チェロと宮沢賢治 ゴーシュ余聞 著者:横田正一郎(1998年) という本を読了した。 これは宮沢賢治の生涯、思想についての研究書の一つと言えるだろう。しかし、実際に賢治が所有していたチェロを鍵として、自身も趣味でチェロを弾くという朝日新聞記者であった筆者が、賢治とチェロの出会い、チェロが賢治の思想や文学に与えた影響、はたまた賢治のチェロの腕前はどうであったか、など今となっては知る由もない当時の様子を資料や関係者の遺族へのインタビューから謎解きのごとく紐解こうと試みたユニ
正月松の内も明けたが、新年だから今年の抱負を考えてみようかしら。 でも、毎年今年の抱負をリストアップしても挫折したり、2月にはすっかり忘れ去っていたり、で1年間意識していたためしがない。年末に達成出来たかどうかのフィードバックもしたことがない。 何でかな?という点を考えてみたい。 そもそも私は目標に向かってコツコツタイプではない。一気に達成したいタイプだ。学生の頃の試験勉強も最後に徹夜の一夜漬け。部屋の片付けも毎日じゃなくて一気に大掃除、なんなら部屋の模様替えまでしてしまい
とりあえずやってみよっか。 何か一つのことを専門にしたり一生懸命取り組んでいると、日々向上したいという気持ちにあふれる。しかし何事も一本調子に右肩上がりに向上するわけは無く、立ち止まったり逆行したり。その結果、ことあるごとに、ああだめだ、うまくいかない、失敗した、とネガティブな気持ちを抱く機会も増えていってしまう。ありがちです。 どうしたら失敗したとき、ネガティブにならないで済むのでしょうか。 先日、実家の母に教わりながら、ちりめん干支人形に初挑戦しました。20セン
英語のWIKIによると Metacognition is "cognition about cognition", "thinking about thinking", "knowing about knowing", becoming "aware of one's awareness" and higher-order thinking skills. The term comes from the root word meta, meaning "beyond", o
日本語を教えていると、つくづく日本語は初級学習者にとってやさしくない言語だと思う。その点、英語は初級者にとって簡単でとっつきやすい。 ところで、50代も半ばのワタクシ、1年前から大人チェロビギナーで、20年以上あこがれていたチェロを習い始めた。それまでの音楽経験は子供のころ習っていたピアノ(全音の黄色どまり)だけだが、楽譜は読めるし絶対音感は無いけどある程度音程は分かる。だから、始めればすぐに弾けるようになると思っていた。 が、甘かった。とにかくポーンと鍵盤を押さえれば正
最近、耳にすることが多くなったバズワード「やさしい日本語」、2020年10月の日本語教育能力検定試験の400字記述問題のテーマがまさにこれだった。オンライン開催となったので覗いてみた2020年日本語教育学会秋季大会でも多く取り上げられていた。昨今では、自治体がセミナーを開催して職員が「やさしい日本語」で外国人の住民に対応できるようにする等、国を挙げて普及を進める方向にあるようだ。確かに役所で言われる案内や書類の表記は、転居時に一回だけ目にする書類だったりして馴染みが無いこと