PSYCHO CANDY - THE JESUS AND MARY CHAIN（1985）

私が高校生の時に買ったヴァイナルです。懐かしいですね。このアルバムが後のオルタナやシューゲイザーに与えた影響は絶大でしょう。
このバンドが出た時のことは覚えています。ライブでは観客に背を向けて演奏、そのライブも20分ほどで切り上げる短いもの、観客が暴動を起こす等々…とにかく、悪名高いバンドでした。そこで出されたキャッチコピーが「セックス・ピストルズ以来の衝撃」。パンク未体験の私は「これが俺にとってのパンクなんだ」と飛びつきました。で、このアルバムを買ったんですが、正直に言って、感想は「なんじゃ、こりゃ」でした笑笑。先ず、音がスカスカでチープ（当時流行りの音楽は派手で分厚いものでした）、ドラムはドコドコ叩いてるだけ（それを叩いてるのはプライマル・スクリームのボビー・ギレスピー！）。その一方で、ギターはギャーギャーピーピーとうるさい、うるさい…メロディとかはポップで聴きやすい曲が多いのですが、そのバックが上に書いたような音だったので、「なんじゃ、こりゃ？わけわからん」でしたね笑。
ただ、折角お小遣いを貯めて買ったレコードだし、何回も聴いてました。その内、脳内で覚醒しちゃったのか、この音がクセになりました。
発売から40年近く経った、今聴いても、このアルバムはカッコいいと思います。ヴェルヴェッツ、ロネッツ、ビーチボーイズ、ストゥージズ、MC5…それらを絶妙の塩梅で融合したロック。何回聴いても飽きることのない名盤です。
でも、当時、このアルバムが後世に多大な影響を与えるとは思ってもみませんでした。バンドもすぐ消えていくかなと思ってましたからね。世の中、わからんものです。
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