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日系品質☆妄想考/ep8;プロセスマネジメント

インドASEANでの駐在期間は、概ね5年。日本からの海外出張先は、11の国と地域。とは言え、自ら手を上げ行った出張は、深圳への1回のみ。
30年近く前の職探しで関わりたくなかった仕事は、海外出張、英語、パソコン。。。。そんな従事したくなかった仕事でも、就職するまで存在さえ知らなかった品質管理部門でも、心を病みそうな時期のあった業務でもありました。しかし、長年従事していると好きになる事もあるようです。
 
辿り着いたは、他部署との葛藤には”志”。海外相手には、国際規格基準での品質マネジメント。
国内の品質業務担当者でも、他部門や顧客との調整は行います。ゆえに、マネジメント要素も含まれます。更には、海外が相手ともなると忖度は少なく、島国(国内)的な同調性も減り、業務文化も異なります。マネジメントの必要性は増すばかり。とは言え、契約社会の面は増し、世界共通品質基準との側面より、国際規格ベースISO9001&IATF16949は有効です。TS16949基準での品質管理で、日本国内よりも話が早く進んだ経験も多々あります。
 
私が入社した頃の品質管理部門は、”何でも屋”と言われたり、自認する方もおりました。しかし、分類するなら技術系部門。製品解析、工程検証、データ解析など、技術系の要素が必要です。
しかし、CFT(ep5※3)って何ですか?ここが起点。製品開発の主幹部門は?工程設計の主幹部門は?製造工程を管理する主幹部門は?この発想ならば、他部門に主幹となる技術のプロがいるハズ。品質部門が、技術系に固執する必要は無くなります。じゃぁ、昔と同じで”何でも屋”?と思っては、プロセス思考が不足でしょう。
20年ほど前、TS16949頃より、プロセスマネジメント(※7)を耳にするようになりました。これであるならば、主幹部門に対して、本来業務に責任を持ち、専門家としての技術スキルを発揮させる。これがCFTでの品質部門の関わりと考えます。とは言え、末端からでは他部門が動いてくれない事もある。上申プロセスです。品質部門内で、上に打上げましょう。これも品質マネジメントの1つです。
上の方のプロセスは、下の者より強い権限での他部署へのマネジメントです。末端は、忖度で、志や、是非の目が曇らない内に行動です。そして、心の荷物を下ろしましょう!
 
不具合発生!品質部門の責任だ!と上の方々が発言するのは、身近な処だけでなく、他社でも聞きました。しかし、プロセス思考や、プロセスマネジメントには反します。各主幹部門の方々が、技術スキルに矜持を持つならば、言えないハズの言動です。ゆえに品質部門は、品質向上への働きかけに矜持”志”を持ち、他部門にはプロセスアプローチで接するのが望ましい。これも品質業務、品質マネジメントの一部だと、小生個人は考えます。ep5で、上の品質マネジメント不備を経験した小生ですが、そんな実務者でも、プロセス思考での行動は可能です。
さぁ品質部門の御同輩、プロセス思考で、心の荷を下ろして頑張ろう!
 
 ※7;  業務プロセス単位で整理し、管理するマネジメント手法。TS16949以降、タートル図(形式・書式)を活用するのが一般的で、頭=インプット情報、甲羅=業務プロセス、尻尾=アウトプットで、手足=プロセスパフォーマンス指標や、必要な資源名称などで図示する。
 
 補足;  中華大陸逃避行ep2で、高祖劉邦と、劉備玄徳について、乱世での戦下手=品質が低レベルでも、方法次第で天下は取れると書きましたが、人の扱いの上手い方々でもあり、マネジメントや政治は、得意だったのでしょう。

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