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目指すべき方向の色々
「コーヒーをやっていて本当に良かったな、と改めて思うのが、『美味しい』という人の喜びにつながりやすい仕事ということ。
今日はこの記事から。
これを読んで「コーヒー屋になるぞ」と、思う人もでてきそうなぐらい良い内容です。
どうしても名前が独り歩きしてしまうからこそ真摯に取り組んでるんだろうな。
この記事では「30代で年収1000万円を稼げるようになろうよ」という言葉が出てきます。
いやー、本当に凄い。
実現できるかどうかは置いといて、その考えになるのが凄い。
見えてるって事ですからね。
1000万が。
しかも、オーナーとしてではなく、バリスタで1000万が。
僕はそんな夢を思い描く事は出来ず。
1000万稼ごうって事は、売上で言うと3000万ぐらい必要で。
でも、これだと人件費全部で1000万だから、本当はもっともっと売上が必要で。
それでも計算が面倒だから3000万のまま進めるけど(なんでやねん)、月の売上が250万必要になる。
月に250万という事は、1日に8万円ぐらい必要。
うちの単価にすると、毎日150人ぐらい来てもらわないといけない。
一見難しくないかもな。いけるかも。
と、思うけど、流石に一人だと厳しく。
毎日営業の計算だし。
じゃあ人を雇うかとなるんだけど、そしたら売上がもっと必要になる。
うーん、諦めよう。
と、なっているのが、僕。
1日に150人も来られると疲れるし。(店主の言う事ではない)
それが毎日となると仕事に嫌気が差す。(店主の言う事ではない)
すると、もう現場に立つのをやめようとなると思います。(店主の言う事ではない)
実際、数年前にめっちゃ混んでた時期があって、売上はいいんだけど全然幸せじゃなかったからな。
楽しくなかったら自分でやってる意味が無いと痛感しました。
こんな過去があるから今があって。
そこで、冒頭の言葉に繋がるんですが。
”『美味しい』という人の喜びにつながりやすい仕事ということ”
これには凄い共感していて。
これがなければ辞めてます。
確実に。
でね、人の喜びの分母を増やしてくのが飲食店の成功なんだけど、それだけじゃないと思っていまして。
沢山のお客さんに美味しいを届けるって気持ちは分かるんだけどさ。
成功の指標が、売上と給料でしか語られてない事に疑問を持っています。
それは対外的に示すには一番分かりやすいからだと思うんだけど、対外的に示す必要はどこにもなくて。
成功者として語られたい。
タワマンにベンツだ!という分かりやすい顕示欲がある人は別なんだけど。
なんだろう、各々の成功でいいんじゃないと思うのです。
だから、1000万のバリスタを!と言われると引いてしまって。
そんな忙しいお店は嫌じゃー!と、僕なら投げ出しちゃうだろうなと。
『美味しい』という人の喜びに繋がる仕事なのに、その人の顔が見えないと楽しくなくて。
忙しすぎると流れ作業になる瞬間があるだろうし。
このバランスは本当に難しい。
でも、様々な媒体で坂口憲二さんのインタビューを読んだけど、本当に良い人なんだよな。
だから、この人の下にいたら、1000万の給料貰える為に頑張ります!となってるかもしれない。
自分の為にではなく、坂口憲二さんの為に。
という事で、店のあり方は色々で、目指すべき方向も様々。
過去があって今があるから、どんな経験をするかは大切。
ただ、どこのお店も考えてる事は、お客さんが喜ぶ姿。
それが出来るのはどこなのか、どんな働き方なのか。
その考え方の違いが、店の色になるんだと思うのでした。