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わかりやすく、単純で、スッキリと簡潔に(Keep It Simple Stupid)

今日は時間がなくて短い手紙が書けない。だから長い手紙になる

これは18世紀の詩人、
サミュエル・ジョンソンの有名な言葉です。

先日、企業への提案資料
をつくっていたときのこと、

今までになく情報量を多めに、
意図的に丁寧に、長めの文章を並べてみました。

プレゼン時間が限られていたので、

事前に資料を送付して
一読していただくことも狙いでした。

ところが上司の反応は

「何がいいたいのかよくわからない」

あわてて見直してみると、
作成した当人ですら

二度見しないと
文意が理解できない箇所が散見されました。

熟慮の末、削ぎ落しに削ぎ落し、
資料のページ数は半分以下に。

事前に送付せず、当日に提出、
端的にプレゼンすることになりました。

結果、
相手の反応は悪くなく、

つまり内容を理解してくださったのですが、
そのときに思い浮かんだのが

サミュエル・ジョンソンの言葉。

だらだらと長く、
あれこれ書くのは実はラク。

シンプルにすることの大変さは、

子どもに「サイコパスって何?」と

聞かれて返答に困ることをイメージすれば
理解に難くありません。

短い手紙は時間がかかる。

Keep It Simple Stupid
(バカでもわかるようにシンプルに)
は、

略してKISS。

示唆に富む、
そして肝に銘ずべき言葉です。


■2種類しか商品がないお店と、
10種類の商品を扱っているお店。

同じブランドを扱っているとして、

売上が伸びるのは
前者だと言われています。

人間は不確実なことがあると、
思考停止に陥る可能性があり、

選択肢をしぼった
商品開発や陳列戦略は見過ごされがちですが

売上に影響する意外な要因。

「三ついうのは、何も言わないのに等しい」

とは、とある司令官のメッセージです。

緊迫した戦場で、
スピーディな意思決定がもとめられるときに、

一つしか指示を出さないからこそ
部下は迷いなく行動に専念できるというもの。

一番大切な本質をむき出しにできなければ、
チームは行き先を見失います。

北極星が五つあれば、
どこが北なのか分かりません。

同様に、

目標が五つもあれば何をすればいいのか、
メンバーは混乱してしまいます。


■人のDNAには、

単純=安全という記号
が埋め込まれています。

車の運転においては、

さまざまな動作をパターン認識して
単純化し、無意識レベルで操作している、

という解説は分かりやすいと思います。

つまり、右がアクセル、左がブレーキ、
ハンドルはどのぐらい回せば車体がどう動くのか?

イチイチ細かく考えていたら
間違いなく事故ります。

これは、原始より培われた
生存戦略に由来します。

凶暴なトラに出くわしたとき、

色は黄色と黒、鋭い牙があるから
おそらくトラで、

肉食のハズだから逃げた方がいい、

のような情報処理と速度だと
一瞬で捕食されてしまうでしょう。

ゼロから状況を判断するのではなく、
私たちの脳は近道することを覚えました。

経験則に基づき、
瞬時に対応策を作成して逃走!

単純化することが安全につながる
というのはこのような理屈からです。


■年が明けて
最初の1週間が今日で終わり。

自分なりにいいスタートが切れており、

目標を意識しながら時々刻々、
質の高い意思決定ができています。

これに満足することなく、
より一層質を高められるよう、

日々の振り返りと改善を。


そのためには掲げる目標
シンプルにしておく必要がありますね。

わかりやすく、単純で、スッキリと簡潔に。

もし年始に掲げた目標が
複雑であれば、

見直してみることをお勧めします。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

それではまた明日。
おつかれっした!




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