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THE COACH講師陣が選ぶ おすすめコーチング本10選【中級編】

「コーチングに関する本、どれを読んだらいいかわからない!」、そんな声にお応えしようと始まった「#おすすめコーチング本」シリーズ。

2回目となる今回は、コーチング中級者(コーチングを超えて更なる学びを広げる層)向けの書籍を10冊紹介します。コーチングやセラピーなどの周辺理論を体系立てて手法ベースに落としてあるもの、もしくは理論を入門書レベルに噛み砕いてある書籍を、THE COACH 講師陣が選定しました。

▼初級編はこちらから

1. NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法/マーシャル・B・ローゼンバーグ

NVC(Nonviolent Communication:非暴力コミュニケーション)とは、臨床心理学者である著者が体系化した、自分の内と外に平和をつくるプロセス。暴力や対立を排し、人を思いやる実りある対話へと導くためのコミュニケーション手法が紹介されています。

推薦者:松浦 瞳
NVCは、とてもシンプルですがパワフルで本質的な考え方です。人とのコミュニケーションの間で、お互いの中に"人間性"を見出し、"お互いが大切にしていることを大切にしあう"ための手法を学ぶことができます。誰かとコミュニケーションを取る際に戦ってしまうような感覚になっている方がいたら、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

2.フォーカシング/ユージン・T・ジェンドリン

「今ここ」での自分自身に注意を向ける心理療法である「フォーカシング」の創始者、ジェンドリンによる解説本です。フォーカシングの全体像に加え、技法の解説もわかりやすくまとまっています。

推薦者:岡部 友理子
実例つきで、とても丁寧にフォーカシングについて書かれています。からだの知恵を知ると、あなたのコーチングがぐっと深まるはず。ぜひコーチの皆さんにフォーカシングを知ってもらいたいです。一度フォーカシングを体験してみてから読むのがおすすめです。

3.プロセスワーク入門/ジュリー・ダイアモンド

理論、思考方法、スキルと実践方法の詳細が丁寧にまとめられた、プロセスワークの教科書。プロセスワークは「ものごとの自然な変化の流れ」に着目するプログラムで、「プロセス指向心理学」とも呼ばれています。

推薦者:本橋 竜太
ユング派の分析家であるアーノルド・ミンデルの創始した心理学「プロセスワーク」ついて、理論背景から概念の解説、実践まで網羅された一冊。
その瞬間の体験の流れである「プロセス」を追跡し、マッピングし、展開していく、シグナルに根ざした詳細な体系を深めることで、多次元的なアウェアネスを得ることができます。

4.ユング心理学入門/河合隼雄

箱庭療法の導入をはじめ、現代の日本の臨床心理学の礎を築いた河合隼雄氏による初の著書。日本で最初に出版されたユング心理学のバイブルで、いくつかの臨床例を示しながらユング心理学を解説しています。

推薦者:岡田 裕介
THE COACH ICPの背景理論のひとつにもなっているユング心理学の入門書です。自己と自我、シャドウなどの理解を深めていくほか、対人支援者としての心構えを再考する上でも、おすすめの一冊です。

5.トランスパーソナル心理学入門/諸富祥彦

「個を超える」という意味を持つ「トランスパーソナル」。個人の内面で進行している問題と人類共通の問題、個を超えてそれぞれの共通点に目を向け、自己変革を促す心のガイドブックです。

推薦者:樋口 咲恵
ほんとうの自分とは?ほんとうの生き方とは?そんな問いを探求するためのガイドブックです。真の自己実現、真の幸福への道は人為を超えたプロセスを信じた先にあるとトランスパーソナル心理学は説きます。コーチングを俯瞰するためにも、一読の価値ありです。

6.人が成長するとは、どういうことか ——発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ/鈴木 規夫

「発達志向型能力開発」とは、「何か」ができるようになるDoing型の成長だけでなく、行動を起こす主体である「個人」の在り方・Beingを変化させることを目指す能力開発です。本書では、「成人発達理論」や「インテグラル理論」をベースに、能力開発の新たな次元を切り開いていきます。

推薦者:樋口 咲恵
能力の発達・意識の発達の両面を統合的に実現していくための方法論がまとめられている一冊。クライアントの状況を把握し、ふさわしい支援の方針を策定するための示唆も示されており、対人支援の拠り所としても活用できます。

7.INTEGRAL LIFE PRACTICE~私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル/ケン・ウィルバー

「ボディ」「マインド」「スピリット」「シャドウ」の各領域に働きかけ、全人格的な自己成長を目指すためのガイドブック。本書では、人間・組織・社会・世界を理解するための包括的な地図である「インテグラル理論」の、実践的なアプローチを体系化しています。

推薦者:奥野 雄貴
インテグラル理論が世界を包括的に捉える見方を表現する地図であるとすると、その地図を生活の中で活用していくことがインテグラル・ライフ・プラクティス(ILP)にあたります。理論と実践は表裏の関係です。日常生活の取り組みを経て、自己のさらなる全体性を発揮することの実践に興味がある方におすすめします。

8.英雄の旅/12のアーキタイプを知り、人生と世界を変える

ユングのアーキタイプ理論と、神話学者ジョーゼフ・キャンベルの「英雄の旅(ヒーローズ・ジャーニー)」をベースにして書かれた本書。12のアーキタイプについて詳しく解説されており、自分の思考や行動がどのアーキタイプの影響を受けているのかを知ることができます。

推薦者:岡田 裕介
英雄の旅(ヒーローズジャーニー)は、人生に訪れる共通のプロセスであると同時に、起こりうるプロセスは心の投影でもあるとも言われています。THE COACH ICPで扱っていくIntegration Journeyの理解を深めていただく上でもおすすめの一冊です。

9.creative calling/チェイス・ジャービス

著者であるチェイス・ジャービスは、アップル、ナイキ、レッドブルなどのキャンペーンを手がけてきた、全米で最も影響力のあるフォトグラファー・クリエイターのひとり。この本では、クリエイティブになることを通して、自分の人生に夢中になれる方法を伝えています。

推薦者:松下 琴乃
ビジョンを持つことの意味・重要性、そのパワフルさについて書かれています。人生においてビジョンを持つタイミングについても著者自身のエピソードを交えて語られている点が非常に興味深いです。読み物としても面白く、書いてある知恵も実践しやすいものばかりです。

10.セキュアベース・リーダーシップ

リーダーがチームの安全基地(セキュア・ベース)となることで、メンバーの意欲が向上し才能が開花する。そんな新しいリーダーシップ論を説いた本です。スイスの名門ビジネススクールIMDで「最高のリーダーになるための教科書」として使用されています。

推薦者:谷内 真裕
表向きはリーダー・マネージャー向けの著書ですが、コーチにとっても非常に意味深い内容です。自身がセキュアベースとなるために、自分自身に問いを立てるパートがあります。きっとあなたにも刺さる問いがあるはず。「良いコーチとは?」という問いに対する解のひとつとも言える一冊。

推薦者一覧(THE COACH ICP講師)

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松浦 瞳
外資メーカーに入社後、コンサルタントに転身。東京・シンガポール両オフィスに所属するコンサルタントとして、マーケティング・ブランド戦略の立案などに従事。その後、日系メーカーの経営戦略部を経て独立。独立後は、戦略コンサルタント兼、ライフコーチとして活動。2021年1月よりTHE COACHに参画。国際コーチング連盟認定コーチ(PCC)

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岡田 裕介
株式会社パーソルキャリアに入社し、転職支援・採用コンサルティングに従事。その後、オルタナティブスクールを運営する教育系のソーシャルベンチャーを共同創業・副代表理事に就任。独立後は、認定プロフェッショナルコーチとして、スタートアップ企業の経営者・CxO・マネジメントクラスを中心にコーチングを提供。国際コーチング連盟認定コーチ(PCC)。

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岡部 友理子
武蔵野美術大学卒業後、Yahoo! JAPANグループ会社、グリー株式会社など、IT業界でデザイナーとして従事。すべての個人の可能性を解放したいと考え、2021年に「HAPPY COACHING COMPANY」の屋号でコーチとして独立。個人や組織を元気にするサポートをしている。国際コーチング連盟認定コーチ(PCC)。直感を生かした右脳型コーチングが得意。

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本橋 竜太
外資系外食企業の本社人材開発チームでCTT(Company Training Trainer)を経験後、Seven Rich Groupの飲食事業部にて各ブランドの組織・人材開発における責任者を担う。コーチングでは、ビジネスパーソンやフリーランス、ベンチャー/スタートアップ企業のCxOに向けにパーソナルコーチングを提供。「社外コーチ」として、組織全体のコーチングも行う。

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樋口 咲恵
筑波大学大学院システム工学研究科を卒業後、精密機器メーカーにて設計開発業務に従事。開発現場に感じた課題を解決すべくコンサルタントに転身、設計開発の現場向けに業務改革コンサルティングを提供。その後、人の可能性を育む方法を模索する中でコーチングに出会う。国際コーチング連盟認定コーチ(PCC)。

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奥野 雄貴
早稲田大学大学院会計研究科修了。外資コンサル・日系メーカーでの国際税務・会計業務に従事後、スタートアップにて事業責任者を務める。その後、シンガポールを拠点にインドへの投資業務に従事。これからの働き方や組織の形を模索するとともに、ヨガの実践を通じて、自分とのつながり・世界とのつながりを探究している。国際コーチング連盟認定コーチ(ACC)。

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松下 琴乃
外資系金融機関にてCS推進やマーケティングに従事。その後、ロンドンでアートマーケットを学んだ後、現代アートのコンサルティングとデザイン業で独立。2017年よりコーチとしての活動を開始。現在はU理論や成人発達理論をベースとしたコーチングやファシリテーションで個人と組織の変容・変革をサポートしている。

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谷内 真裕
エンジニアとして研究開発・SIer・受託開発・自社開発を経験し、Sansan株式会社に入社。エンジニアリングマネージャーとして開発チーム立ち上げ・メンバー育成・組織的課題の解決に向き合うなかでコーチングに出会う。その後エンジニアリング組織のマネージャー・社内コーチとして職種・部署・役職を問わず1on1・コーチング・ワークショップを行う。2021年7月よりTHE COACHに参画。国際コーチング連盟認定コーチ(PCC)。

上級編も公開中です。

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