「大きな不満はない…けれど、会社がつまらない」の謎が解ける本

昨年末にこのnoteアカウントをつくり、「あたらしい出版社〈テオリア〉を立ち上げました!」というエントリを書いて以来、まる1年が経ちました。

その時点で「次に書くのは……また気が向いたときでいいか…」と思っていましたが、1年ぶりになるとは思わなんだ。


一冊目からいきなりスゴい本に仕上がってしまった…

結局、自社本を刊行しないまま、テオリアの2024年は終わりました。

とはいえ、いろんな方とおもしろい仕事をたくさんご一緒させていただいたおかげで、1期目から黒字で着地できたのはラッキーというほかありません。ご縁をいただいたみなさま、本当にありがとうございました。

そして年明けには、いよいよテオリアの本・第1弾が刊行されます。
安斎勇樹さんの『冒険する組織のつくりかた』という本です。

一冊目からいきなりスゴい本に仕上がってしまった…

人と組織のあいだに広がる〝ちぐはぐ感〟

『冒険する組織のつくりかた』の中身については、またそのうち語るかもしれない(し、語らないかもしれない)ですが、その「核心」をあえて自分なりに言い表すなら、

「大きな不満はない…はずなのに、
なぜか仕事がつまらない」の謎が解ける本

といった感じでしょうか(帯コピーもその方向でまとめました)。

いまの時代、上記のような感覚を抱いている人って、けっこういるんじゃないでしょうか。少なくとも、以前のぼくだったら、「うわ…めっちゃわかる!」という反応をしただろうなと思います。

ポイントは「〝大きな不満〟はない」というところですね。

「上司」「業績」「給料」「能力」といった〝わかりやすい原因〟があるなら、それを1つずつ潰していけばいいだけのことです。

ただ、本当に深刻な不満というのは、もっとカタチが曖昧で、モヤーんとしています。「これのせい!」と名指しができず、ちょっと忙しいだけでつい忘れてしまうくらいに濃度が薄い。

そして、だからこそ厄介なのです。
気づいたときには「致死量」に達している。

やっと「理由」がわかった気がする

「ところで、藤田さんってなんで辞めたの?」
「ぶっちゃけ、なにがいちばんイヤだった?」

会社を退職したあと、いろんな人から聞かれました。
そのたびに、うっ…となりながら、その場で思いついた理由を適当にでっち上げてきました(すまない)。

…が、この『冒険する組織のつくりかた』を編集する過程で、ようやく「そうか、だからぼくはこの道を歩き出したのか〜」と納得できたように思います。

その意味では、このタイミングでこの書籍を手がけられた自分は、とんでもなくラッキーだなあと感じています。

こういうふざけた店頭用POPもつくっていただいた

「夢」とか「成長」に逃げず、「まともに働き、まともに生きる道」を探る

結論から言えば、現代人に足りていないのは「冒険」です。

とはいえこれは、「もっとリスクを取って成長しよう!」とか「自分だけの夢を追いかけよう!」みたいな、よくある話ではありません。

著者の安斎さんのすごいところは、こうした〝自己啓発的ナラティブ〟でお茶を濁すことなく、真正面からクールに「働きながら『自分』を失わない方法」を探究し続けていく点にあります。

だから、読み終えてみると、「なるほど…。たしかにこうすれば、働く人のモヤモヤは解消できるのかもしれない」と思わせてくれる。

そういうわけで、『冒険する組織のつくりかた』は、「いまの自分・いまの場所」になんとなくモヤモヤを感じている人にとっては、これまで見えていた景色がガラッと変わるような一冊に仕上がっているはずです。

Amazonでは予約開始直後に「総合3位」にまでランキングが急上昇した

Amazonでは1月24日、その他の書店さんでは1月26日から順次発売となります。
もし本屋さんで見かけたら、ぜひパラパラとめくってみてください。


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