グァテマラ・エルサルバドルへ!中米買付旅行記【vol.1】ロサンゼルスでトランジット|byTHE COFFEESHOPロースター萩原
2023年3月18日から10日間、TYPICA Labのメンバーとして、グァテマラ・エルサルバドルにコーヒー生産の現場を視察・豆の買付に行ってきました!
■TYPICA Labとは
『世界中のロースターがコーヒー生産者を訪ねるドキュメンタリー』
コーヒー生豆のダイレクトトレードプラットフォームを運営するTYPICAが選抜したロースターがチームとなって生産国を訪問し、その体験と道中の対話を通して、持続可能なコーヒー生産とはなにか、を探っていきます。その様子はドキュメンタリーフィルムとなって公開される予定だそうです。
今回のグァテマラ・エルサルバドルへの旅を共にするのは、FINETIME COFFEE ROASTERS近藤剛さん、HONO roasteria村井達哉さん、OBROS COFFEE荻野稚季さん・夢紘さん、BAGTOWN COFFEE山本篤司さん、Regolith Coffee浅井寿さん、shimaji coffee島孝高さん、FIVECOFFEE STAND&ROASTERY梅澤幸生さん、BERTH COFFEE西村結衣さん、というメンバー。初めましての方も多いですが、今回の旅の中でお話できるのがとても楽しみです。
乗り継ぎのためロサンゼルスへ
3月18日、16時ごろに成田空港へ集合。
同じくTYPICA Labに参加されるロースターさんたちとの挨拶もそこそこに、United Airlinesでトランジット先のLos Angelsへ。
離陸したのが18時ごろ、そこから約9時間のフライトを経てLAに到着。
時差の関係で、LAに到着したのは現地時間の11時過ぎ。
ここからGuatemala Cityに向かう便まで11時間ほどの空き時間。
空港からUberに乗ってVenice Beach周辺へ向かう。
西海岸サードウェーブの巨人・Intelligentsia Coffee
まずは駆けつけ一杯、西海岸サードウェーブの巨人 "Intelligentsia Coffee"へ。
ブレンドのCOLD BREWを注文、日差しが暑かったので美味しかった。
他のメンバーが注文したケニアのエスプレッソやエチオピアのドリップも少し飲ませてもらったが、フレーバーがしっかりと出ていて美味しい。
こうやって自然とみんな違うコーヒーを頼んでシェアして感想を言い合っていて、ロースターばかり9人も集まると異様な光景だなと思う。
自分のお店にこんなお客さんが来たら少し嫌。
Intelligentsiaに着く前には、正直少し前に流行ったコーヒー屋かな、と思っていたが、土曜日の昼ということもあってひっきりなしにお客さんが来店していた。
生活の中にスペシャルティコーヒーが溶け込んでいるように感じた。
僕の頼んだブレンドのCOLD BREWは何の豆を使っているとか、特段説明書きはないけど、ちゃんと美味しくてみんな飲んでいる。
日本のスペシャルティのお店はどうしても説明過多になってしまいがちだけれど、本来コーヒー屋ってこうあるべきだよね、とRegolith Coffeeの浅井さんと話していた。
コーヒーグッズを取り扱う『FELLOW』の路面店
そのあと、近くのピザ屋さんに向かう途中、FELLOWの路面店を発見。
こんな超観光地にコーヒーグッズブランドの店舗?と思ったが、意外に何人かお客さんが入っていた。
ここでもコーヒーというものの立ち位置が日本とは少し違うのかも、と感じた。
Gjelinaでピザをほおばり、Venice Beachを散策
その後、目当てのピザ屋さんで軽く食べ、ビーチを散歩。
来てみたかったスケートパークが見れて嬉しい。
ベーカリーGjustaでLabのメンバーと夕食
その後もしばらく周囲を散策して、HONO roasteria村井さんが調べてくれた近くのベーカリーGjustaへ。ちょっとした軽食のつもりで入ったのだが、ここのパンやジャムがあまりにも美味しくて、結局Labのメンバー全員をつれてここで夕食。
特にこのターキーサンドが本当に美味しかった。
軽くトーストされたザクザクした食感のパン、新鮮な野菜、柔らかくて香りの良いターキーのハム、カリカリのベーコン、ほどよい酸味のピクルス。
ひとつひとつの食材にとても丁寧な仕事を感じる。
全体のバランスも絶妙で、結構なボリュームがあってもすぐに食べ切ってしまった。同じサンドイッチを注文したFINETIME近藤さんといつまでも「あれは感動するサンドイッチでしたね」と言い合っていた。
その他のメニューもひとつひとつをとても丁寧に作っているのがわかる。一瞬でファンになってしまった。
他のLabメンバーと食事をしていて気づいたことだが、ここにはアルコールメニューがない。
日本で同じような業態をやろうと思ったら、絶対にアルコールを提供しないとサービス的にも利益的にも厳しいはず。
コーヒーやレモネードなどのドリンク類だけしかなくても客席は満席に近くて、おそらくローカルのお客さんを中心にとても繁盛していて驚いた。
丁寧に作っているぶん手間もかかるだろうし価格も安くないが、きちんと良いものを提供すればお客さんには伝わるし商売が成り立つ、という飲食業の基本をみたような気がした。
これは昼間にいったIntelligentsiaにも通じることだと思う。
Firestone Walkerで乾杯
そのあとはGjustaで摂取できなかったアルコールを求めて、クラフトビールのブリュワリーFirestone Walkerへ。
滞在時間は短かったがTHEアメリカンPubを体験できて楽しかった。
ここで気づいたが、結局LAでは移動や飲食を含めて一回も現金を使わなかった。
すべてタッチ決済で完結、これはかなりノーストレスで良かった。日本ももっとキャッシュレスがシンプルな形で進んでいって欲しいと思った。
その後またUberでLAXへ戻りGuatemala Cityへ飛ぶ。
Guatemala Cityへ
Guatemala Cityへは約6時間のフライト。
迎えに来てくれていたマイクロバスで滞在先のホテルへ。
フライト中も上手く眠れず、ホテルに入って朝食を食べたあと、すぐに熟睡してしまった。結局初日のGuatemala City滞在は、時差ボケのためにほとんど寝て終わってしまった。
TYPICA EuropeのShimonさんと夕食
夕方ごろにTYPICA EuropeのShimonさんと合流して夕食。
軽く自己紹介をし、Shimonさんの経歴を聞くなかで、スペインやドイツのコーヒーショップで働いていたShimonさんに現地のコーヒー事情やトレンドを深く質問していくあたり、やはりロースターの集まりなんだな、ということを再認識した。
何気ない会話の中でも、焙煎やコーヒーに関する話題が出ると急に深いところまで入っていく。いつまででも話していられるなと思った。
LA→Guatemala Cityはほとんど観光のような感じで過ごしたが、その中でも気づきや面白いと感じることがたくさんあった。
翌日からはいよいよコーヒー生産の中枢、Dry MillやWet Millを見学します!
THE COFFEESHOPロースター萩原が、2023年3月に訪れた、グアテマラ・エルサルバドル。
現地の農園や精製場をまわり、生産者の方々の話を聞き、たくさんの豆をカッピングし、これはぜひ皆さんに届けたい!と思う豆を買い付けてきました。
この豆が船に揺られ、ついに日本は渋谷・富ヶ谷のROAST WORKSに到着!
現在好評発売中です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?