熟語に入っている【to do】と【ing】の違いは?
Q:熟語を覚えるときにto doとingが出てくるのですが、組み合わせを覚えるのが大変です。そもそもto doとingって、どう使い分けるのですか?
To doとingの違いは、熟語の学習でたくさんの学習者の皆様を悩ませるポイントですね。ぞれぞれの中心となる意味を確認して、ヒントにしましょう。以下説明していきますね。
◾️ to do の意味は?
Toは、「向かう方向、到達点」を表す前置詞ですね。
Doは、動詞の原形ですが、動詞の原形には、「これから起こること(未然)」というニュアンスがあります。たとえば、以下の3つの例を見てください。
①の文では、当然「これから食べる」というニュアンスがはっきりわかりますね。②も、「話せる」と言っているだけで、実際にはまだ話していないですよね。③も、「いきたい」ということは「まだ行っていない」ということです。このように、動詞は原形で使われると「これから起こる」というニュアンスを持つことを確認しましょう。
to doの形で使うとき、toで向かう方向の先に、do「これから起こること」があるので、to doは、「これから起こることに向かっていく」というニュアンスを伴っています。
◾️ 熟語の中で使うと?
それでは、熟語の中で使われるto doを見ていきましょう。
「これから起こることに向かっていく」という視点でみると、たしかに、まだそのアクションは起きていないという共通点がありますよね。
同じ動詞でも、後ろにingを取るのか、to doを取るのかで意味が変わります。rememberとstopを例に、比較してみましょう。
例文もいくつか。
remember, stopの例両方とも、to doを使うとそのアクションが「これから起こること」になっているのが確認できると思います。
◾️ ingの意味は?
次に、ingの意味を確認します。現在進行形でも明らかなように、ingは「動作が進行している」ということを表します。ただ、そうするとdeny -ing「したことを否定する」など、むしろ前に起こったことに関係する表現をどう理解すればいいのでしょうか。
何かをしたことを否定するためには、その動作をしていることを、頭の中で想像する必要がありますね。そうすると、頭の中ではそのシーンが再生され、今まさに進行している状態が思い浮かぶので、ingのイメージに近づきます。こう考えると、先ほどの例文のうち
などは「その動作の進行を頭の中で思い浮かべる」という特徴を持っており、to doよりもingの方がふさわしいと言えます。
まとめると、to doが入っていたら未来志向、ingが入っていたら、その動作をありありと思い出している、過去志向という違いを覚えておくと、少し熟語も覚えやすくなるかもしれません!
少しでも参考になっていましたら嬉しいです。
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