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「調査趣味誌」由来記④―すべてが終わった後に
以下の記事のように、ここまで調査趣味誌『深夜の調べ』の「調査趣味誌」ということばをなぜ付けたのかということを述べてきた。今回は『深夜の調べ』の由来を述べていきたい。
Twitterでも推測されていたが、「深夜」は「日常のすべてのことが片付いた後に調査、読書をはじめる営み」を意識して付けた。この考えは、多くの在野研究者、調査趣味者に共通したものであるが、特に詩を書く、観念的な仕事をするなどの思想的な営みは日銭を得る暮らしを終えた24時以降の仕事であるという吉本隆明の考えに影響を受けている。この「深夜」ということばはなかなか共感を呼んだようで、読者の方々の中にはこの雑誌を読むのは深夜という方々もいらっしゃった。以下に関連するツイートを引用しておきたい。
また、「調べ」は調査、研究の「調べる」と音楽の「調べ」を掛けたことばである。「深夜」と相性のよいことばであると考えて使用し、『深夜の調べ』とした。
調査趣味誌『深夜の調べ』(制作責任者@Theopotamos)第1号をお贈り頂きました。一日の労働が終わった後、深夜にコツコツ研究してこられた(想像)成果が一つ結実したのだなと思うと胸が熱くなる。星野健一さん@vivanichirenの「渡辺霞亭(碧瑠璃園)『日蓮聖人』雑記」も面白い。文学の社会的機能よ。 pic.twitter.com/SiHWY3id7U
— 正木伸城 (@nobushiromasaki) April 29, 2023
Theopotamos(Kamikawa)さん @Theopotamos からご恵投いただいた調査研究趣味誌『深夜の調べ』1号。私自身も在野研究や民間学に近いところにいるけれど、どうも違和感を拭えないところがあった。研究趣味、しっくりくる。生活者の研究趣味は深夜にはかどるのだ。この拵えがそれを象徴しているようで。 pic.twitter.com/WKfC8RFTtz
— 播磨屋 市蔵 Ichizo Harimaya (@afcamera_mania) April 20, 2023
Kamikawaさん@Theopotamos よりご恵贈いただきました。
— ヲガクズ (@wogakuzu) April 17, 2023
仕事を終えた深夜に、ゆっくり楽しませていただいています。
趣味誌と並べて語るには軽やかすぎるかもしれませんが同じ研究会で学ぶ畏友が戦前の趣味人さながら、こだわりを詰め込んだ御本を上梓されたこと、とても胸が熱い。 pic.twitter.com/xNc6ZnucVC
この『深夜の調べ』ですが、皆様のご好評を賜り売り切れました。この場を借りて皆様に御礼を申し上げます。現在、増刷することを検討中ですが、少し時間がかかるかもしれません。
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![Theopotamos (Kamikawa)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15108906/profile_9cd752aeabcf6390958d2a2f44ef3a55.jpg?width=600&crop=1:1,smart)