【RTA】プレイスキルを上げたいなら今すぐリセットボタンを封印せよ
リセットボタン封印したら二度と走れへんやないかーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
というツッコミもあります。
〇なぜ人はリセットするのか
フィギュアスケートの練習現場をイメージしてみてください。
リンクの上では何十人もの選手がそれぞれ人間とは思えない動きを次々にこなしていきます。
しかし暫く見ていると、ある一人が大技らしきところで失敗してしまいました!このとき彼は、本番と同じようにすぐ立ち上がって続きを始めるでしょうか?
いや、リハーサルでない限りは、はじめから仕切り直すことが多いと思います。
失敗したところを次こそは成功させ、最高到達点を伸ばすために彼は「リトライ」という択を取るはずです。
やり直して、失敗した部分を次の挑戦では成功させたいという心理がそこにはあると思います。
では、RTAでのリトライ、リセットはどういった心理のもと行われているものなのか?
言葉を選ばずに言えば、次のランでは”失敗しない”そう思って現在のランを時間の無駄だと切り捨てる行為ではないでしょうか。
結論からいきますが、記録がもう無いランを捨てることのほうが時間の無駄です!リセットはやめた方がいいです!
が――リセットするべき場合もあります!
なぜなのか?何が言いたいのか?イチから順番に説明していこうと思います。
また、これを読んでいる方の中には普段から通し癖のついている方もいるかもしれません。そういう人には、これを機に「通す意義」について論理的に考えてみて欲しいです。
リセットすることの何がダメなのか
普段「通そう」と思うのはどういう時でしょうか?基本的には
・記録を狙える範囲で後半まで来たとき、あるいは記録こそ狙えないがそれに近いペースのとき
・イベント、あるいはその練習
・失敗が続いてラスボスが恋しくなった時
などでしょう。逆にそれ以外の場合は記録の可能性が無くなった途端にリセットボタンポチィ❕再走のフリーレン(´◉◞౪◟◉)だと思います。
リセットの目的は、「総プレイ時間のうち、記録狙いが占める時間の割合を高くする」ことです。記録が無くなった瞬間、そのランで記録を狙う事は不可能ですからね。
では記録狙いがプレイ時間の多くを占めるようになるとどうなるのでしょう……?
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①まず、単位時間あたりの試行回数が増えます。
↓
②プレイ時間のうち、序盤の同じ場所を通っている時間が増えます。
↓
③触れる範囲が狭まるため練習の質が下がり、プレイスキルの向上に限度が出ます。
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このことから何が言いたいかといいますと、
リセゲーはプレイスキルの向上には不向き
なのです。
成功率から計算し、〇〇走すれば理論上は記録が出せるという状況だとします。この〇〇に入る数字を減らすために必要なのは成功率ですが、リセゲーをしているうちはコレに殆ど変化が出ません。
そしてこれは、リセゲーをしていても通す前の練習ができていればいい、なんて話でもありません。
1ステージ、マップごとの練習をすると、ルートを正確に規定しそれを手と頭で記憶するといった操作の正確化に繋がります。
しかし、これだけでは個人差によって現場での安定感に大きな差が出ます。それは具体的にプレイスキル(操作能力)の個人差です。
プレイスキルの向上には多面的な経験と練習が必要です。課題への直面と解決、ゲーム理解度を上げる、シンプルなキャラコンの上達などが当たります。しかし、どれも繰り返しの多いコンテンツでそう上手くできるものではありません。
少しでもプレイスキルを向上させたいのであればいかに現場で莫大な経験を積めるか、すなわちリセットをするかしないかが大きな分岐点になるわけです。
全てのステージ、マップをそれぞれ練習することも、細分化してしまえば結局は「特定の操作に特化した練習」になります。これだけでもかなり上達は見込めますが、経験値にすることが難しいために、肝心のプレイスキルとの相関があまりありません。
そのゲームにおける網羅的なプレイスキルを培うには、ゲームを多面的にプ
レイしながら練習することが好ましいです。
↓
以上の理由から、リセゲーをやめるor減らすことでそのゲームの経験値が増え、それを材料にプレイスキルを好き放題上げられるようになります。
ここからも重要
――しかし上手い人の記録狙いを見てみると、リセットするときは平然とリセットしています。これはなぜか。
まず第一に、リセットするということは前述したとおり試行回数が増えるということです。先程はこれのデメリットを書きましたが、勿論メリットも多くあります。それは主に記録狙いにおいて重要なもので、おもに
・記録狙いの上で1ミスの重要性が下がる
・全てのランに記録が出る可能性を持たせられる
などがあります。
このメリットを最大限活かせるのはどのような状況か。ずばり記録が出るまでに想定される試行回数が主観的に少ないときです。
言い換えれば、目標に対してプレイスキルが充足しているとき。この条件を満たしているほど、[試行回数>練習の質]という方向にウエイトが寄っていきます。つまり、同じタイムを目指すのであれば上手い人ほど試行回数を稼ぐことが合法化されて有利なわけです。
さらに、元々安定感のある人はリセットしないなんてことを意識しなくてもある程度後半まで行けるため、無意識に多面的な経験を積むことができます。
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まとめると、既にプレイスキルが高い人は無意識でも記録に対して有利になり、逆にプレイスキルが不十分な人は練習や通しでの成長を意識しないと徐々に記録に対して不利になっていきます。つまり、自分はプレイスキルが無い、と思う人ほど通すことの重要性が上がります。
まとめ
・自分が下手だと思うならリセットは慎重に!
・同じ練習ばかりするのではなく経験を積む!
・上手いなら普通にリセゲーをする!あるいは通しまくって上手くなってからリセゲーをする!
以上!
*補足
リセットすることのメリットにある「1ミスの重要性が下がる」ということについて、これはリセットによって強引にミスを無かったことに出来るという意味であり、すなわち同時に1成功の価値が下がるということにも繋がってしまいます。
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