あなたの「強み」は言葉だけで伝わるわけじゃない
久しぶりに朝帰り。
退職される方の送別会でした。
私が現職に就くまでに
あれこれ動いてくださった恩人。
尊敬すべき人が次に何をされるのか?
朝まで話は尽きませんでした。
■結果を出す人、
もしくはその予感をさせる人には、
オーラがあります。
声のトーン、深さ、スピード、
言葉の選択、表情、姿勢、
あらゆる情報に
自信が滲み出ています。
それは無意識に表出する場合
もあれば、
意識的に演出するというパターン
もありえます。
採用の面接なんかでも、
重視されるのは「期待感」
この人は会社に何をしてくれるんだろう
という問いに対して
心地よく応えてくれる期待感は、
採用の可否に大きな影響を与えます。
過去の実績ももちろん重要
だと思いますが、
それ以上に
「これから」
に期待を寄せるのは
ある種当然の成り行きでしょう。
■報酬の予感
という心理があります。
人間は、すぐに手に入りそうな報酬に全力を傾ける
といわれています。
勉強中についスマホを見たり、
YouTubeをつけて気づいたら1時間が過ぎていた、
なんて経験ありませんか?
勉強をがんばって
明日のテストに備えた方が
長期的には断然メリットがありそうなのに、
すぐに手に入る誘惑に
負けてしまいます。
原始時代、
人は目の前の子ウサギを捕獲して
当面の飢えをしのぐことが重要でした。
たとえ数十キロ先に
大きな獲物がいたとしても、
子ウサギを食べるべき。
そんなプログラムは
現代人にも受け継がれています。
採用担当者は、
あともう少し候補者を面接した方が
いい人材がいるかもしれないと思いつつも、
目の前に現れた
超優秀(そうに見える)人材を
ロックオンしてしまうのも、
報酬の予感というメカニズムが
発動されるからなのかもしれません。
■第一印象
が長続きするのは
「確証バイアス」というシステムによるもの。
見たいものだけを見て
聞きたいものだけを聞く傾向がある人間は、
最初に強い印象を受けると
それと一致しない情報は無視して、
一致する情報だけを探したり、
過大評価したりします。
報酬の予感によって
優秀な人材と判断された人は、
その第一印象が入社後も
しばらく続く可能性があります。
たとえその人材が、
優秀さを演出していたとしても。
逆に、控えめな自己表現は、
不安や無能力の表れと受けとられかねません。
面接官からすると
「この人材をとるべきか」
との選択を迫られたとき、
自己卑下をする候補者を優先するとは考えにくい。
報酬の予感という観点からも
ネガティブに作用してしまいます。
■そんな人の心理を知っていると、
就職活動に
便利かもしれませんね。
先ほども書きましたが、
有名大学を卒業する、
卒論で何を研究したか、部活は何をして、
ボランティア活動は?
などの「実績」づくりを
軽視してはいけません。
社会に出るまでの土台作りは、
強固にしておいて損はないでしょう。
ですがタイミングや運不運など
によって実績に不安があるのであれば、
それを補う「面接テクニック」を
身につけておくべき。
ウソをつくわけではなく、
自分をいかに魅せるか?
自分自身の「強み」を分析し、
その強みが会社の課題解決に
どのように貢献するのか。
それをメッセージとして伝えるのは
何も言葉だけではありません。
その人からにじみ出るオーラ。
ここを意識することで
結果も大きく変わるでしょう。
昨日の元上司を見ながら
いろんなことを考えていました。
私も仕事において
どんなメッセージをクライアントに発しているか。
あらためて考える
いい機会になりました。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました!
それではまた明日。
おつかれっした!