ビジネスバッグは『上質感』+『遊び心』のバランスが大事な件
水曜日は、オヤジのファッションについて語ります。
新入社員に言いたい事シリーズの続き。
さて、革ベルトの次はバッグです。
ビジネスバッグ、通勤カバン、出張カバン…。都市部の方では電車通勤や自転車通勤を前提にリュック型の通勤カバンも市民権を得て増えてきました。
スーツをビシっとキメても、手ぶらだとなんとなく寂しい感じがありますので、センスのいいバッグを持ちたいものです。
かといって、バブル期のようにセカンドバッグを小脇に抱えるとかポーチとかもなんだか違いますね。
革靴や革ベルトで、黒だ茶系だとうるさく書いた一方で、バッグはある程度自由です。ただし、黒革靴×黒ベルト×茶系レザーバッグや、茶革靴×茶ベルト×黒無地バッグでは、ちょっと残念な気はします。
バリスティックナイロン製のバッグも黒と茶系があるにはありますが、茶系を揃えるのはなかなかハードル高いですね(苦笑)
俗に、ビジネスバッグは平社員ほど分厚く、上職者ほど薄いと言われてきました。
ホワイトカラーのビジネスマンは出世すればするほど、毎日の手持ち書類が少なくなる(余分な参考資料は持たなくても、契約書1枚あれば事足りる)というわけです。今ではデータはデジタル化され、分厚い紙の束を持ち歩く事が野暮だという時代です。その代わり、ショルダータイプでもリュックタイプでも、ノートPCやタブレットが無理なく収納できるかが大事なポイントになりましたね。
クラシックな分厚めのバッグで有名なものが、ダレスバッグです。
1951年にアメリカの国務長官顧問であるジョン・フォスター・ダレス氏が特使として来日した際に、彼が持っていた鞄が原型と言われています。それを見た日本の鞄職人が同じようなカバンを作り、ダレスバックという名称で広めたとされており、日本独特の呼び名です。収納力と頑丈さに優れ、医者が往診時によく使っていたことから、欧米ではドクターズバッグと呼ばれています。
筆者はダレスバッグが大好きで、黒の型押しと茶系のものを持っていますが、将来、厚みがこの半分ほどの薄いダレスも欲しいなと思っています。
一般的にビジネスバッグとしてよく見るのが、ブリーフケースですね。
ブリーフは『薄い』という意味ですが、先述のように今や通勤に書類の束を持ち歩くことも少なくなりましたので、革カバンは薄型のもの1つあれば充分になりました。
購入する時は、やはりシンプルで飽きのこないもの。上質なレザーで、しっかりした作りのものがお薦めです。
あと、その次に揃えるものとしてトートバッグをお薦めしておきます。
トート(tote)は、運ぶ(carry)を意味するアメリカの俗語です。一般には、キャンプなどの際に水や氷を入れて運ぶ際に使う、丈夫なキャンバス製で大型の角ばった手提げ袋を指します。元々はカジュアルなものですので、ビジネスで使うとなるとそれなりの質感がポイントとなります。
因みに、貴族がガーデンパーティーにワインを数本運ぶ時の為に、Louis Vuitton社にレザー製のトートバッグを作らせた、という逸話を聴いた記憶があるのですが、調べても何処にも出てきませんでした。
ここ数年の筆者は専らトートバッグで通勤していますが、手持ちの2つを紹介しておきます。
とまぁ、こんな感じで革ベルトと革バッグの蘊蓄を話してきましたが、結果的に筆者の所有品を自慢するだけの会になりました(笑)
それではごきげんよう。