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(あまり参考にしてはいけない) 私的邦楽名盤ランキング

こちらの企画に参加しました、これは作成したランキングと、その際ツイートした解説文です。少し書き足しました。(あんまりよくわからないランキングになってしまった)
また、特に名盤だと思うものには推薦文を個人的に書いており、解説と重複箇所がありますが、それも追加しました

一応、1アーティスト1アルバムで構成しました
洋楽をあまり聴かない偏った邦楽好きLDKが選んだリアルなランキングです

ちなみに、私がリスニングに使用してるヘッドホンは

オーディオテクニカ
SOLID BASS ATH-WS1100

低音強めのパワータイプ
ただ、最近、ATH-M50xが気になってる
試聴がかなりよかった、すごく音が鮮明でハッキリと聴こえる、imoutoidやアニソンはこっちの方があってる気がする




1位 『ADEPRESSIVE CANNOT GOTO THECEREMONY』 imoutoid

推薦文


ネット音楽の伝説、imoutoidによる名刺的アルバム、通称「ACGT」(DNAの塩基の種類である)
引用されるダ・カーポの萌え要素と、緻密に設計され研ぎ澄まされた電子音、一生もののmp3

ハイライト「PART2」



コレは間違いない
単純に一番好きなアーティスト、そしてナードコアから続くアニメサンプリング歴史にポップさ、お洒落さを取り入れ、緻密な音世界を纏め上げた、後のハイパーフリップなどへ続くネット音楽を語る上で重要な作品


2位 『加爾基 精液 栗ノ花』 椎名林檎

推薦文


メジャーシーンの中でもトップクラスの完成度、世界観のサードアルバム
妖しくも豪華絢爛な音絵巻
文學的表現、大正ロマン、厨二病椎名林檎がここに極まる

ハイライト「茎」



コレもすぐ決まった
メジャーシーンの中でもトップクラスのアルバム完成度を誇る音絵巻
純粋に多重録音の音のパワーがすごい
そして曲と歌詞も印象的、決め台詞的な部分があり、カタルシスがすごい

(椎名林檎って思想強いというよりただの厨二病だと思う)



3位 『パンドラの呪文』 ななきさとえ

初CD化のジャケット

推薦文


あるひとりの少女が80年代インディーズを纏め上げた、傑作セカンドアルバム
一曲目から最後まで勢い劣らず、異国情緒溢れる洒落た世界観を冒険
ゴシック的な独自の世界観のファースト「赤色人形館」も必聴、シーンを知っていればわかるサポートメンバーの最強さに注目

ハイライト「黄色い魔法使い」



ここはかなり迷った、下剋上が頻発しまくった
コレになった理由は、最後の最後に聴いて、めちゃくちゃカッコよかったから、昔から1番カッコいいとは思っては居たが、今聴いても通用すると思ったので
あと普通に捨て曲ない、全部で世界観を構築してて完成度が高い
ななきさとえは赤色人形館もいいぞ
(なお、私がvrchatで使っているアバターはななきさとえのライブ衣装が元ネタです)

トップ3が00年代、(2003年だけど椎名林檎のデビューとしては)90年代、80年代に纏まった、すごく綺麗だと思う


4位 『メロディック・ハード・キュア』 メロキュア

推薦文


そして2人は出会った

「未踏の地を踏む、最初の瞬間…」

奇跡のユニット、メロキュアの残した、たった一枚のアルバム
のちに平成アニソン大賞に輝いた「Agape」を筆頭に次々と繰り出される名曲の数々、それは壮大な愛の物語

配信では十周年記念アルバム「メロディック・スーパー・ハード・キュア」で、アルバム未収録の最後のシングルである「ホーム&アウェイ」を追加し、メロキュアのオリジナルバージョンが全曲入ったdisc1を一枚のアルバムとして聴くことをお勧めする
(アルバムとしては1stの曲順の方がまとまっているかもしれない)

ハイライト「1st Priority」



コレは本当にいいぞ
メロキュアは聴け
アニソン関係で一番のユニットなので

(僕的には、16曲目にホーム&アウェイが入ってる、配信にあるメロディックスーパーハードキュアのdisc1を一枚として聴いてもらいたい
コレがオリジナルのメロキュアの全曲なので)


5位 『KARKADOR』 P-MODEL

推薦文


よく使われる表現で「ひっくり返したおもちゃ箱」と言うのがあるが、まさにそんな表現にピッタリのアルバムだ、いや、寂れ廃墟と化したサーカス小屋、と言った方が正確かも知れない。
このジャケットから異彩を放つ一枚はユングに傾倒していたこの頃の平沢進による無意識の具現化であろう
前作「SCUBA」もよく聴いていたし、その独特さとレアさからめちゃんこ好きなのだが、ポップさで言うとカルカドルである
表題曲から不思議の世界へご招待されるが、その内実は非常に繊細で淋しいナイーブな彩り
名曲「サイボーグ」は、カッコいいイントロからの歌い出しが「諦めに行こう」であり、なにか深刻な問題が起こっている事を予感させる
それもそのはず、P-MODELは次作「ワンパターン」を発表後、幻となったアルバム「モンスター」の朧げな夢を見せ、凍結してしまうのだ

ハイライト「LEAK」



選んでくうちにこうなりました
意外だと思ったけど、普通にP-MODELは全部質高いし、カルカドルが一番世界観好きなので、妥当
普通に耳触りがいい、捨て曲もない
あまりよく思ってないような書き方ですが、ユングに傾倒した無意識の世界観はかなり影響されたので、好きです、ジャケも好き
(本当はSCUBAの方が影響受けたのですが、独特だし、ポップさでいうとこっち、あとどっちも手に入らない、再発お願いします)


6位 『CHANGE THIS WORLD』 instant cytron

推薦文


オススメを訊かれたらまずコレ
ウィスパーボイスにエバーグリーンな楽曲、あまり有名では無いのがおかしいほど完成されたファーストアルバム
ポップ職人達による、純粋な気持ちを呼び起こす一枚、音楽は魔法だ

ハイライト「STILL BE SHINE」



インスタントシトロンは聴け
チェンジディスワールドは聴け

ガチで普通に名盤中の名盤だと思います
ただ、今の精神状態に合わなかったのでこの位置、インスタントシトロンはいいぞ


7位 『mxshxp』 ars

推薦文


旧「wiredlain」、その後「arsserry」、と頻繁に名前を変え、検索に全くヒットしない事でお馴染み、現「ars」(@ars4rsで検索しよう!)
この人との出会いはVRChat内に存在するかの「GHOSTCLUB」
衝撃的だった、世界にはまだこんな音楽があったのかと、あそこまで心が高鳴った経験はこれまでに無かった
(この時の音源はMIXCLOUDの「ghostclub 20220219」としてあるので是非聴いてもらいたい、ただセットリストのツイートが削除されてるので一応書くと、上記収録曲以外に、「ditzk, kmoe - homeswitcher」「syzy2 - i'm god edit」「ditzk - how to lie」などが使われている、こちらも名曲)
そして、その中でも特に衝撃を受けた後半に使われていた楽曲集がこのアルバム、後に言うとこの手のジャンルは「hyperflip(dariacore)」であろう。
「lost frog productions」など、そこへの橋渡しとなった自分にとって大切な一枚である

ハイライト「smile」



検索しても出てこないのでURL貼ります

ars4rs.bandcamp.com/album/mxshxp

コレは最近聴いた中で一番衝撃を受けたので
まだ、ハイパーフリップとか聴いてなくて、vrchatのゴーストクラブで聴いた時本当に衝撃を受けた
今後のars氏に注目


8位 『呼吸』 Lily Chou-Chou

推薦文


なんと書けば良いのか、これはとても言語化できるものではない
エーテル、それがこのアルバムを表すのに一番相応しい
インターネットをやっていて、自分と違う環境の君という存在が遠くそこに居て、自分が生きているということに申し訳なくなる時がある
でも、幸せを願うとかそういうんじゃなくて、安心して欲しい、ただ君が心地良い場所で、安心できる場所で、そこに立っていて欲しい
ただ、そうであって欲しい、それだけは本当なんだ
このCDを聴いている時は、君の事を願っているし、僕も安心できる気がする
だから………

ハイライト「グライド」



コレは普通に良過ぎる
本当にエーテルを感じる
というか、全部名曲
(飛行船がちょっと異質だと思うくらい)
映画の企画だけで無く、本当にアルバムとして優れてるすごい作品

(コレを推すと、もれなくインターネット病み病み人間に認定される気はする)


9位 『CARNAVAL』 ZELDA

推薦文


東京出身、東京の都市情景と若者の深層心理を描くガールズバンド、ZELDA
このセカンドアルバムは初期ZELDAの総括的作品
カオスでシュールな世界観の奥には少女的文学エッセンス、それには草野マサムネも重要だと話す
東京の夜景を眺めながら聴きたいアルバム

ハイライト「うめたて」



ZELDAは俺の青春
俺にとってのリリイシュシュ、そしてエーテル、心の防波堤

東京のバンドなので、東京の夜景によく合う
高いクレーンを見るたびに、赤いキリンの群れ…とか言ってます
スローターハウス5、買って読んだよね


10位 『空洞です』 ゆらゆら帝国


なんか好き、音が良い
すごい淡々としてるけど、歌詞で笑ってしまう
ひとりぼっちの人工衛星、アルバムで異質だと思うけど、良い


11位 『風街ろまん』 はっぴいえんど


言わずと知れた名盤、音が良い
バンドサウンドとして非常に優れてる
気を抜いて聴くことが出来るオールマイティなアルバム
空洞ですと並べて一緒に聴くのが好き


12位 『サンボマスターは君に語りかける』 サンボマスター


精神が不安定な時に本当にお世話になりました、これからもお世話になります
あと普通にバンドサウンドがめっちゃかっこいい


13位 『児童カルテ』 神聖かまってちゃん

推薦文


このバンドは人に勧められてこのアルバムしか通して聴いて無いけど書きます

初っ端から重い題材、それを飾らない気怠げさと叫びに近い歌声
それでいてかなりメロディアスで豊かなアルバム
「Girl2」では一風変わって全編英語詞で電子音が鳴り響き
「おやすみ」ではリバーブのかかりまくった神聖な雰囲気
はたまた「幽霊少女シニテー」では最初に「みんな一緒に踊ってちょ」「ダメ」と女の子のセリフが繰り返され度肝を抜かれる、曲もボーカルのピッチがとてつもない程暴れまくっており、おどろおどろしさを醸し出す
バンドの底知れない実力と言うものを確かに感じさせる一枚

ハイライト「るるちゃんの自殺配信」



友達に勧められて、なんと無く選んで聴いた一枚
バラエティ豊かでバランス良いアルバム
修学旅行の時にリピートしました、ありがとう


14位 『月の兎はヴァーチュアルの夢をみる』 月ノ美兎

推薦文


80年代インディーズを纏めたのがななきさとえなら、平成と令和を纏めたのが月ノ美兎
豊かすぎるバラエティ、そしてそれを歌い上げる月ノ美兎
これはひとつの時代の終わりであり、新しい何かの序章でもある
そして今、あなたは何を楽しんでいますか?

ハイライト「ウエルカムトゥザ現世」



20年代で重要なアルバム
平成と令和という時代をまとめた一枚、バラエティ豊か過ぎる、長谷川白紙に大槻ケンヂにいとうせいこう…
月ノ美兎をちゃんと追ってたら、尚更愛着湧くだろうなと、すこし切ない


15位 『ぼくらのうた』 Campanella

復刻版ジャケット

推薦文


同人音楽、ひとつの伝説
NHK的名曲を、打ち込みやDTM的サウンドアプローチで捉える、カバーCD
00年代の著名なボーカリスト達も必見
現在は全曲リマスターとボーナストラックを追加した復刻版が出ている、無くなる前にお求めを

ハイライト「翼をください」



NHK的童謡をカバーした同人CD、本当に再販されなくて伝説と化してた
ニコニコで翼をくださいを聴いて衝撃を受けたのは覚えてる
そして普通にアルバムとして完成度が高い
(歌手にはエロゲソングでよく見る人が…そこにも注目)

最近復刻版出ました、お早めに


16位 『HUE』 golden syrup lovers

推薦文


大阪発、インディロックの名盤セカンドアルバム
ストレートにポップな音楽性、曲間に挟まれるサウンドエフェクト、サックスや電子音も使い緩急豊かな、満足度の高いアルバム

ハイライト「Great Lost Tunes」



大阪インディロックの名盤
普通に王道のメロディックなロック
すごく作品として優れてる
Homework好きです


17位 『そのろく』 たま

推薦文


メジャーで発表できない楽曲を詰め込んだ、昭和レトロで懐かしいちゃぶ台のある居間で過ごす土曜日みたいなアルバム
内容と音質的に万人に勧められるものでは無いが、私はたまの中で一番好き
もしたまを初めて聴くなら、さんだるがオススメ、それかベスト盤

ハイライト「猫をならべて」



柳原さん脱退前最後のアルバム
バンドサウンドのたまはここで円熟という感じ
内容的にはおどろおどろしいの中心
最近買ったアルバムの中で久しぶりに何回も聴いた
土曜日感が半端無い
(さんだるの方にすればよかったかも、初めてたまを聴くならさんだるを聞こう)


18位 『ボクハ・キミガ・スキ』 谷山浩子

谷 山 浩 子
やさしいのか怖いのか…でもすごい安心感がある

普通に名曲入ってます、谷山浩子聴くならこれで間違いないです
(cotton color が入ってるので買いました)


19位 『FAKEVOX』 Plus-Tech Squeeze Box

ネオ渋谷系、すごいアルバムです
でも思い入れは他の方が強かった
このエフェクトの嵐が僕の好みです
imoutoidとか、ハイパーフリップにも通じるものがあると思う、というかimoutoidが渋谷系を取り入れたような気がする


20位 『DOOPEE TIME』 DOOPEES

D O O P E E T I M E

普通に面白いアルバムです、nopeな気持ちの時に聴きましょう


21位 『ヘッド博士の世界塔』 Flipper's Guitar

書くことはないです
全部そこに書かれてるので

世界塔よ、朽ちる事ないように
祈っておきますね


22位 『POINT』 Cornelius

コーネリアスの中でも音が気持ち良いと思う
あまり聴いてないので迷いましたがこの位置


23位 『Free(at last)』 Platinum900

レアグルーヴとして再発時に話題になっていたので、買ったCD
シティポップリバイバルの優等生


24位 『かなしばり』 はにわちゃん

僕が80年代ニューウェーブを聴くようになったきっかけ、実験的未来派ポップ
本当にすごいので一回は聞いてみて欲しい
ただ、今の気分には合わなかった
ボーナストラックのあそびが好きです
リマスターがsonyのオンラインショップ限定で再発しています


25位 『風や空のことばかり』 さねよしいさ子

前半かなり好き、一発目から大名曲
と言うか、名曲という基準だったらタイトル曲はまず入るくらいには好きというか、僕にとって大切な曲なんです(あとで書きたい)
ただ、あまりアルバム単位で聴いてないのでこの位置


26位 『きどりっこ』 きどりっこ

きどりっこは早く再発して欲しい
洗練されたテクノポップ、流行通信簿が推しです
ただ、地味かなと思ってこの位置


27位 『lamb charmer』 8分のバニラ

テクノポップというか、なんだろうコレ…
一番実験的かつ、キッチュな名盤、一度は聴いてみてほしい、僕が一番好きなのはスポンジのマリアです
あと、雰囲気がホワイトアルバムっぽい
ちなみに、メンバーは後にTEXAS2000というユニットを作り、いち早くサーキットベンディングの音楽を発表します
(あと途中のサンプリング、コーネリアスのfantasmaにも入ってる)


28位 『Do Do'n' Ka-Don!』 MENU

上2つ、きどりっこ、8分のバニラと合わせて三大マイナー男女テクノポップユニットと勝手に僕が提唱してます
コレも面白い、けど今の気分ではなかった
ちなみに未CD化
2曲目がasmrみたいな語りが入ってるし、かなり実験的かつポップで面白いので早くCD化お願いします


29位 『BOB』 KILLING TIME

菊地成孔のtipographicaと対になる板倉文のキリングタイムのシングル(表題曲は10分の大作)
tipographicaは頭脳派という(勝手な)イメージですが、キリングタイムは感覚派だと思う
普通に面白い、僕はリマスターボックス買いました
ライブ音源が良い、もっと聴きたいです、よろしくお願いします


30位 『ELECTRIC CINDERELLA』 PINK TANK

上にあるmenuの元メンバーのユニット
シングル曲は名曲ですが、アルバムの曲はかなり渋い、いいんだけど、とにかくアレンジが渋い、というか地味、カッコいいけども
という事でこの位置


メロキュア入れるんだったらsee-sawとかzabadakも入れればよかったかな、あまり聴いてないからまた今度あれば

あと、きどりっこは早く再発しろ
たまも犬の約束とろけっと再発しろ

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