文章とミストーン
文章は音楽と似たところがあり、集中力が途切れるとミストーンが生まれる。表現したい内容と言葉のずれ。例えば落ち着いた内容を書きたいなら「ちょっと」「さっき」と言った平すぎる言葉はミストーンになる。自分が下読みなら最初の3ページでここをチェックする。作者の文章に対する意識がわかるので。
作品には声がある。ザ・スミスにはザ・スミスの、オアシスにはオアシスの音があるのと同じだ。その言葉は作品の声からズレていないか。
そんな訳で、自分の推敲にはトーンの調整という工程がある。神経を使うがプロットをいじるわけではないので、楽しい時間でもある。エフェクターの音作りやイコライジングに似た作業。