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宣伝会議「編集・ライター養成講座」を受講して、特に良かった3つのこと

昨年2月からの半年間、宣伝会議社の「編集・ライター養成講座」に通いました。「42期生」として毎週土曜に4時間授業(たまに変則的)を受け、与えられた課題を提出し、卒業制作にいそしみました。

大学卒業後、授業のような形で長期間何かを学んだのは初めてです。

1/29に、卒業生として「第44期 編集・ライター養成講座」開講記念講座にゲスト登壇させていただきました。これまでのキャリアと受講のきっかけ、自分なりの学習スタイルなどをお話しました。

講座で学んだことは、書いたりまとめたりするテクニックだけではありませんでした。いつか書きたいなと思っていた受講して良かったこと、特に3つを、この機会に残しておこうと思います。

1. 「情報の受け手」を想像する大事さを徹底的に学べた

全40回の講義、実に様々な先生が多様なテーマでお話くださいました。ニュースサイトの特集記事の作り方、取材の仕方、効果的なタイトルの付け方、校正校閲について、本のレビューの書き方、などなど…

時にはテーマがかぶることもありました。A先生が評価したタイトルのつけ方を「良し」と学んだつもりでいると、ある日B先生は「このタイトルのつけ方は一昔前」なんて言ったりする。そんなこともありました。

「で、どっち?」と不安にもなりました。でも、全ての講座を終えてぐるっと俯瞰して、改めて理解したのは「要は、受け手次第」ということでした。

読んでいる人がどんな目的でそれを見ているか、どこでどんな環境で見ているのか、じっくり見ているのか隙間時間に見ているのか、そういった受け手側の事情によって、「良かった」「悪かった」「もっと読みたい」「長くてウザい」などの評価が決まってくるんじゃないかなと。

「一昔前の表現」が刺さる受け手になら、それは大いに意味がある。そして、情報を送り出すタイミングもとても大事。「相手や時代や環境を想像しながら、企画や文章を送り出すこと」なんだなと、改めて思いました。

2. 「好き」のリミッターを外せた(開き直るきっかけをもらえた)

講座でもお話しましたが、講義で「周りの人よりも詳しいこと、私はこれが好き、と言えるものを3つ(※)作りましょう」と先生に言われたことがとても心に残っています。

当時の自分はそれが思い浮かばず、なんて面白みのない人間なのだろうと落ち込みました。

身辺整理して「これが好き、詳しい」または「詳しくなりたい」と思うものについて、「好き」のリミッターを解除してみました。要するに、お金と時間をものすごく突っ込みました。「好きなんだからいいや」と開き直ったかんじです。

結果、行動や書いたものがきっかけになって、憧れていた人とお会いしてお話できたり、素敵なお仕事のご縁を頂いたり、書いたものに反響があってメディアで紹介していただいたり、ちょっとしたモテ期的なものが到来して貴重な舞台のチケットを譲っていただいたり……あれよあれよと楽しいことが舞い込みました!豊かな時間を持てました。

好きで詳しいものを3つ作ることの意味が、今ではよく分かります。その3つを掛け合わせて発想していくこと。クロスして応用させること。こっちの常識をあっちの常識と比べてみること。こっちの型とあっちの型を交換してみること。1つからは生まれない、広がりを作ることができます。

これは仕事にも繋がるエッセンスだなあと改めて思いました。心をやわらかくいろいろなものに興味を持って、今年も動いてみたいと思います。

※昨年の受講ノートを見返してみたら「7つの得意分野を作ろう」とありました。3つではありませんでした、すみません。7つ作れるように頑張ります。

3. 総合格闘技「取材・執筆」を体験できた

講座で学んだことは、書くことや企画の立て方など、HOWだけではありませんでした。

特に印象的なのが取材の仕方の講座です。見ず知らずの人にどうアポを取るか。知らない人とどうやって有意義で友好的な時間を作るか。求めるアウトプットに繋がるセンテンスを、どんな流れで頂戴するか。集めた食材を提供する人(記事をオーダーした編集者、読み手)に対してどう調理するか。

とてもとても難しい。至難の業です。これやっておけばOKといったものではなくて、総合格闘技です。こっちがよくてもあっちが足りない。素材は良くても自分のスキルが足りない。

取材して書いて仕上げるって、隠しきれない自分が出てきてしまう、試されるものだと思いました。取材、執筆を体験することで、人との接し方、仕事との向き合い方など、学校や仕事では学べなかった貴重なことを経験できました。

テクニックだけでない、内面的な学びの機会もいただいて、本当に感謝しています。


…もっとあったような気がしますが、燃え尽きました! これを書いている私の文章力のなさには目をつぶっていただきたいです。

卒業制作については、また別エントリーで書きたいと思います。

おまけ)ノートの取り方

受講内容をまとめたノートの一部

うちの息子は中がほぼ白紙のノートを量産してくれるタイプです。もったいないのでそれを講座の勉強ノートにしました。いかにも勉強してる感じがして、なかなか良かったです。ぺたっと開けるし、適度に大きな罫線が役に立ったり。

受講メモは手書きして、特に忘れたくないフレーズは付箋に貼っていました。これは!というテーマは自分の言葉でまとめなおしてPPTに。

全文書き起こすのではなく、エッセンスを抜き出したり、自分の言葉で置き換えたり、図解したり、です。

こうしてみてみると、大切なエッセンスがたくさんあります。書いて満足してしまっているものがたくさんあるので、ちゃんと読み返そうと思います!






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