立つ鳥跡を濁すな!!

我が子を虐待する親。
テレビやネットを見ていると、そんなニュースを目にすることがたまにあります。

許されるべきことではありません。
しかし、そんなニュースを見る度に私は思うのです。

この親は、自分の親にどのように育てられたのだろう？と…

我が子を虐待してしまう親の中には、自分も親から虐待されて育った人もいるのではないでしょうか？

私にはそんな気がしてなりません。

今とは違い、昔は大人(親や学校の先生)から子供への体罰が当たり前の時代が確実にありました。
もちろん当時も限度を超えた体罰は許されませんでしたが、その限度は今のそれよりもかなり緩かったはずです。

今は小学校教師が児童に暴言を吐いてもニュースになる時代です。
これがあるべき姿ではあるのかもしれません。

だとしたら体罰すら許されていた昔はどうだったのか？

やはり間違っていたのだと私は考えます。
昔だからいい…そんなことはありません。

子供時代に体罰を受けて育った今の大人の中には、その体罰や虐待がトラウマになっている人も多いと聞きます。

そして、体罰を受けて育った大人の中には、体罰や虐待が良くないと知りつつも、育ってきた家庭環境の影響もあり、発作的に我が子への体罰や虐待をしてしまう人も少なくはないといいます。

虐待から子供達を守らなければならないのは言わずもがなですが、体罰や虐待を受けて育った親も救う必要があるのです。

過去にはバブルの恩恵をしっかり受け、今は年金もしっかり貰えて、今では絶対に許されない体罰を我が子に与えてきた、今の祖父母世代(60代以上)の人々は今の時代を、そして今の世の中をどう見ているのでしょう？

我が子に子供、即ち自分の孫が生まれ、その孫を親である我が子が体罰や虐待をしていたら、どう思うのでしょう？
今60代以上の人々が子育てをしていた時代とは違い、今は体罰が許される時代ではありません。

子供時代に親に与えられてきた苦痛…
そして親になった今、育った家庭環境の影響で今は許されない体罰を与えようとしてしまい、苦しむ今の親。

今の祖父母世代(60代以上)の人の中にはバブルが弾けた後、進歩や成長することを諦め、思考停止したまま、変わりゆく時代を尻目に、ただ年齢だけを重ねていった人が非常に多いと言えます。

若者に夢や希望を与えるべき大人が、若者に絶望を与えてどうするの？

そんな祖父母世代(60代以上)の人に「最近の若者は…」等と若者を悪く言う資格は絶対にありません！

バブルの恩恵も受けず、子供時代には必要悪と正当化された暴力を受けて生きてきた今の親世代の人々のほうが間違い無く苦労を経験しています。

祖父母世代(60代以上)の人々。
ボケる前にやるべきことがまだまだありますからね。
自分達の撒いた種をしっかりと刈り取ってほしいものです。

貴方達は間違っていたのですから…