読書感想文『はじめてのUXリサーチ』
きっかけ
UXリサーチャーになると決めて、とりあえずamazonで検索して出てきた本を買った感じだ。
メルペイを担当されている方が書いているということで、そこまで問題作ではないだろう、”はじめての” と書いてあるし自分にはピッタリじゃないかということで読み始めた。
気づき
これは真理だなぁと感じる。
自分もDIYでデプスインタビューや観察調査を実施してきたが、ユーザーに対する肩入れの具合が明らかに他社とは違うことを感じる。
一方で、全員がユーザーと触れ合っていたら時間が足りなくなってしまうので、最もユーザーに興味のある人が、一次情報に触れるのがベターなのではと。
実際には、PMも一緒にリサーチができると心強い。
一次情報に触れている者の責任、も同時に感じる。
一次情報は揺るがないものであるが、それをUXリサーチャーが解釈して伝える際、本来の風味を変えずに調理することが大事ではないか。
また、その情報の伝え方、人とのコミュニケーションの仕方、というのも当然重要なスキルなのだと考えさせられる。
UXリサーチャーは、プロジェクトを上手く回すために、
・適した人材に
・適した方法で
・適した情報を与える
メディアの役割を担っていることを自覚した方が良いのではと感じた。
インタビュー終盤において重要なひとこと。
インタビューとなると、リサーチャーが質問をしてそれをインタビュイーが答えるという形を取る。
しかし、インタビューより事前あるいは、最中であれ、インタビュイーが何かしらを思いついて話したいことがあるケースは十分に想定される。
むしろ、そこに本当に喋りたい事の本質が埋まっている場合もあるため、敢えて相手から引き出す余裕を持っておく、というのは、こちらの想定外のモノを知れる、という意味で有効だろう。
自分の ”UXリサーチをしてみたい!” という気持ちが強ければ強いほど、同僚にもそれの良さを分かって欲しくて、”UXリサーチ” という言葉を使いたくなる。
実際に自分もそうだった。
しかし、これをやっていくと、こちらのワガママに相手を付き合わせているような、印象を抱たれかねない。
ここでも UX の考え方が重要になってくる。
相手の視点を獲得し、相手は何に困っているのか、を把握する。
これがベースにあれば、何もUXという言葉は一切つかわずとも、リサーチ活動ができるようになると思う。
なんなら社内に営業を仕掛けるイメージが一番フィットするのではないか。
結果が出た後に、UXの文脈で捉えるとこういうことでした、みたいな発表をすれば、自分の目的も果たせるように思う。
やること
1次情報をPMに見せる
インタビューの最後に「最後に言っておきたいことはありますか?」と聞く
UXリサーチという言葉を使わずに、社内の人間を巻き込む
やるのみですね。
アクションが一番、改めて自分に沁み込ませておく。