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海外現地スタッフを育成•支援しよう! ; I got it!2

海外のグループ会社(現地法人)を、日本QMS規定基準で評価する指示を受けた。

私の駐在経験からすると、現法へのQMS評価指示は、現法の実状を知らない為に聞こえた。

だが、海外現地スタッフを小馬鹿にする言動を頻繁する上司からの指示だ。そこで質問した処、評価結果が良くはならないと解っている、と返された。
結果が、解った上での評価指示に無意味さを感じて、更に質問した処、役員からとの返事だった。

状況からすれば、役員から指示を受けた時に、評価の前に、マザー(日本)として、現地スタッフを教育しましょう。
と説明すべきだろうが、結果が悪くしか出せないのを承知で、既に引き受けられた状況だ。
それを丸投げされたと解った以上、後は私の好きにする事にした。

品質駐在5年、その帰任前、最後の1年でヤットQMS事務局スタッフへの教育に着手した処でもあった。その駐在時には、他の現法駐在員から、私にQMS関係での質問が来る事もあった為、他の現法も似た感じと推測はつく。


I got it !
そうだ! 評価する過程で、現法スタッフを支援、育成しよう!

指示された内容は、現法QMS評価だけだ。質問した時も、特に評価基準など、追加の指示は無かった。業務指示に従い、現法QMS運営評価はするが、現地QMSスタッフへの教育に軸足を置こう。

評価するには、その基にするQMS関係資料を、現法各社から入手する必要がある。それを精査しながら、不備や不足があれば、単に不適合とせずに、不備や不足の理由を説明し、改善させる事で教育しよう。

関係資料を入手した処、予想通り、不備や不足が散見された。
早速、QMS規定や、その基となるISO9001 & IATF16949規格の説明、時には品質管理手法や、製品知識なども加えた説明に着手した。

すると、お礼の返信だけでなく、追加要求した時の資料提出や、質問へのスピードも速くなった。

前述の状況の為、各現法でのQMS事務局スタッフ達が、駐在員からQMS関係のアドバイスを貰える可能性は低い。
マザーと言うだけで、日本のQMS事務局も、今までは日本が第三者認証機関から受け取る監査レポートなど受審資料を送付するだけだった。

そんな状況で、スタッフ1人で悩み、考える環境に、自分の経験を活かし加われた事は良かった。

そこに入り込み、支援を始めた事で、面識も無い私に対して、今や、出社時の挨拶を、チャットでして来るスタッフもいる。

現法がISO9001&IATF16949受審している最中に、アドバイスを求めてくるスタッフもいる。
そんな状況で3年。各現法でのISO9001 & IATF16949受審終了後には、お礼の連絡をよこすスタッフもいる。

年末年始の挨拶メールも来るようになった。

英語、中国語、スペイン語の出来ない私である。ネット翻訳には、感謝感激である。

現法QMSスタッフ達から私に来るお礼は、ネット翻訳の進歩に伝えたい、そんな日々である。

後は、数年後に別の居場所を見つけて、アジア圏での品質人材育成に関われるかだけだ!


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