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社長の仕事
みなさんは社長の仕事って何だと思いますか?
「会議に出て意思決定をすること」
「現場を巡回して
従業員のモチベーションを上げること」
「経営方針や給与制度など仕組みをつくること」
「人を採用して育てること」
「いろんな人に会って人脈を広げること」など、
答えは様々でしょう。
社長が先頭に立ってバリバリ働くと、
社長にしかできない仕事や、
社長にしか分からない仕事が増えていきます。
一方で、社長もただの人間ですから、
明日はこの世にいないかも知れません。
死なないにしても、
事故や病気などで
長期間不在になるかも知れません。
少なくとも、
いつか居なくなることは決まっているわけです。
だから、会社が特定の個人に依存しているほど、
経営上のリスクは高いと言えます。
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経営者というポジションはとても特殊です。
各種調査によると、
日本の社長の平均年齢は60歳を超えています。
これは普通の人が定年退職を迎える年齢です。
中には80歳になっても90歳になっても
現役という方もいます。
周囲も(本気かどうかは別として)
「お若いですね!」
「ぜんぜんそんな年齢に見えないです!」
「いつまでも現役で頑張ってください!」
なんて言うものですから、
「まだまだ俺がいないとダメだ」
「若いものには任せられん」
となっていきがちです。
誰でも頼られると悪い気がしませんし、
年令を重ねるほど自分の役割や居場所が
ほしいという思いにもなるのでしょう。
逆に「あなたなんか居ても居なくても一緒だわ」
と言われたら普通の人はショックです。
しかし、社長の仕事とは就任したその日から
「いつ自分がいなくなっても
大丈夫な状態をつくっていく」
≒自分に依存しない状態をつくっていく仕事
でもあります。
歴史を顧みれば戦国最強と言われた武田家も、
天下統一を目前に控えた織田家も、
天下人となった豊臣家も、
信玄や信長や秀吉がいなくなった途端に
(事実上)滅亡してしまいました。
一方で、桶庄がビジョンに掲げている「森林」には
中心となる存在やスター選手など、
依存する対象がありません。
自立した個々が支え合い、
活かし合うことで成り立っています。
もし社長が居ないと回らない会社があるなら、
それは社長の自己満足かも知れません。
たまに他社の従業員さんが
「うちの社長はゴルフばっかりで
ぜんぜん仕事しないんですよ」
なんて嬉しそう(!?)に
話しているのを聴くことがあります。
それで会社が回っているなら、
その社長はそうとう優秀なのかもしれません。
みなさんはどう思いますか?
今週も当たり前のことに感謝しながら、
末広がりの明るい未来を見据えて、
2度とない「いま・ここ・わたし」を
大切に生きましょう。
この1週間の先に、
あなたはどんな未来を見据えていますか?
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