己


頂いたサポートはしばらくの間、 能登半島での震災支援に募金したいと思っております。 寄付のご報告は記事にしますので、ご確認いただけましたら幸いです。 そしてもしよろしければ、私の作っている音楽にも触れていただけると幸甚です。