乳牛から和牛を産ませるための資格〜家畜受精卵移植師〜
今回から具体的な資格取得までの道のりを記録していきます!
記念すべき初回の資格は「家畜受精卵移植師」です。初回からマイナーな資格の記録になってしまいますが、「マイナーな資格だからこそ情報を求めてる人がいる!」とポジティブに考えることにします笑
なぜこの資格に申し込んだのか
私がこの資格を取りたいと思った理由は「みんなが安価に和牛を食べられるようにしたい!」というもの(半分冗談)です。
実際の受講理由は家畜人工授精師としてのスキルアップをしろとの「業務命令」ですが、資格取得が趣味の私にとってはご褒美イベントでした。
そもそも「受精卵移植師」って何するの?
受精卵移植師の仕事を説明する前に、生まれてから牛乳を搾るまでの過程を知っておくと理解がしやすいかもしれません。
牛は成長すると自動的にミルクを出すようになるのではなく、人間と同じで「ミルクを出すには出産が必須」です。
簡単にいってしまえば、家畜受精卵移植師はこの出産に関わるコウノトリ的な仕事なのです。
牛の出産にもう一歩踏み込むと、牛の繁殖方法には「人工授精」と「受精卵移植」があります(人工授精には家畜人工授精師という資格があります)。
今までは「人工授精」がメインの繁殖方法で、この方法では基本的に乳牛から乳牛を産ませることになります。一方、最近普及してきた「受精卵移植」だと乳牛から和牛を産ませることができます。
これの何が良いかというと、和牛の方が売値が高いので農家の儲けが増えるのです(乳牛の♂子牛だと約100-1万円、和牛の♂子牛だと数十万円)。
また、和牛の出生数が増えることで流通量が増え私たちが手軽に和牛を食べられるようにもなります!
上記のように受精卵移植を行うために必要な資格が「家畜受精卵移植師」であり、消費者に和牛を安く届けることと生産者の利益に貢献する誇り高い仕事なのです!
受講までがかなり面倒くさい
長くなりましたが、これから受講までの流れを記録しておきます。
受講するまでの流れは以下のようなものでした。
受験資格
必要書類の提出
受講者の抽選
受講許可書の受け取り
受講料の振り込み
率直に言いますと、このフローかなりめんどくさいです。
受験資格
この資格講習を受講するには「家畜人工授精師:牛」の免許をあらかじめ取得しておく必要があります。
必要書類の提出
必要書類は3点あり「受講願書」、「履歴書&志望動機」、「家畜人工授精師免許」でした。
特筆すべきは「履歴書&志望動機」で、資格取得のために履歴書を記入する経験はあまりなかったので貴重でした。
受講者の抽選
この抽選がなかなか厄介でした。私は以前この抽選に落ちていますが、その時の倍率は2.3倍でした(30人募集の73人応募)。
今年はラッキーなことに2回目の応募があり、そこに滑り込むことが出来ました(昨年コロナのため未開催であったことの対応でした)。
通常は1年1回開催のため、その年の受講を逃すと来年まで持ち越しとなります…
当選には主催者とのコネが必要とかいう人もいましたが、個人的には「運と履歴書の熱意」で決まってるのかなーっと思います。
受講許可証の受け取り
見事抽選に当選すると、受講許可証が届きます。
これには開催場所や受講料、受講に当たっての留意点など記載してありました。
受講料の振り込み
最後に受講料を振り込んで正式に受講となります。
受講料は100,000円です(北海道の場合)。
さいごに
今回は家畜受精卵移植師の申し込みまでをまとめました。
個人的に家畜受精卵移植師の情報をネットで調べましたが、意外と流れをまとめている記事が少ないなと思いました。
次回は講習会の様子をまとめようと思います。
ご覧いただいてありがとうございました。