
『蒐集家名簿』(洛葉会、昭和6年度)について
以前に以下の記事で紹介した京都の趣味団体である洛葉会が発行した『全国蒐集家名簿』を紹介した。神保町のオタさんの紹介によれば、洛葉会で発行された名簿は複数あったようで、私が紹介したのは昭和2年版であり、他に昭和4、6年版があったようだ。この度『蒐集家名簿』(洛葉会、昭和6年)を入手したので紹介していきたい。
『文人世界の光芒と古都奈良』344頁によると、『蒐集家名簿』昭和四年度、昭和六年度(洛葉会)、『趣味品蒐集家名簿』昭和六年度(萬國郵券倶樂部)、『和漢欒(わからん)』(和漢欒会、昭和五年)っていうのもあるらしい。
— 神保町のオタ (@jyunku) September 21, 2014
大きさ:約14.5cm×約11cm
発行:昭和5年12月20日
発行所:大阪府北河内郡友呂岐村字郡 福田江月方 洛葉会
印刷所:田島双文堂 大阪市北区堂山町一六番地





福田江月は上述の名簿の記事で紹介したように、足袋のレッテル蒐集家である。福田の紹介は以下の記事でしたことがあるが、その部分のみ再掲しておきたい。
大阪 福田江月氏 一、足袋レツテル「約七千種」とお多福に関する器物及書類、靴下類、郵券 二、大正三年頃から初めました 三、蒐集の動機に遡ると蒐集仲間によくある話で至ってツミがありません、大阪松坂町の足袋屋へ買物に行った時、そこの主人が変わった足袋のレツテルを一枚の古新聞に貼つけているのを見て「これは面白い」と急に思い立ったのです(一部を現代仮名遣いにあらためた) ※一、蒐集物、二、蒐集開始時期、三、蒐集動機
この名簿を確認していると、様々な発見があったので今後別の記事で紹介したい。昭和2年版の名簿と掲載されている人物を比較してもおもしろいかもしれないが、これもまた別の機会に。
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