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参加者の “GIVEするマインドセット” が講師を熱くする!The Life School講師 澤円氏インタビュー

青空の下、スライドを使わずに、プレゼン術の講義が行われるーー。

2018年のThe Life School。初夏の軽井沢で行われたセッション「人生を変えるプレゼン術」に多くの参加者が集まりました。

このセッションを担当したのは、外資系大手IT企業の役員を務めながら社内外のさまざまなフィールドで活躍し「プレゼンの魔術師」という異名を持つ澤円さん。昨年に引き続き今年も講師としてThe Life Schoolに登壇します。

今回は澤さんに、昨年の感想やThe Life Schoolを楽しむコツ、澤さんにとっての「ライフ」についてお話を伺いました。

Q.最初にThe Life Schoolの登壇オファーを受けたとき、どのような印象を持ちましたか?

面白そうだと思いましたよ。空が見えると人は開放的になりますから、普段と違うマインドセットで情報に触れることになります。外で行うこと自体に価値があると感じました。

日ごろ研修を受け慣れている人にとっても、The Life Schoolは新しい体験になるだろうなと思いましたし、どんな人が来るのか楽しみでした。

Q.澤さんの講義は、プレゼン術の講義を「屋外」かつ「スライドなし」で伝えるという点が斬新でしたが、実際にやってみていかがでしたか?

スライドを使わない講義は何度もやったことがあるのですが、プロフェッショナリズムが疼きます。参加者の集中力を維持するには、よりクオリティの高いパフォーマンスが必要なので。スライドも何もない分、自分の純度を上げることに集中できて、非常にやりがいがありました。

それに、スライドは単なる添え物に過ぎません。プレゼンで最も大切なのはマインドセットです。屋外での講義は初めてでしたが、青空の下開放的な状態で、このテーマをより納得感を持って理解してもらえたんじゃないかな。

天気が良くて、木漏れ日の中でのセッションは最高でしたね。

Q.参加者に対してどのような感想を持ちましたか?

時間とお金をかけて学びにきている人たちなので、最初からマインドセットが素晴らしかったです。「やらされている」感覚で研修に参加する人たちとは全然レベルが違う。相乗効果でアウトプットにも熱が入り、いい時間を過ごせましたよ。

セッション中は参加者と同じ芝生の上を歩きながら話すので、お互いの距離が近かったですね。空き時間の控え室もないので、講師も参加者も運営も一体となっての共同生活。こういう状況の中で参加者からも様々なアウトプットを受けることができたのが非常に良かった。

アウトプットする側の人間は「一方的に与えること」が続くと疲れてしまうものなのですが、The Life Schoolではそれを感じることはなかったです。

Q.他の講師の方との交流はいかがでしたか?

講師という人間は、参加者からのフィードバックによって非常にエンパワーされます。そのエンパワーされた状態を共有することによって講師陣に独特の連帯感が生まれて、バリューのある人間関係を築けました。

妻も一緒に参加したのですが、島田由香さんと親しくなって何度もコラボレーションしているようです。僕は石川善樹さんとすごく仲良しになりましたよ。

Q.澤さんは他にもたくさんのイベントに登壇されていますが、The Life Shoolの特徴は何でしょうか?

単なる講義の集合体ではなく、The Life Schoolという一つの体験の場になっていることです。自然の中という特殊な環境でセッションを受けたり、バーベキューをしたりすることで、全体的なイベント感が生まれていました。

こういう場は「運営だけ」「講師だけ」が頑張っても成立しません。参加者もイベントを作る一つのピースになるマインドセットが大切ですよね。

参加者の積極的なアウトプットがあるからこそ、講師も「自分も楽しめる」というマインドセットになるんです。だから「忙しくても時間を割いてThe Life Schoolに来よう」と思う講師がいるんだと思います。

Q.最近、会社に依存しない生き方を求める人が増えています。自分らしい生き方を作っていくためには何が必要だと考えますか?

僕自身の最近のテーマでもあるのですが、「自分自身のあり方(=Being)を問い、それに正直に生きること」と、それを測る『物差し』を持つことです。

物差しは「あの人の生き方は面白いな」「この人の視点はいいな」という出会いを繰り返すことで増えていきます。The Life Schoolのように多様な価値観の人たちに出会える場所に行くことは、自分のBeingを見つめ直すことにも繋がります。

Q.澤さんにとっての幸せ、そして「ライフ」とは何でしょうか?

僕のモットーは「最大多数の最大幸福」です。人をハッピーにするのは僕にとってすごく重要なこと。The Life Schoolのマニュフェストにもある通り、「自分の幸せを人任せにしない」というのはとても大切です。人の幸せは自分の幸せでもありますから。

そもそも人間は幸せになる以外の目的は持っていません。動物は本能に忠実に種族を残すために生まれてきていますが、人間はハッピーになることを目的にしないと、生まれてきた意味があまりないんじゃないかと。

そのためには、何をもって自分がハッピーなのかを言語化して、共有して、お互いにハッピーになるようにするのがいいんじゃないかな。そういう思考の整理や気づきに繋がる場所に、積極的に出かけるといいと思いますよ。

Q.最後に、The Life Schoolへの参加を検討している人へメッセージをお願いします!

「自分もGIVEする側なんだ」ということを考えながら時間を過ごして欲しいです。ただ単にいい話を聞けたという感想になってしまうのは、もったいないので。

「自分は何者でもない」と言う人もいるんですが、そんな訳はない。生まれてきたからには何かしら人に対して貢献できることがあるはずです。だから普段はあまり積極的でない人も、ここに来たら一歩前に出て自分を表現してみて欲しいです。

それはどんなに小さなことでもOKです。元気よく挨拶すると言うことでもいいし、バーベキューで誰よりも多く「美味しい」と言うことでもいい。そんな気持ちで参加してみると、きっと多くのものを得られると思います。

【澤円氏 プロフィール】
外資系大手IT企業
圓窓 代表

立教大学経済学部卒。生命保険のIT子会社勤務を経て、1997年、マイクロソフト(現日本マイクロソフト)に転職。情報共有系コンサルタントを経てプリセールスSEへ。2006年よりマネジメントに職掌を転換し、ピープルマネジメントを行うようになる。直属の部下のマネジメントだけではなく、多くの社内外の人たちのメンタリングも幅広く手掛けている。数多くのイベントに登壇し、プレゼンテーションに関して毎回高い評価を得ている。2011年7月、マイクロソフトテクノロジーセンター センター長に就任。2015年2月より、サイバークライムセンター日本サテライトの責任者も兼任。2014年4月、日本アンガーマネジメント協会公認ファシリテータとなる。著書:「あたりまえを疑え。」

文: 一本麻衣
インタビュー: 高梨 茂

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