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それはあなたしかできないことか?
独立準備を進める中で一番気をつけていること。それは「時間」です。会社という後ろ盾がなくなるということは、稼ぎの多寡が自分の働き(成果)次第になるということ。コロナ禍で仕事を失えば、即お給料も喪失します。何ごともなかったかのように振り込まれていた給料はすべて消えてなくなる、ということ。厳しい現実と向き合わなければなりません。
そして言うまでもなく、1日は24時間しかありません。睡眠、食事、運動、読書、休憩などを除くすべての時間を「生産的」なことにあてたい。厳密には睡眠も食事も運動も読書も休憩も、生産性を高めるために必要不可欠な要素です。ということは四六時中、成果をあげるような意思決定をくり返さなければなりません。
自分は何に時間をとられるのか?時間を記録し、整理してまとめる。非生産的な要求を退けるためには「ある言葉」を脳内に投げて判断するといいでしょう。
それは自分にしかできないことか?
自分以外の人に任せても問題ないか?
すべて自分でやろうとする。神経質、几帳面、考えすぎて動けない、いつも社内にいる。成果をあげにくい社長、リーダーの特徴です。これでは時間がいくらあっても足りません。考える、指示する、決める、話す、読む、書くといった「自分にしかできないこと」に時間をつかい、それ以外はすべて任せる。そんな割り切りができなければ、生産性の高い仕事はできません。
成果をあげる人は仕事からスタートしない。
時間からスタートする。
ドラッカー氏が残した言葉です。どこに住むか。どうやって移動するか。お金の管理は?仕事のことと同じかそれ以上に、仕事以前のこと(時間)を考える日々。初期設定を間違えなければ、システム化、自動化をスムーズに行えるでしょう。多くをやらなくてすむように、多くを吟味したい。深い孤独がなければ、まともな作品はつくれません。自分のために時間を確保して、人生の主導権を。
とまぁ、仰々しく書いていますが、基本的にはリラックスして準備期間を楽しんでいます。悩みというよりはむしろ「遊び」感覚。脳を休めることで偏桃体の働きを弱め、認知機能をつかさどる海馬の働きを強くする。その結果、うまくものごとを考えられるようになるはずです。遊び感覚は、脳の実行機能によい影響を与え、計画、優先順位づけ、スケジューリング、予測、決断、分析などの質を向上させます。小さな遊び心を大切にしたいと思います。
ちなみに、
コロンブスは遊んでいるときに地球が丸いことを思いつきました。ニュートンはぼんやりと心を遊ばせているときに、落ちるリンゴを見て万有引力の着想を得ました。シェイクスピアは言葉遊びの天才。モーツァルトも寝ているとき以外は遊んでいたと言われています。アインシュタインは、精神が遊びを求めているからこそ実験をすると豪語しました。
肩ひじ張らず、力を抜いて、散歩でもしながらゆったりとした時間を味わいながら、時間の大切さを実感しながら、これからのことに思いをいたしていきたいと思います。
久保大輔