僧侶がおすすめする仏教本5選。初心者でも読みやすい仏教入門書【お釈迦様編】
皆さん、こんにちは。僧侶の神崎修生です。
このようなお声をいただくことがあります。
「仏教の本を読んでみたいけれど、どれを選んだら良いのか分かりません。初心者でも分かるような入門書があるとありがたいのですが、おすすめの本があれば教えてもらえませんか?」
確かに、仏教の本って難しそうですし、どれから読むと良いのか分かりづらいですよね。私も、仏教を学び始めた時はそうでした。
そこで、今回は、初心者の方にもおすすめの仏教本をご紹介させていただきます。特に今回は、仏教の開祖であるお釈迦様についての本を取り上げたいと思います。
また過去に、仏教の本を読んでいて、「どのように理解すれば良いのかが分からない」、「知っている人に教えてほしい」と思われた方もおられると思います。
私もそうでした。言葉が専門用語だったりすると頭に入りづらかったり、心の部分は捉えようがなくて腹おちしづらかったり、、、
今回ご紹介する仏教本は、私がブログの記事を書くときにも参考にしているものです。この仏教本と合わせて、私のブログも一緒に読んでいただくと、本の補足や解説にもなるかと思いますので、是非ブログも読んでみてください。
では、さっそくご紹介していきましょう。
◆『ブッダ 100の言葉』佐々木閑 訳・監修
仏教の言葉を知りたいという方に、とてもおすすめの本です。ブッダ(お釈迦様)が語られた言葉を、分かりやすい訳で紹介し、そこに佐々木先生の解説がシンプルに加えてあります。
また、ただ言葉を紹介するだけではなく、サブタイトルに「仕事で家庭で、毎日をおだやかに過ごす心得」と書いてあるように、日常の生活に参考になるようにまとめられています。
「自分との向き合い方」、「心や執着を見つめる」、「生き方や幸せについて」など、カテゴリー分けされていて、読みたいところをパッと開いて読めるような本になっています。
私も、お釈迦様の言葉を紹介するときに、参考にしているおすすめの本です。
◆『ブッダのことば』、『ブッダの真理のことば・感興のことば』中村元 訳
ブッダ(お釈迦様)の言葉について、もっと知りたいという方には、こちらの本がおすすめです。
お釈迦様の言葉をまとめられたとされる『スッタニパータ』や、『ダンマパダ』といった経典を、著名な仏教学者である中村元先生が訳された、仏教の定番書です。
ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もし汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。車をひく(牛)の足跡に車輪がついて行くように。
『ダンマパダ』1
牛車のたとえのように、お釈迦様当時の風景も感じられつつ、しかし根本の部分では、時代が変わろうとも変わることのない、考えさせられるような言葉が続いていきます。
どこからでも読めますし、読み進めていくことで、心が洗われ、整うような経典です。こちらもおすすめです。
◆『ブッダ物語』中村元・田辺和子 著
お釈迦様の生涯を知るのにおすすめなのが、この『ブッダ物語』です。お釈迦様の誕生から入滅(亡くなること)までの概要が記されています。
お釈迦様はどういう時代に生まれ、どのような経緯で出家をされ、どのようなことをされた方なのかなど、北伝仏教(日本に伝わっている仏教)の経典にもとづいて記されており、やさしい言葉で知ることができます。
◆『日本人が知らないブッダの話』アルボムッレ・スマナサーラ 著
こちらの本は、経典からできるだけ史実を読み解き、お釈迦様の人間の部分に着目して書かれた本です。
お釈迦様当時の差別や戦争などの社会問題にも触れられ、お釈迦様の人間としての葛藤や、だからこそ出家をして、安らかな生き方を求めたことなどが記されています。
日本に伝わっている北伝仏教の経典に記されたお釈迦様像は、後世の人がお釈迦様を讃える気持ちから、抽象的な物語として描かれていることがあります。
スリランカ上座仏教の長老であるスマナサーラ氏は、南方に伝わる経典から、論理的に人間のお釈迦様像や史実を読み解き、この本を記されています。
北伝のお釈迦様像も、後世の方たちの尊ぶ気持ちが表れていて温もりがあるのですが、スマナサーラ氏のこの本からは、お釈迦様がなぜ出家をされ、さとりを求められたかなどが論理的に考察されており、とても勉強になります。
いかがだったでしょうか?
是非、興味のあるものから手に取っていただき、より良い日常生活の一助にしていただければ嬉しいです。
また、私のブログも合わせて読んでいただくと、本の補助になるかと思いますので、宜しければこちらもお読みいただけると幸いです。
読んだ上での感想や質問なども、お待ちしております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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合掌
浄土真宗本願寺派 教證山信行寺
神崎修生
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