佐藤寛之(桶庄社長)

名古屋で創業150年の老舗企業を経営する5代目のエッセー。一人ひとりが人生観に根ざした仕事観を持って、それを胸に働くことで輝けるんじゃないかなと考えてます。あなたが輝いて、その光で周りの誰かを照らせたら素敵ですね。敬愛する経営者は松下幸之助さんと稲盛和夫さん。41歳。

佐藤寛之(桶庄社長)

名古屋で創業150年の老舗企業を経営する5代目のエッセー。一人ひとりが人生観に根ざした仕事観を持って、それを胸に働くことで輝けるんじゃないかなと考えてます。あなたが輝いて、その光で周りの誰かを照らせたら素敵ですね。敬愛する経営者は松下幸之助さんと稲盛和夫さん。41歳。

最近の記事

今月のフレッシャーズキャンプを振り返って

ニュースや報道でみなさんもご存知の通り、 全国各地で闇バイトによる強盗事件が 相次いでいます。 先日のフレッシャーズキャンプでは、 全員でニュース動画を視聴した上で、 私たちの業界や仕事への影響と、 この犯罪の背景にある動機や要因について グループに分かれて意見交換を行いました。 まず私たちの業界や仕事への影響についてです。 赤外線センサーや 窓ガラス用のフィルム施工といった、 防犯関連の相談が増えている という声が出た一方で、 お客様が訪問者である私たちを見る目が 厳しく

    • どんな会社にしたいですか?

      就活生と話していると 「桶庄を将来どんな会社にしたいですか?」という 質問を受けることがあります。 ビジョンとしての森林経営の話は 会社説明会でしていますが、 あまり上手く伝わっていないのかもしれません。 ひとつには、 敢えて具体的な話は しないようにしているからでしょう。 もしかしたら学生たちは 「M&Aと多角化を進めて グループ全体で100億円企業を目指す…」とか、 「持続可能な社会を推進するために 再生可能エネルギーを…」といった、 わかりやすい話を期待しているのかも

      • 村の祭り酒

        皆さんは「村の祭り酒」というお話を ご存知でしょうか? こんなお話です。 ある村では、 毎年秋になると五穀の豊穣に感謝して、 村人総出で盛大なお祭りが 行われることになっていました。 お祭りのスタートでは、 大きな樽に入った酒を分け合って、 みんなで乾杯することが習わしとなっています。 しかし、今年は経済的な事情で 酒樽を用意するお金がありません。 「これではお祭りが開けない…。 一体どうしたものだろうか。」と 誰もが頭を抱えていました。 そんな時、村の寄り合いである男が

        • 素直な心になりましょう

          私たちは7つの習慣を勉強する中で、 パラダイムという言葉と出会いました。 復習しましょう。 パラダイムとは、 私たちが世界を理解する際に無意識に働く 物の見方や考え方のことでした。 いわば人生経験を通じて作り上げてきた 眼鏡のようなものです。 歪んだ眼鏡で物を見れば、 真っ直ぐな棒でも曲がって見えるでしょう。 また、赤色の眼鏡を通して世界を見れば、 真っ白な紙でも赤く見えるはずです。 私たちの物の見方(SEE)は、 私たちの行動(DO)を決め、 それによって得られる結果(G

          決断の数を減らしてみる

          新年度が始まって1週間ほど経ち、 身の回りも少し落ち着いてきました。 私自身の期末を振り返ってみると、 各種会議への参加や新卒中途の採用活動、 7つの習慣の勉強会、 日誌へのコメント、 社長通信の執筆、 フレッシャーズキャンプといった 日常の業務に加えて、 高知への視察研修、 バス旅行インターン 、第153期の予算の取りまとめ、 新しいコンパスの編集と入稿、 経営方針発表会の準備など 予定がてんこ盛りでした。 関わる仕事が増えると 「〇〇の件はどうしましょうか?」というよう

          決断の数を減らしてみる

          第153期経営方針発表会

          昨日9月29日は経営方針発表会でした。 コロナ禍を経て 久々にご来賓を招いての開催になりましたが、 笑いあり、また涙ありの、 とても私たちらしい時間だったと思っています。 会議室もパーティー会場も共によい会場で、 個人的には食事も十分に楽しめました。 全体の進行もほぼ予定通りで言う事なしでした。 期末で各自忙しいところ、 何度も何度も下見を重ねながら 準備に奔走してくれたワンピースPJのみなさん、 本当にありがとうございました。 また、当日の運営をお手伝いくださったみなさん

          第153期経営方針発表会

          お乗り間違えのないように

          「皆さんは今から 人生という大海原に旅立とうとしています。 その旅を行くにあたって、 今日は4つの船をご用意しました。 みなさんはどの船で旅に出たいですか?」 会社説明会では、よく会社を船に例えて話をします。 用意された船は4つで、 それぞれ①豪華客船、②漁船、③ヨット、 そして④手漕ぎボートです。 あなたはどの船を選びますか? 人気があるのは①の豪華客船です。 理由を尋ねてみると 「大きくて安定してそうだから」 「たくさん人が乗っていそうだから」 「設備が充実してそうだか

          お乗り間違えのないように

          考える順番が大切

          会社の将来を左右する採用活動。 私自身が先頭に立って、 これまで数え切れないくらい 会社説明会を実施してきました。 事業説明やら始まり、 ミッション・ビジョン、 人財育成についての考え方など、 対面でなければ伝わらない内容に絞って3 時間ほど話します。 説明会の最後では、 私が最終選考の面接官であることを告知した上で、 予め面接で伺う質問をお伝えしています。 質問は大きく2つあります。 まずは「どんな人生にしたいか?」です。 これは仕事もプライベートもひっくるめて、 人生全

          自分に足らないものは何ですか?

          先週8月22日(木)~23日(金)と1泊2日で、 管理職の視察研修で高知県に行ってきました。 視察先はネッツトヨタ南国という 自動車販売店です。 10年以上前にも一部の管理職と ならしかPJのメンバーで訪問したことがあるので、 覚えている人もいるでしょう。 トヨタ自動車が実施する 全国顧客満足度調査において、 10年以上も連続で1位を取り続けてきた会社です。 ちなみに、 調査対象となる販売会社は 全国に300社以上あるそうです。 すごいですね。 創業者である横田英毅さん (

          自分に足らないものは何ですか?

          心に浮かぶあの人は咲顔ですか?

          長いお盆休みも終わって日常が戻ってきました。 故郷に帰省した人もいるでしょう。 遠くまで旅行に出かけた人もいるかも知れません。 みなさん思い思いのお盆休みを 過ごされたことと思います。 大きな怪我や事故の報告もなく、 ホッとしています。 そもそもお盆休みとは何でしょうか? いろいろ調べてみましたが、 「お盆の起源はよくわからない」 というのが通説のようです。 一般的には、 ご先祖様がこちらの世界にお戻りになる期間 だとされていて、 そのお出迎えとお見送りをするための休暇が

          心に浮かぶあの人は咲顔ですか?

          みんなで水やり

          普段みなさんの職場では ミッション・ビジョンや 私たちが大切にしたい価値観、 考え方について、 どれくらい触れる機会がありますか? 会議やミーティングの冒頭では、 毎回ミッション・ビジョンの読み合わせが きちんと行われているでしょうか? また、部長やリーダーの皆さんは これらの重要性を正しく発信できていますか? 一般に会議やミーティングでは、 個別案件の進捗確認や今月の見込みなど、 目に見えるものに話題が集中しがちです。 一方、目に見えないもの(理念や考え方)は ほとんど触

          正しいプロセスは正しい結果をもたらす

          みなさんの中に登山が趣味の方はいますか? 重い荷物を背負い、汗まみれになりながら、 何時間も登り続けて立った 山頂からの景色は格別ですね。 でも、考えてみるとちょっと不思議です。 同じ山頂に立つなら、 誰かが操縦するヘリコプターで 乗せていってもらった方がよっぽど効率的です。 しかし、ほとんどの登山家はそれを望みません。 なぜでしょうか? それは、自分の足で一歩一歩登っていくという プロセスを楽しんでいる (大切にしている)からです。 日々お客様からいただく アンケートやお

          正しいプロセスは正しい結果をもたらす

          大人の責任

          「美しい女性を口説こうと思ったとき、 ライバルがバラの花を10本贈ったなら、 君は15本用意するかい? そう思った時点で君の負けだ。 ライバルが何をしようと関係ない。 その女性が本当に何を望んでいるのかを、 見極めることが重要なんだ。」 これはアップル創業者の スティーブ・ジョブズの言葉だそうです。 確かにiPhoneをはじめとして、 アップルの製品には他社にはない オリジナリティがありますね。 私が知る限り、値引きやセールもありません。 普通の人と考え方が違うから、 たどり

          責任

          「自民党の笹川博義衆院議員は7日、 同党派閥の裏金事件に関連して 岸田文雄首相(党総裁)の責任に言及した。 前橋市で開かれた党群馬県連の会合で 『組織のトップに けじめをつけてもらわなければならない。 これがないと自民党再生の 第一歩にならない』と述べた。」 (時事通信2024年7月7日) これは要するに 「責任を取って辞任せよ」ということでしょう。 えらくごもっともな意見に聞こえますが、 岸田氏を自民党総裁に選んだ人には 責任がないのでしょうか? 選出したのは 自民党の所

          企業視察報告

          先週木曜日の6月27日、 管理職12名で他社視察に行ってきました。 視察先は、岐阜市の鷲見製材さんです。 新築住宅を中心に、リフォーム、 リノベーション、不動産仲介、 さらに自社でカフェの経営も行っています。 従業員数はグループ全体で70名前後、 そのほぼ全員が同じ敷地内で働いているそうです。 普段から自然に コミュニケーションを取れそうでいいですね。 経営者である石橋常行社長とは、 10年ほど前にPHP研究所が主催する勉強会で ご縁をいただきました。 会社に到着すると、

          三歩先を見つめ、二歩先を語り、一歩先を照らす

          桶庄では社長や部長を含む管理職を リーダーと呼びます。 リーダーは英語でleaderと綴ります。 (reader=読書家じゃないですよ。leaderです) leadとはリードする、導くという意味ですから リーダーは導く人という意味になります。 誰かをリードするには、 進むべき方角や目的地が必要です。 「何のためにこれをするのか?」つまり、 目的をミッションといいます。 一方で「今は違うけれど、将来はこうありたい」 という将来像や理想の姿をビジョンといいます。 残念ながらどちら

          三歩先を見つめ、二歩先を語り、一歩先を照らす