『土の香』の加賀紫水はコレクションを売却した?
拙noteで何度も取り上げている『土の香』を発行していた加賀紫水は以下の記事でも紹介したように、『土の香』の発行や民俗・方言研究と並行して様々なものの蒐集を行っていた。
これらのコレクションを何らかの理由で譲渡しようとしていたことは、以下の記事で紹介した調査趣味誌『深夜の調べ』第1号(2023年)に投稿した解題「民俗学実践の場『土の香』、その支援者・加賀紫水」でも言及している。加賀の出していた広告を武田修が発行していた趣味誌『京都寸葉』から引用する。
今回別件で清水蒐喜が発行していた趣味誌『伊勢蒐楽』を調べていた際に加賀の同じような広告を発見したので、以下に紹介してみたい。
加賀が広告を出している時期は『京都寸葉』で広告を出しているタイミングに近い。この広告で興味深いのは、加賀のコレクションの概要が伺えることである。足袋票(足袋のレッテル)の蒐集家としては以下の記事で紹介した福田江月が当時知られていたようだが、加賀もかなりの数の足袋票を蒐集していたようだ。
よろしければサポートをよろしくお願いいたします。サポートは、研究や調査を進める際に必要な資料、書籍、論文の購入費用にさせていただきます。