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【めくるめく】 年齢をいうとたいていおどろかれます。

 小学5年生のとき、2年生のこども3、4人に絡まれたことがあります。
 おまえ生意気やな。何年生やねん。
 そうきくので、5年生ぢゃ!というと、2年生たちはさっと顔色を変え、それまでの尊大な態度をあっさりとひっこめて散り散りに逃げていきました。
 小学校では学年が上というだけで、動かしがたい地位の差があるように考えられてましたよね。
 こんなふうにすでに小学生の頃から、実年齢よりも若くみられることが多かったように思います。
 昭和の時代、未成年の飲酒に対する世間の目はゆるーいものだったのですが、それでも20歳になって缶ビールを買うときには店員さんから疑いの目を向けられるのではないかと、若干びくびくしてました。
 30歳代になって米国で働くようになると、まあ、アメリカ人の目には多くの日本人が若くみえるというのは知ってたけれど、タクシーの運転手さんやらミュージアムの係員さんやらホテルのフロントの人やらいろんな人から、学生さん?ときかれました。歳が半分くらいになっとるがな。
 いまはさすがに未成年にみられるなんてことはないのですが、それでも実際の年齢をいうとたいていの人が、えっっ・・・・・と言葉をつまらせておどろかれます。 
 いやいや、それ、だれの歳のことをいうてはります? ときかれたことも1度や2度ではありません。
 なんで?なんでなん? と理由をきかれることもあります。しらんがな。

 まあ、この歳になると、若くみえるというのはうれしく思うようになりました。肌の保湿のためのケアと紫外線対策はしているものの、そのほかには特段の肌のケアはなにもしていません。そのわりには、しばしば顔や手の肌をほめてもらえるので幸運に思っています。
 もともと体毛がほとんどないのもラッキーだなと思います。口髭はあります。剃り跡が残るのがいやなので剃らずに毛抜で一本一本抜いています。
 けれど、いくら外観が若くみえても、階段の昇降のときには膝が痛いときがあるし、老眼鏡がないと手指の爪を切ることができません。
 わたしの年齢をきいておどろいている人たちの目には、わたしはいったい何歳にみえてるんやろう?

 3か月ほど前、吉岡里帆さんのハワイでのロケ番組をみました。吉岡さんが今年30歳になるんですー、といったら、ハワイの人がおどろいて、エイティーンくらいかと思ってたわ、と言ってました。10代とまちがわれるなんて、昔のわたしと一緒やん 😂

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