関西人でラーメン好きを自称するなら、信楽まで足を運んで欲しい件
金曜日はグルメとお酒のお話し。
前にも書きましたが、ラーメンが大好物で土日はほぼラーメン屋さんに居ます。ただ、ラーメン記事は Facebook でさんざん書いてきたし、それも飽きられてきたと感じているので、こちらの noteでは食レポは書くまいと決めていました。
それでもやはり、特別なお店をどうしても紹介したい衝動に駆られることもありますので、たまには許してもらえればと。
まず、関西というか京都を代表するラーメンチェーンとして『天下一品』があります。
苦手だとか飽きたという方も多いかと思いますが、紛れもなく有名チェーンですね。
かれこれ38年前、私が大学生の頃は単なるローカルの人気店でしたが、27歳から転勤族として地方を転々とするようになってからも行く先々に支店が増殖し、今や全国で約230店以上の巨大チェーンとなりました。
多くはFC店ですが、展開されている企業によっても特徴があります。
例えば広島県周辺では『卓上のゆで玉子が無料で食べ放題』ですので、広島から本場の京都に来られて『天下一品』に立ち寄られた際に、ゆで玉子のサービスがなくて驚かれることがあります。
また愛知県周辺では店内に『お惣菜コーナー』があって、ニラやモヤシや九条ネギのほかゼリー等がセルフサービスで取り放題となっています。これも京都や他のエリアにはありませんので、ニラ好きな方はガッカリされます。
また『天下一品ファンあるある』の1つとして有名なものとしては、関西出身の方が転勤や出張で東京に行かれた時に都内の店舗で食された際の言葉、『東京でテンイチ食ったけど、全然アカンわ!』
『アカンわ!』の中身としては、塩辛いとか薄いという声が多いように思います。『薄い』と仰る場合は、『京都本店のコッテリなんか、もっとコッテリしてるで!』というエビデンスレスな関西人マウンティングアピールに過ぎません…
さて、肝心の個店紹介です。
『天下一品好き』を自称されるなら、『上朝宮店』には行かれたことはありますでしょうか?
場所は『信楽』にあります。
信楽は、陶器のタヌキの置き物で有名ですね。
信楽町は、滋賀県甲賀市にあります。
多くの方が『こうが』と読まれるかと思いますが、正しくは『こうか』です。
唐突ですが、『忍者』には幾つかの流派があり、中でも有名なのが三重県北西部の『伊賀忍者』と滋賀県の『甲賀忍者』です。
服部半蔵ないし忍者ハットリくんは伊賀流で、サスケこと猿飛佐助は甲賀流であります(厳密にはいろいろありますが割愛します)。
その滋賀県甲賀市信楽にある『天下一品・上朝宮店』ですが、もう外観からして唯一無二のテンイチです。
築100年の古民家リノベ、敷地面積は約250坪あり、待合から玄関、灯篭、渡り廊下と、ラーメン店とは程遠い内外装。
幾つかに区切られた和風の客室には、床の間や和の調度品がありながらテーブル席という和洋折衷な空間でラーメンをいただきます。
メニューは、定番の『こってり』等に加えて『スタミナ中華そば』や『焦がしニンニクラーメン』等のオリジナルや酒のアテも充実しており、当然ながら、客の滞在時間は天下一品チェーン全店舗の中でダントツに長いようです。
アクセスとしては、茶畑に囲まれた立地ですので、クルマで行くのが便利かと思います。駐車場は充分にあります。
電車でとなれば、JR信楽駅から甲賀市営のミニバスがあります。タヌキの置物を観に行かれるのもいいですね。
平日でもそこそこ混みますが、土日は30分ないし1時間待ち必至かと。どうしても待ちきれないとか、待っている間に営業時間が終わっちゃった場合には、敷地内に店主夫妻が経営するピザ屋さんもありますので、そちらへどうぞ。
私が宣伝する義理はありませんが、関西近郊の小旅行としてはお薦めコースであります。