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【Playlist 2024/09-10】 照れ屋な秋の気候は紅一点なのでそそくさと冬支度か

まだ夏だ、まだ夏だ、というなんとも暑いのやら、よく分からない気候に最早あぐらをかいた私は、例のごとく10月8日、鼻炎と少しの風邪をこじらせた。はっきり覚えている。10月8日だ。確実に気候変動の喝采が鳴り響いた。

リトアニアを旅したときに見たグレーな雨空、そんなことを憂い淡いやけに落ち着く景色を思い出していた。

というわけで、やる気を奮い立たせるように、馬に鞭打つジョッキーのごとく、存在していたのかあやふやな9、10月をなんとか凌いだ。

予算編成やら、納品やら、打ち合わせやら、下半期のプロジェクトやら、ありとあらゆる急いでるのか分からない急ぎの対応を浴びた。毎年毎年、この時期を予期するのだけど、いつもその予期を悠々と越えてくる忙しさ。

当然、11月から年度末までは右肩上がりで忙しくなるのは安易に予想つく。だけども、この9、10月の忙しさはフワフワな夢遊病のなかでやらなきゃいけないタスクをなんとなくこなす。達成感が希薄で次の大型連休まで夢見ながら、そんな夢遊病をやり過ごす。

記憶が曖昧な時期なのである。記憶がないくらい忙しいとかではなく、曖昧なのである。

今回のプレイリストはこの夢遊病を乗りこなせるようにこしらえた鼻炎と少しの風邪への処方箋。副鼻腔炎のようなキツい症状だけどもプレイリストで凌ぐ処方箋。

このまま年末までやり過ごすことで私のプレイリストは相対的に積み上がっていく、はずだと信じて今後も音楽を聴く。

我ながら褒めたい。9、10月を乗り越えた私はもう良い年末の締めくくりを迎えられるだろう。

いま振り返ると、自分でも無意識のうちにいわゆる「恋」みたいな曲も割と並べていたことは印象的だ。そう、いま私の頭の中は紅一点なのだ。暑さ寒さも彼岸まで。夢遊病の中に咲く彼岸花のような紅一点を強く強く抱きしめている。

こんな気持ちを胸に。とても1ヶ月のプレイリストじゃ抑えられるわけない!

と、言い訳にすり替え、1ヶ月ごとにと思っていたプレイリストは早々に2ヶ月ごとへと変更した。そして、おそらく年が明ける頃には四半期で、とか言い出すだろう。そんな自分を憎めない。そして、久しぶりの恋をしている自分を自画自賛させていただこう。


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