「仏事作法ワンポイント解説」ということで、仏事や作法について知っておきたいことや、いまさら聞けないことなどを、ワンポイントで解説します。今回は、合掌礼拝の作法についてです。
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合掌というと簡単そうですが、宗派によって作法が違うんですね。よく分からないとか、何となくおこなっているという方も多いのではないでしょうか。きちんとした作法を身につけて、安心した心持ちで合掌礼拝をするご縁となれば幸いです。
◆合掌礼拝の作法
さて合掌は、両手を胸の前で合わせます。手の位置が高い方が結構おられますが、胸の前あたりで合掌していただくといいかと思います。
そして、お念珠の輪の中に、両手の人差し指から小指が入るように、お念珠を持ちます。お念珠の房は、下にくるようにします。指の間はあけずに閉じ、親指はかるくお念珠をおさえます。
肩や肘は張らず、背筋を自然と伸ばします。そして、御本尊の阿弥陀仏を仰ぎ見て、「南無阿弥陀仏」(なまんだぶつ/なまんだぶ)と数回お念仏を称えます。回数は特に決まりはありませんが、私は6回~10回くらいの間が、心地よい感じがします。
数回お念仏を称えて、合掌したまま、状態を傾けて礼拝します。状態の角度は、約45度と言われますが、腰痛の方もおられると思いますので、出来る範囲でおこなっていただけばと思います。
そして、状態をおこしてから合掌をときます。合掌以外の時は、お念珠は左手に持ちます。以上が、合掌礼拝の作法になります。
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合掌
福岡県糟屋郡 信行寺(浄土真宗本願寺派)
神崎修生
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南無阿弥陀仏