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知ることが恐ろしい
鮮やかな木漏れ日が肌を染め抜き
重なるほどに
透明な陰が胸を締めつける

識ることが忌わしい
空の明るさに
己の濁りを確かにする
風の歌は梢の戦慄き
しなる枝枝に命の重さを見る

去ることが誇らしい
切りたての爪は
うすはりのような月の貌
星々を隠す雲を待ち侘びている

問うことが恥ずかしい
まだ心はそこにあると
揺れる葉の向こうから
嗤われているのが分かるから

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