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他人の感情の揺れを感じたときは、心の安全基地を用意してあげる


私には、

小学生と幼稚園に通う
二人の娘がいます。

正直に告白すると、

問題ある行動や
手に負えない態度をとったとき

声をあげて
怒ったことがあります。

さすがに手をあげることはありませんが、

表情や言葉は
穏やかではなかったはず。

でもそんなとき考えるべきは、

怒る(叱る)ことが
自分のエゴを守ることを目的としていないかどうか、です。

電車内などの公共施設内で
大きな声を出している娘に対して、

自分が周囲からどう思われているか
を気にして叱っていないかどうか。

体裁を守るために
(自分を守るために)

娘の行動をたしなめていないか。


■保育園

に通う次女を迎えにいくとき、
先生にほめられることがよくあります。

友だちに遊び方を教えたり、
一緒に遊んであげたり、
昼ご飯は残さず食べたり。

ちょっとしたリーダー的存在で、
友だちに頼られているそうです。

小学生の長女と
いつも一緒にいるので、

お姉ちゃんのモノマネをしているのかもしれません。

自然に身についた
リーダーシップといった感じでしょうか。

でもそういう話を聞くたびに
「??」

妻とともに
ちょっと疑ってしまいます。

なぜなら家では超甘えん坊。

ご飯のときは
食べさせてほしいと訴え、

好き嫌いも多く、

「あつ森」ばかりして、
ヒマさえあればYouTubeに夢中です。


でも最近考えるのは、

彼女がなにかメッセージを送っているのでは?
という問い。

親からの感情面での助け
必要としているのかもしれません。

日常的に「背伸び」をした保育園生活。

ひと休みするための安全基地として
親を頼っているのかもしれません。

不安、心配、疲労、恐怖など
感情が揺れ動くとき

安心と慰めの源泉として
彼女は私たちを求めている可能性があります。


セキュアベース

という言葉があります。

幼い子どもは、
親という存在によって

「好き勝手行動する」ことができます。

つまりセキュアベース(安全基地)
があるからこそ、

未知の世界であっても
恐れず行動できるという考え方。


組織論などでも語られます。

人はだれしも変化することを
潜在的に恐れる性質を持っていて、

部下の挑戦(変化)を後押しする意味で、

「失敗を奨励する」ことの重要性
が指摘されるようになりました。


甘えん坊に振る舞う娘に対し、
甘えていい」という姿勢を見せることで、

心の安心を得て
大きく成長していく可能性があります。

親による継続的な批判はおそらく、
子どもたちにいい影響を及ぼさないでしょう。

ネガティブな自己に対するマインドは、
他者に対する思いやりも損なうかもしれません。

「失敗しても大丈夫」

そんな雰囲気を作っていくことが
大事なんだと思います。


■冒頭では、

周囲の視線を気にするエゴによって
我が子の行為をとがめることに疑問を呈しました。

おそらくそんな親のエゴは
周囲に見透かされているでしょう。

つまり

周囲を気にして子どもを叱ることが、
逆に周囲からよく思われることはないということ。

私たちはそんな失敗をしないためにも、

もう一段上の視点で
自分を見る能力を培うべき。

他者の感情が揺れているとき、

目に見える状況だけをみて
軽薄な行動に出るのではなく、

負の感情の原因を慮り、
相手の立場に立って、
相手の感情の裏側を読んで、

優しい眼差し、愛情表現、
笑顔で語れるように。

子どもに限らず、
部下や同僚、友人に対しても、

そんな態度で接していきたい
と思っています。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

それではまた明日。
おつかれっした!




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