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石破さんのネクタイを外交前になんとかせんとマズイ件
石破茂さんが内閣総理大臣に就任した時(2024/10/1)の最初の記念写真については、モーニングのサイズ感と着こなしやその立ち姿から、「だらし内閣」と強く非難させていただきました。
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今回(2024/11/11)の第二次石破内閣組閣に際して、再び石破さんのモーニング姿の写真が公開されましたが、さすがにあれだけ叩かれたのを意識したのか、スラックスの裾丈はかなり是正されていて少し安堵しました。
それにしても、あれだけ世間から「みっともない!」と言われながら一向にスラックスの裾丈や立ち姿が変わらない御仁も居て、その「鈍感力」には驚かされます。
さて石破首相のファッションについては、スーツのサイズ感以外にも気になる点があって、特に外交時に欧米首脳はどんな印象を受けるだろうかと気になっていたのですが、早くも不安が的中してしまいました。
この件については、奇しくも、イメージスタイリストの岡本章吾氏という方が週刊現代に記事を書いておられていて(ほんの3時間前の記事)、激しく同意・賛同していた矢先のことでした。
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何が起こったかというと、石破総理大臣は APEC首脳会議に出席する為に11/15(金)にペルーに到着。APEC終了後、調整難航と言われていたアメリカ・バイデン大統領との会談が実現しました。
日本時間で16(土)未明4時半から約10分とのことですので、この原稿を打っている6時間前のことです。
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かねてより私は、石破さんのネクタイの柄にも疑問を持っていました。
高級ブランドであるのは間違いないとしても、その柄がいただけない。たいてい青色系の斜めストライプ柄を召しておられるので、それがポリシーなのかもしれません。政治家として自分のイメージカラーを固めるのは大事なことです。
ただ、そのストライプがちょっとセンスが古かったり、逆に就活生や新入社員っぽかったり…。あと、全ての斜めストライプが「右上がり」に描かれているのです。
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まずストライプの柄ですが、トラッド・アイビーの世界では斜めストライプといえばまず「レジメンタル・ストライプ」を想定します。
古くはイギリス軍が起源で、遠目からでもどの軍かが分かるような目印、つまり制服的な役目が発祥。それが英国内の名門大学やアメリカのアイビーリーグに伝わって、スポーツチームのネクタイ柄やマフラー柄に採用されました。
従って、イギリスやアメリカでレジメンタルネクタイを着用していると、何処かの大学の卒業生であったり、現在の所属クラブを示したリと、話しのきっかけにもなるわけです。逆に言えば、そうした所属を示す必要のない場合、特に政治の世界などでは、自ずと無地や小ドットのネクタイがスタンダードな選択となります。
その意味では、石破さんの斜めストライプはレジメンタルでもなんでもなく、単なるストライプ柄に過ぎないのであれば、外交の場ではいっそ無地ネクタイにすべきなのです。
安倍さんも岸田さんも、その辺はしっかり心得ていらっしゃいました。
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もう一つ、こちらの方が重要だと思われるのですが、石破さんのネクタイのストライプは、前述のとおり何故かほぼすべてが「右上がり」に描かれています。
それがどうした?ということでしょうが、実はストライプの向きにも意味があって、「右上がりは英国式、左上がりはアメリカ式」とされています。
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例えば、英国の事例として[バーバリー_ネクタイ]、米国の事例として[ラルフローレン_ネクタイ]等で画像検索してみると面白いと思います。
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その原則で言うと、石破さんのネクタイは全て英国式となってしまい、このままアメリカ大統領と会談するのはいささかヤバくはないか?との懸念を持っておりました。
そしてその懸念どおり、石破さんはいつものお気に入りの「右上がり」ネクタイで堂々とバイデンさんとの会談に臨んだ…
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私はアメリカ人の気持ちは分かりませんし、特に大統領の受け留め方がどうだったのかは存じ上げせん。
ただ、僅かな期間ですが大企業の秘書室に所属し、お客様への気遣いを教え込まれてきた身としては、日本を代表してアメリカに喧嘩を売っているようであまり良いお話しではないなと心配しております…
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折しも、アメリカではトランプさんが大統領に返り咲きました。
石破さんと同様にトランプさんもまた、オバマ氏やバイデン氏のようにシュッとした歴代大統領に比べれば、いささか野暮ったい着こなしではありますが、あれ、ワザとそうしてるのであれば、なかなかの策士ということになりますね。
ただ、彼が相手のネクタイ一つにどんなイメージを持たれるかは分かりません。石破政権が存続して、近いうち石破氏がトランプ氏と会談する際に、またもやこの「右上がり」ストライプのネクタイを着用して行って、不本意な外交問題に発展しないことを切に祈っておる次第です。
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