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【コミュラボ】第25回オフ会  広屋佑規さんと語る「オンライン時代とコミュニティ」 ー劇団ノーミーツの作り方 ③ー

第25回(オンラインでは第7回)のコミュラボ オフ会。
ゲストは劇団ノーミーツ主宰広屋佑規さん

この4月に「“NO密で濃密なひとときを” 稽古から上演まで一度も会わずに活動するフルリモート劇団 」である「劇団ノーミーツ」を設立。第1作目の全編Zoom演劇「門外不出モラトリアム」は約5000人の観客を集め、話題になりました。

そんな広屋さんと「『オンライン時代とコミュニティ』ー劇団ノーミーツの作り方 ー」をテーマに、お話ししました。ボリュームが多いので、数回に分けてお届けします!今日は最終回の第3弾!「ノーミーツでのチームビルディング方法」と「観客の巻き込み方」についてです。

まずは今までのnoteから

○第1弾「いきなり質疑応答」ー良い雰囲気が作れた理由などー

○第2弾「そもそもなぜ劇団ノーミーツ?」

ノーミーツでのチームビルディング方法

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 ○「むこうのくに」の作り方

第2作目の「むこうのくに」は、まず「家から出られるようになった」「この夏だから」という「テーマ」を考えることから始めた

家から出られるようになると、一般的な人はすぐに、日常(=コロナ以前)のように、外出するようになった。

一方で、(広屋さんは)リモートに慣れていた、オンラインの方が居心地いい。移動しなくていい恩恵も受けていた。しかし、そう受け止めない人も多くいることがわかった。

こうした現実に生じた「オンラインがいいVSオフラインがいい」は、「むこうのくに」の設定に生きている。

このテーマが固まったからこそ、キャスト、オーディションが始められた。

オーディションは、タイトル「むこうのくに」と「ヘルベチカ」と設定、そして「SF」にするということを決めて、行なった。

現実に生じた問題とともに、オンライン上のコミュニケーション問題も、気になっていた。アメリカで黒人問題、日本でもSNSなどでの炎上系の問題に辟易していた。オンラインかオフラインかの、0か100という話ではない、と思っていた。その「間」を探る話にしたかった。

オンラインは正義をかざす。でも、どっちもいい。そんな、オンラインコミュニケーションの問題を解決する話にしたかった

 ○チームビルディング

みんなが燃え続けられるゴールを設定した
高いゴールに挑戦できること、そして、そのゴール達成に必要な役割を分担し、一緒に正解を探した。

(メンバーは最初から全員いた?)いない。
スタッフは当初、20人でスタートした。準備を進めながら「必要だ!」と気づいた役割を増やした。例えば制作進行は、監督が忙しすぎて途中で入れた。また、開演1週間前にチケット販売管理を追加した。現場から「人が足りない!」との声が上がってきたため。

スタッフの平均年齢は26歳。
ノーミーツで、リモートでロボットアームを使ってカメラワーク、と言った技術は、ここでだから使える。高い目標と「今、ここでしか出来ない」挑戦は、メンバーを駆り立てた。 

 ○情報管理がキモ

進行はスラックだからできた。
こうしたチャットツールがないと、無理だった。LINEとかFbなどだけではない、コミュニケーションツールを使えることはポイント。

電話も使った。
ズームは、複数人で話、かつ、ラグがある。ニュアンスを伝えるには、2人で音声での会話も大事。

情報の透明性は気を遣った。
きっかけは、誰が、いつ、何やってるかがわからない、という問題が起きたこと。
リアルだと共通の稽古場にいたのでそれがわかった。が、オンラインだと言わないとわからない。なので、意識的に「これやってる」ということを、こまめに共有するようにした。TO DOリストを開示している人もいた。コミュニケーションをとるようにした。

スケジュールも共有した。
進行管理がそれを見て、稽古などの調整をした。
姿が見えないからこそ、わかるように心がけた。

オンラインは効率がいい。なので、細かく予定が入った。
しかし、雑談がなかった。プロジェクトのしか話しか、していなかった。
「しんどい」という声が上がったそこで週一、芝居から離れた話をする機会を設けるようになった。ご飯食べながら、ゆるく集め、プライベートの話をしている(しかし、結局芝居の話になることも…)。

オンラインでは、フィルターをつけると会話がしやすくなった。
むこうのくにほどでなくても、スナップカメラで肌を白くとか、でもいい
リアルで話すより、楽になる感じがあった。

 ○堂々と宣伝

新宿の小劇場のことなどもあったので、リモートで制作過程や当日に接触してない、安全と胸を張って言える状態にしておくことは大事だった。

観客の巻き込み方

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 ○観客を参加者(作り手)に巻き込む工夫は?

事前の告知は工夫した。
劇中に出てくる「ヘルベチカ」という国をHPで開示し、名前などを入力して「入国」してもらい、演ずる側を「体験」できる場を用意した。また、上演中は投票機能などを作って、参加する機会を作った。

作品の上演前後などは、口コミが発生しやすいようにした。
本公演中のリアルとオンラインの違いは、券売。リアルは、開始前で券売は売切を目指す。しかし、オンラインはキャパがないなので当日でも参加可能。このように券売が伸びるのは、口コミのおかげ。口コミでの告知のしやすさのためには、公演中のスクショはOKにした(除くHPアドレス)。

主題歌をYOASOBIによる「ハルジオン」にしたことも話題になった。


そうするために、キービジュアルもハルジオンに合わせた。また、カウントダウンのイラストも、むつき潤さんにお願いした。「むこうのくに 」への期待値を、フルリモートで上げる宣伝を心がけた。

好きな施策は「フライヤー」。
リアルだと、フライヤーを持って観劇、は一つのスタイル。それをオンラインでも体験したくて、登場人物ごとのキービジュアルをセブンイレブンのコピー機で、フライヤーとしてネットプリントできるようにした。これは身体接触もなく、フルリモートならではの宣伝企画である。

 ○観客のコミュニティ化

具体的な動きはこれから。今はLINEなどでやり取りできるようにしている。

まだ、間に合います!

これだけいろんな思いと工夫で企画された「むこうのくに 」。
明日、8月2日(日)に最後の追加公演が行われます!オンラインなので、まだ、間に合います!ぜひ、見た上で、このnoteを再読してみてください!改めて、劇団ノーミーツ、そして、広屋さんのステキさと凄さがわかります!


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#コミュラボ
【The Community Lab. #コミュラボ】 コミュラボは、コミュニティが生まれる・動く「きっかけ」の場所です。関心の度合いに応じて①ゼミ、②ラボのラボ、③チアの三層構造となっています。その活動をおすそわけします。