13枚目の全13曲 その4
2023年4月8日に、浅岡雄也さんの13枚目アルバム「世界の果てで逢いましょう」が発売された。こう来たかぁ!と思う曲が満載のこの1枚の感想を書こう、その4。
(2023.7.29確認)
歌詞は歌詞カードから引用する。
5曲目 誰かが待ってるんだ
初披露はライブだったので、CD版とは違っていた。CD版はコーラスが入ってる!曲にメリハリが出た感じがする。
初聞きのライブで、何かBOØWYぽいなぁと思ったらご本人からぽい曲ができた、と言われ納得。ドラムとギターがBOØWYぽく聞こえた要因かな。
このドラムがちょっと変わっている。
続けて音が来るよね、と思ったところに音が来なくて肩透かしを食ったような、一瞬リズムが躓いたような空白が来て、またすぐリズムに戻る感じに聞こえて、ん?音飛んでる?となる。
躓くは悪い意味ではなく、躓いたけどコケずに持ち直してまた前に歩き出して行く、て感じ。乏しい表現力が限界を越えたので、これは聞いてみて欲しい(けど、あぁーこの事!てなるかは…?)。
「ドラム、間違ってないからね」と別のライブで浅岡さんが言っていて、何故にわざわざ触れたんだろう?と思っていたところ、6月4日の「アルバムについて語る会」で謎が解けた。
ドラムのセオリーを壊して、通常ならばやらないこのドラムにあえてした、と語ってくれた。デモで作った音を生ドラムにしたかったそうで、普通はやらない事をやっているために違和感があるけど、あえてだから間違えてない、のか。
ついでにCDの音が飛んでる訳でもない。
しかし、デモを作った時にドラムカッコイイ!と思ったからって人間技じゃないドラムを人間にやらせるって、鬼ですか!
恐ろしいお人だよ…。鬼になる位、作品の完成度に妥協しないって事だと思うけど。
更に、鬼の指令を実現できちゃうメンバーもすごいけど!
ドラムのやっさんは腕が鳴っただろうなぁ。難易度の高い演奏を気合いを入れてやってくれて、完成させている。カッコイイ。
メロディは大きく流れるが、並行してストリングスが♪タタタタ タタタタと急かすように入っている。その対比が面白い。
「誰か⤴が⤵」「待って⤴る⤵んだ」の上がって下がる歌い方が好きだなぁ。
最後がコーラスで終わる曲は聞いた事がない。
盛り上がった後に、余韻を残して静かに終わる。