『マクド』が『マック』に駆逐されても、『3回生』は『3年生』に負けずに存続して欲しい件
土日はノンジャンルで書きたいことを…
単身赴任生活も10年目ですが、ゴールデンウイークは京都の自宅(留守宅)で7日ほど過ごしました。途中、2(月)と6(金)は、コロナ禍の恩恵?で娘の部屋に籠ってテレワーク。そういえば東京で独り暮らししている娘は旅行に出掛けたようで、帰省してきませんでした…
母の日という事で花キューピッドから鉢植えが届いてましたが。
大学生の長男は殆どずっと家に居ましたが、彼が夜行性の為、昼過ぎの限られた時間帯しか会話の機会がない。その僅かな時間にラーメンに誘ってコミュニケーションを試みるような感じです。
私が転勤族でしたもので、子供たちには友達作りや言葉の面で苦労を掛けたと思っています。
長女は幼稚園と小学校が福岡市、中学・高校が広島市、そして京都に転居して京都市内の大学に進みました。長男は幼稚園が福岡市、小学校が広島市、そして中学校から京都で過ごしています。
姉弟それぞれ環境適応力に違いがあるようで、長女(姉)の方は音感が良いのか、福岡市から広島市に転居・転校すると2週間で博多弁から広島弁に。広島市から京都に転居・進学した時も2週間で広島弁を捨てて関西弁をマスターしました。最初の頃はドラマで見るような下手な関西弁に笑ってしまいましたが…
一方で6つ年下の長男(弟)の方は不器用なのか頑固なのか、福岡市から広島市に転居した後も博多弁を使い続けたり、広島市から京都の中学に進学した時も広島弁を引きずって孤立したりしてました。
そうした子供達それぞれの努力や苦労もあって、今があると思っていますが…
長男はこの春から大学3回生になりました。
2年前にコロナ禍が始まり入学式も中止され、1~2回生をリモート授業主体で過ごした為に、新入生歓迎コンパや友人との飲み会も殆ど経験せずに成人した世代です。
さてつい先ほど、『1~2回生』・『3回生』と書きました。
多くの皆さんがご存知のとおり、関西圏の大学では『3年生』ではなく『3回生』と呼びます。勿論、大学生だけの呼称であって、小中高校では普通に『3年生』です。
ある調査では、『■回生』を使っているのは関西一円と四国、そして何故か長崎県。九州地区と北海道では以前は『■回生』派が多かったようですが、最近は混在ないし『■年生』が主流とのことです。
その『■年生』と『■回生』の違いについては、どうやら東京大学と京都大学の履修単位認定のシステムに違いがあるらしい。というか、京都大学が東京大学との違いを打ち出す為に独自の履修カウント方針を始めたとのことです。
もう少し詳しく言うと、
設立当初の東京大学は、学年ごとに履修する科目を決め試験に合格しなければ進級できない制度。『官僚を育てる』という目的が明確だった東大では、厳しく進級を管理したと言われています。
一方の京都大学は、学年と科目を結びつけず一定の単位を取れば卒業できる制度を採用した。つまり、学年で区切らずに『■回生』と呼ぶようになったということです。東大創立から20年後発で、『京大は東大の分校ではない、独自の特性を備えたい!』との思いもあったのでしょう。
当時の京大にはドイツ留学を経験した教官が多く、進路に関して学生に一定の裁量が与えられるなど海外の自由な学風を取り入れようとした、という話もありました。
その後、京大の教官が関西圏の周辺の大学に赴任したり、或いは北海道・九州の新設大学創設に招かれたりして、『■回生』が広まったという感じですね。
(旅行・レジャー耳寄りな話題 2011/7/29より)
『マクド』が『マック』に駆逐され、関西の学生もすっかり『マック』派に改宗しつつある哀しき昨今ではありますが、どうか『■回生』の文化だけは未来永劫存続して欲しいと熱望しております。
いつもながらの蛇足ですが…
京都祇園に『安参』という大好きな肉料理店があります。
バブル期と30歳代によく行きましたが、40歳以降は行けてないなぁ。
場所がら京都大学関係の医療関係者や文化人が常連だったと聞きましたが、そちらのメニューがドイツ語っぽいんですね。
タンはツンゲ、ココロ(ハツ)はヘルツ、ミノ(胃)はマーゲン…
あぁ、久し振りに行きたい!
※トップ画像は東大でも京大でもありませんが特に他意はありません(笑)