よくわからない不安に襲われたときは「他人視点」で自分を見る
「なんか不安」
そんな感情を抱いたことありませんか?
昨日まで仕事をバリバリこなし、
プライベートも順調で、
充実した一週間を過ごしたはずなのに、
なにかモヤモヤして、
なぜか不安になって、スッキリしない。
■こういうときにまずすべきは、
「不安の正体」をつかむこと。
私はよく紙に書きだしたりします。
たとえば今日一日何をしたか。
朝起きてご飯を食べて、
運動をして本を読んで、
お昼は喫茶店で食事して午後はどこへ行って。
詳細に、丁寧に書き出していく。
「自分が何をしているのか」
に気づくこと。
今日一日だけではなく、
できれば一週間分もまとめて思い返してみてください。
結構しんどい作業ですが、
ふだんなんとなく行動していることを
正確に把握できれば、
楽しいことは楽しい
ということが理解され、
不安が解消されるはずです。
物事をあるがままに、
明確に、客観的に。
ただただ自分がやっていることを観察して、
でもそれがいいことなのか悪いことなのかを判断せず、
ありのままの自分を描写します。
失敗したこと、うまくいかなかったこと、
それ自体をシンプルにダメ出ししてしまうと、
さらにメンタルにダメージが加わって
いいことありません。
これを反芻思考といいますが
反芻思考は、うつ病の原因にも。
今やるべきことに対する集中力を削ぎ、
問題解決能力もさがって
また別のミスをしてしまいます。
「だから俺は不安なんだな」
と、ちょっと冷めた感じで、
他人をみるように
「不安の正体」
を明確にする。
そのために、一定時間、
反芻思考をやめる。
運動したり、映画を見たり、
悩みを忘れる工夫が必要になります。
■そんな感じで他人目線をもって、
今の自分がたとえば
自分の友人だとしたら
どんなアドバイスをしてあげるか?
失敗して凹んでいる友人に、
どんな声をかけてあげるか?
やってみると気づくと思いますが、
他人視点で考えてみると、
失敗が小さなことのように思えてきます。
人間誰しもミスをしますが、
友人のミスは優しく受け入れてあげられるけど、
自分のことになるとなぜかそれができません。
なのであえて
自分を俯瞰するように、
他人の目線で自分を冷静に見てあげると、
恥ずかしさや虚しさ、
情けなさといった
負の感情が減っていくことに気づきます。
そうなると自分らしく、
おどおどせず、思い切って行動できるように。
■ソロモンのパラドックス
という言葉があります。
ソロモンは深い知恵をもつ王様でした。しかし、その知恵にも関わらず、自分のことになると失敗が多かったんだとか。そこから「他人へのアドバイスは的確なのに、自分のことになるとつい間違った判断をしてしまう」さまを表す言葉(カナダ・ウォータールー大、イゴール・グロスマン氏)
太古の昔から、
他人のことはよく分かっても、
自分のことはよく分からないというのが
人間の性(さが)なのでしょうか。
友人の状況に対しては
的確な判断でアドバイスができる。
ですが
ソロモンのパラドックスに縛られて、
自分のことに対する意思決定は、
その質を大きく落とすとされています。
■そんなことを知ってしまった私。
他人目線を持って
自分を見る力を養うために、
実際に他人の悩みを聞いて、
アドバイスすることを定例化したりもしています。
「こうすればいいよ」
というアドバイスは、
けっこういい感じでいろんな人を
ネガティブ思考から救出していると自負しています。
そしてそれが実は
自分自身を俯瞰してみる力を養い、
いつも前向きに、明るく楽しく生きる力
につながっています。
今日の文章はほぼ自分に向けて。
書き終えてスッキリしています。
また明日から全力で
がんばりたいと思います。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。
それではまた明日。
おつかれっした!