不都合を埋めてしまわない未来。備前焼リサイクルの1年のいま。
1年目の私たち
私たちは、2021年に岡山県備前市の伝統工芸備前焼の陶器ごみを回収して作ったリサイクル陶器ブランドRI-CO(リッコ)のリサイクル現場です。
陶器ごみの回収とリサイクル陶器作りを始めて1年。
私たちの今の姿と、大切にしていることを紹介します。
2つの変化
備前焼のリサイクルを始めて1年が経ち、2つの変化が起こりました。
1、自治体(備前市)で備前焼の陶器ごみの資源回収が試行される
2、備前焼作家さんによるリサイクル材を使用した個展が、百貨店の美術画廊で開催される
ごみだとされていたものが、資源と認められ、美術画廊へ連れて行っていただける。
小さな変化だけれど、リサイクル活動をする私たちにとっては特別な出来事です。
私たちのいま
「まずはリサイクルができるようになること」
を目指していた私たちにも、
「より喜んでいただけるものを作りたい」という意欲が芽生えてきました。
そのために小さなリサイクル陶器工場も、新たに整備をし、仲間も増えています。
陶器ごみも原料庫に増えました!
起業1年。
リサイクルをしてみようという取り組みは、備前焼産地の陶器ごみをゼロにしたいという目標に変わりました。
回収した資源が余らず、循環する仕組みを作る。
今やっと、スタートラインに立ったところです。
エイヤーと誰でもできること
少し前に、地域の実業家の方からこんな言葉をいただきました。
「君たちのやっている事は、陶器を粉にして再利用する簡単なことだ。言ってみれば、誰にでもできることだ。」
「君たちの素晴らしいのは、そんなことをエイヤーとやったことだ。」
それも『誰にでもできる』こと。
これが素敵な言葉になりました。
取材などで「開発に何年かかりましたか?」と
苦労のストーリーを求められることが何度かあり、違和感を感じていました。
「誰にでもできる」から続けて未来に繋げられる。その大切さに気がついたのです。
未来は小さく確実に変えていこう
私たちが変えようとしているのは、半径5キロ以内の小さな未来。
リサイクルを通じて「不都合を埋める習慣」を変えることができれば、私たちの周りは、少しやさしくなると信じています。
地球の未来、子どもたちの未来は大切です。
その為に、まず私たち自身、5年後の半径5キロ以内の未来を確実に変えていきたいと思います。
すぐそばにある自分の未来を少し変えること。
備前焼リサイクル1年目の私たちが選んだ未来です。