コミュラボ 第25回 オフ会 「オンライン時代とコミュニティ」 ー劇団ノーミーツの作り方 ②ー ゲスト:広屋佑規さん
第25回(オンラインでは第7回)のコミュラボ オフ会。
ゲストは劇団ノーミーツ主宰の広屋佑規さん。
この4月に「“NO密で濃密なひとときを” 稽古から上演まで一度も会わずに活動するフルリモート劇団 」である「劇団ノーミーツ」を設立。第1作目の全編Zoom演劇「門外不出モラトリアム」は約5000人の観客を集め、話題になりました。
そんな広屋さんと「『オンライン時代とコミュニティ』ー劇団ノーミーツの作り方 ー」をテーマに、お話ししました。ボリュームが多いので、3回に分けてお届けします!今日は第2弾!「そもそもなぜ劇団ノーミーツ?」です。
昨日のnoteは、こちらから!
そもそもなぜ劇団ノーミーツ?(話の流れ)
○ノーミーツができるまで
「Zoomで会話ができるなら、芝居もできるだろう」ということで(4月5日に映画会社に勤める林健太郎さんに)「Zoomで演劇を作ろう」と話した。
そして第1作のを4月9日出した。ちょうどその間の4月7日に緊急事態宣言が発令された。
(「劇団ノーミーツ」を始めるまで、広屋佑規さんは)元々、ストリートでミュージカルをやったり、レストランを舞台に見立てるなど、リアルで演劇を拡張していた。「劇団ノーミーツ」は、その拡張の方向が「オンライン」ということだった。
ノーミーツまでのここ数年、ニューヨークやロンドンで話題の「没入型」の「イマーシブ演劇」を企画していた。その中で、観客の体験設計をやっていた。この経験が、オンラインになり、家の中でどのように見ていただくか、と丁寧に考えることにつながった。
○ノーミーツを立ち上げて、まずやったこと
毎夜、オンライン上に集まった。学生時代の部活のようだった。
あの(緊急事態宣言発令前後の)時だからできたと思う。ガムシャラに、人に楽しんでもらえるものを考えた。作品を出して、反響見て、すぐに次を考えた。
○ノーミーツ「ならでは」のこと
第1作の「門外不出モラトリアム」の当初の券売目標は1,000枚だった。公演開始直前にその数字に達した。しかし、その後口コミで4,000枚売れた。リアルであれば、キャパオーバーになる。しかし、オンラインはそのキャパを超えられる。良い作品であれば、いくらでも、どこからでも、見ていただける。「キャパの壁」を超えられるのは、オンラインならではだと思う。
ここで「作り方や表現の方法で『オンライン』では出来なかったことは?」と聞いた答えが、秀逸でした。
リアルな演劇でやっていることで、オンラインでやれないことはない。
あえていうと、ミュージカル。歌を3人以上でオンラインで合わせるのは、難しい。
○ノーミーツならではの視聴者層は?
来ている人やデバイスの分析、チャットの分析などを行なっている。
エンタメや演劇業界の方々、演劇のコアファンは見ていない。演劇を今まで見ていない人が、見ている。SNS中心、若者、新しいもの好きが多い。新しい試みに賛同する、アーリーアダプター的な人。ギョーカイでは、のぎあきこさんや、テレ東の佐久間さんなどは見てくださった。年齢層では、大学生以下は見てない。その層の取り込みのために、アンダー18チケットを設定した。
視聴属性の拡大のために、キャスティングを工夫した。
演劇好きな方向けに「キャラメルボックス」、YouTube好きな方向けに「アバンティーズ」や「めがね」さん。この他TikTokerや声優さんなど、いわゆる演劇の俳優さんだけでないキャスティングに、幅広い視聴者層へのリーチの意図を込めていた。今後は、よりコアな演劇ファンと、若者に視聴者層を広げていきたい。しかし、若者が2時間も演劇を見るのは難しいかも、とも思っている。
ノーミーツは、今まで演劇ファンではないファンが見ている。客層が今までの演劇とは違うことが特徴。
○いよいよ今週末!
追加公演です!オススメです!