脳を巧みにダマす「達成バイアス」~小さな3連勝で成長を
まもなく100冊。
今年読んだ本の数です。
私の周りには
1日1冊以上の本を読む人が
複数いますので、
えらそうに書くのも
なんだか恥ずかしい気がしますが、
いつも
「比較するのは自分」
と決めていますのであえて。
■2017年から読書記録を始めて
はや4年が過ぎようとしています。
2017年は20冊、2018年は35冊、
2019年は62冊、そして今年は100冊です。
読書という文脈のみですが、
成長が感じられるというのはいいものです。
努力や成長は
可視化した方がいい。
それは「アフォーダンス理論」
からも明らかです。
アフォーダンス理論とは
過去の経験によってそれに対する行動や考え方が結び付けられる効果
のことをいいますが、
私の場合でいうと、
本を読んだ数=努力の跡、
増える読書量=成長
という「意味」を内包させる工夫をした
ということです。
本には赤線がびっしり。
赤線箇所はエクセルにデジタル化してフォルダへ。
エクセルの数=読了数
私は電子書籍より「紙派」なので
本棚はいよいよスペースがなくなってきました。
でもそれがまた
自尊心をかきたててくれるからいいのです。
■「〇〇ノート」
を残すアスリートって
結構いますよね?
たしか本田圭佑さんも
「サッカーノート」を書いていたような。
毎日、今日の出来事、どんな練習をして、
何を食べたか、体重は何キロなど、
事細かに記していると、
体重計に乗らなくても
コンマ以下の体重を正確に当てられるようになるとか。
日々の振り返り、
反省と改善の繰り返しは
神経を研ぎ澄ませるほどの集中力を
もたらすということでしょう。
積み上げられるノートの数
=努力の総量に他なりません。
ほどよい緊張や不安を感じながら
自分を信じて、
大舞台で最高のパフォーマンスを見せられる
一つの要因として、
「努力の可視化」は
けっこう効果的な手法だと思います。
■ところで、
月曜日の朝って
なんだか疲れてませんか?
土日に遊びすぎて、
月曜の朝は目覚めが悪いもの。
午前中はなかなかスイッチが入りません。
ですがこんなとき便利なのは
「やるべきことを可視化する」こと。
仕事にしても勉強にしても、
今日やっておけばいいと思うことは
とりあえず紙に書き出す。
「こんなにあるんだったらやっておかないと」
という気持ちにさせられて
モチベーションが上がります。
ここでもうひと工夫は
「カンタンなことから手をつける」こと。
やるべきことリストからひとつ、
またひとつとやるべきことにバツ印がついていくと
さらに集中力が高まります。
これは脳科学的にも
正しいプロセス。
たとえ簡単なタスクでも
「達成感」を感じ、
脳内にドーパミンという神経伝達物質を
大量に放出します。
ドーパミンには
注意力やモチベーションを引き出す働きがあるので、
タスクを終えた直後から
集中力が一気に増加。
その勢いが次のタスクにも影響を受けて、
最終的な成果も上がりやすくなる
という理屈です。
いわゆる「達成バイアス」といわるやつです。
■私も月曜日は、
達成バイアスで
脳をだましてなんとか乗り切ります。
5分で片付くタスクを
大量に書き出しておいて、
朝から黙々とこなしていくと
集中力はブーストしまくり。
モチベーションがキャリーオーバーされて
夜まで集中できます。
このメカニズムは、
もう少し「大きめのフェーズ」にも使えて例えば、
予算5万円のイベントを
新入社員にひとりで任せると、
その人に
大きく成長する可能性がもたらされます。
たとえ5万でも
やるべきことは多岐にわたり、
決して楽な仕事ではありませんが、
がんばればひとりでなんとかなるレベルです。
この心地よい緊張感と疲労感、
そして達成感を得られれば
次のイベントが待ち遠しくなるのは
既述のメカニズムのとおり。
集中力を切らすことなく
次、そしてまた次と小さなイベントをこなしていく、
いわゆる「小さな3連勝」で
脳内のドーパミンはドバドバ。
達成バイアスは、
新人を急成長させる原動力になる
という成り行きです。
■さてこのあとは
今日5本目の打ち合わせ。
スキマ時間にnoteを書いてます。
今日もタスクをきっちりこなして
明日へのモチベーションは満タンです。
「達成バイアス」
ぜひ皆さんも試してみてください。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。
それではまた明日。
おつかれっした!