【めくるめく】短歌や俳句もやります。
最初の投稿で、文章を書くこと自体が楽しいと述べましたが、わたしの場合、文章をつくる際に自分の想いを的確に表現する語を採択できたときとか、想いを的確に表現できるリズムを文に織り込めたときが快感なのだと思っています。
短歌とか俳句には、五七五七七 とか 五七五 といった音数の制限があり、特に俳句には季語を含めるといった制限までついています。もともと日本語は五七五七七 とか 五七五のリズムが心地よく響くのでしょうし、それに加えて、作者の想いを的確に表現したうえで、なおかつそれらの制限をも遵守できている、という充足感や達成感を引き出す効果があります。だから、音数の制限がある短歌や俳句に取り組むときは達成感の予感が生まれてきます。(でも俳句に季語を含めるのはどうも苦手です 汗)
これまでに作った短歌や俳句で、生命のはかなさを主題にしたものをいくつか集めてみました。
たらちねの慈悲知らぬ蝉殻を脱ぐ
脱け殻は生きた証か蝉よ啼け
餌ありて笑むこともせず籠の虫
その生命平らになりて終えにけり蟷螂踏まれ尊厳虚ろ
蚊を打ちぬはかなき骸悼む吾の爪鎮魂の十字架刻む
最近読んだ江國香織さんの恋愛小説の影響を受けて、恋に破れた女のこんな歌を詠んでみました。
20日前は愛してくれた人のキス
この2, 3週間の間に彼になにがあったのだろう。求めればキスもしてくれるけれど、以前とはなにかが決定的にちがう。苦しい疑念に苛まれる。
「いやなにも ないけどなんで?」戻らない あなたの心知りつつきいたの
冷めてしまったのはバレバレ。それでもあなたはシラをきる。諦めたほうがよいのだろうけれど、今日はまだむずかしいかも。心揺れる。
今週は百田尚樹さんの本を読み始めました。
影響を受けて歌がつくれるかどうか、ちょっと微妙。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?