中世の街並み広がる東欧のパリ、ルーマニア旅行記【DAY85-87】|働きながら世界一周
ブルガリアのソフィアからやっとの思いで、国境沿いの街、ルセについて1泊、翌日の朝6時のバスでルーマニアのブカレストに向かう。
ルーマニアは過去オスマントルコ帝国による支配やロシアによる侵略、ルーマニア革命など歴史的に苦難の時期を乗り越え、今がある。
でも経済的には、まだ政治家の汚職などで給料水準が低いままであったり、貧しい一般市民も多く、国として課題は多いようだ。
あと昔パーソナルトレーニングに通っていた時にそういえば、ルーマニアンデッドリフトってお尻を鍛えるトレーニングがあったことを思い出した。これは昔ルーマニアの有名なウエイトリフティングの選手がやっていたトレーニングなんだって。
たったの3日間の滞在だけど、ブカレストは私からするととても落ち着いた街で、ゆったり過ごすことができた。
1.憧れのドナウ川越え
バスに乗り込んで、ブカレストに向かう。
出発して程なくして、バスはドナウ川を架ける橋、ドナウ橋に辿り着く。ここを越えるとルーマニアだ。
初のドナウ川にテンションが上がって、カメラできちんと納めようというのと、「美しき青きドナウ」を聴きながら渡りたい!というのでだいぶ1人でバタバタしていた。
ちょうど朝日が昇ってくるタイミングで、私が座った席の反対側では、ドナウ川と朝日のショットが綺麗に見えた。
ドナウ川は雄大で美しく、曲にぴったりだと思った。ちなみにこの曲はオーストリアで生まれ、歌詞を書いたのはハンガリーの人らしいけど。あと川の周りを開発をしていたのが少し残念だった。
それで、ルーマニアの入国側で、軽いパスポートチェックがあって、ついにルーマニアに入国。
そこからうとうとしながら1時間くらいすると、あっという間に目的地に着いた。
今回泊まるホステルの近くにバスの停留所があって、徒歩ですぐ着いたのでよかった。朝8時過ぎ。とりあえず荷物だけ預けさせてもらおう。
ホステルの外門に入って、レセプションに向かうと「Hello」とテラスにいた人に話しかけられた。最初お客さんかと思ったら、ホテルのオーナーさんだった。あと息子なのか若い男性と一緒にコーヒーを飲んでいて、「May I help you?」と言われた。
今日予約していて荷物を預けたいという話をしたら、部屋を準備してくれるとのこと。でもまだ朝だから、このコーヒー飲んでからにしていい?と言われて、チェックイン手続きをしてくれた。優しい。
それからホステルの外に出て、少し歩いてみたけど、浮浪者みたいな人が大声で道端で誰かと喧嘩していて、ちょっとびっくり。
でもそれ以外今回のルーマニアでは、危ない目にも全然合わなかったし、むしろ過ごしやすかった。
2.ルーマニアの食事事情
ブルガリアでもそうだったけど、ルーマニアもちゃんとしたレストランで外食をするとだいぶ高くつく。1人で食べると大体2、3000円で済めば良い方だろうか。
ブルガリアには全然チェーン店なるものがなかったけど、ルーマニアは、スタバやマック、ケンタッキー、バーガーキングなど、良くも悪くも便利なファストフードがたくさんあった。
1日目の朝8時過ぎにスタバに行ったら、全然お客さんがいなくてめっちゃ仕事しやすかったな。
食事は、お昼少し贅沢なランチをして、夜は2日連続でケンタッキーを食べた笑
1日目ケンタッキーでご飯を食べていたら、お店の中に小学生くらいの子が「お金ちょうだい」と席を回っていて、何だか悲しくなった。
レストランは、ルーマニア料理と言われるものももしかしたらあるのかもしれないけど、大体のレストランは、ピザ、ハンバーガー、肉、パスタみたいな感じでいわゆる西洋料理が中心。
だからこれと言って、すごい感動したご飯はなかった。3日目のブランチで食べた、甘くないチーズケーキみたいなのは美味しかったな。
レストランではテラス席があって、おしゃれで、良い気分でご飯は食べられる。店員さんも基本的にはみんな親切。
店員さんはいつも諸々食べ終わったあとに「Everything is OK?」と聞くけど、「Yes,it was good. thank you」っていうぐらいしか言えない。
なんて言うのが正解なんだろ。
3.地下鉄を駆使して市内巡り
着いた日に、ブカレストの地下鉄を駆使して観光した。
ブカレストはバスもあるけど、地下鉄の駅沿いに大体有名観光地があるから、移動が楽だ。地下鉄の駅で24時間チケットみたいなのを買って、基本は地下鉄で移動をしていた。
最初に、パリの凱旋門の少し小さいバージョンがブカレストにもあって、それを見に行った。ブカレストは東欧のパリと呼ばれているらしい。
ブカレストでも1番大きいと言われている公園を歩く。ブカレストも日差しが強く、気温は38度くらい。やっぱり暑い。
途中公園の中でBMXやスケボの練習場があって、若者たちが結構な大技を練習していた。
凱旋門は、おーってなったけど、やっぱりパリで見た凱旋門の迫力には少し劣るかなあという感じ。
そのあと、地下鉄で移動して国立美術館に行った。
国立美術館は、西洋美術とルーマニアの絵、キリストの歴史に関する昔の遺産など、いろんなものが展示してあった。
人物画や宗教画が多く、いつもそういう古い絵を見るときに何を感じれば良いのかわからなくなる。ただ、その時代の風景や神とされるもの、美とされる女性の体や服装が時代によっても違うのが面白いなーって思って見ていた。あと、美術館の螺旋階段が、豪華で美しかった。素敵なドレスでも着て歩きたい気分。
美術館のすぐ隣に、1989年のルーマニア革命が行われた広場がある。記念のモニュメントが立っていて、今は綺麗だけれど、そう遠くない過去にここで革命があったのだと想像すると、少し歴史を感じることができた。
それから、小さい教会に2つ行った。
1つは、クレツレスク教会というところで、1720年に建てられたルーマニア正教会。私が行った時は中には入れなくて、外からレンガ色の建物を眺めた。
1つは、スタヴロポレオス教会。
ここは中に入れて、小さいながらも差し込む光が綺麗で美しい場所だった(中の写真は撮ってない)。
ここら辺のエリアは、おしゃれな飲食店も多く、歩いているだけで美しい街並みや建物を感じられて楽しかった。
4.中世のお城巡り、ブラショフの街並み、そしてドラキュラ城
2日目に、ドラキュラの舞台となったブラン城を見にいくツアーに参加した。
ルーマニアの観光地といえばブラン城!みたいなところがあるけれど、結論、人が多すぎて、あんまり浸れなかった(笑)
お城は確かに美しくて、実際に王様の部屋とかもあったりして、華美すぎないけれど落ち着いていて上質なお城だった。また、環境としても豊かな自然に囲まれたところにある。
でもとにかく人、人、人。平日なのに。。
ここを少人数で回れるならどんなに優雅な気持ちになれるだろう。
ちなみにドラキュラのモデルになったヴラド3世という人は実際に住んでいた訳ではないらしいのと、そのヴラド3世は確かに残虐なことをした人ではあるが、オスマントルコによる支配から抵抗して、ルーマニアを救った英雄とのこと。
作者がドラキュラの物語を作る時に、たまたまブラン城を選んだらしい。
ルーマニアにはブラン城の他にも、中世に建てられたお城がいくつか残っていて、お城めぐりをするのもタイムスリップしたような気分になれる。そのツアーでは、ブラン城の他、ペレシュ城というところにも行った。初代国王カロル1世により、王室の夏の間の離宮として建設された。ルーマニアで最も壮麗な城と言われているらしい。工事中で中には入れなかったのだけど、こちらも大自然の中にお城が聳え立っていて雰囲気を味わうことができた。冬は雪があたり一面に積もり、気温も氷点下になるらしい。
ガイドさんが色々と教えてくれて、この国王がドイツ出身だったので、ドイツの建築方式で建てられていたり、建築に8年ほどかかってやっと完成した1週間後に国王は亡くなってしまったみたいな話だったり、国王と女王はその時代の王室のタブーであった夫婦同室で寝るということをやった人たちみたいな話もあった。別室で寝ていた息子夫婦たちは子供が5人いて、この人たちは子供が1人しかいなかったのはなんでだろうね、はは、みたいなジョークもありつつ。前より英語が理解できるようにはなってきたと思う。
また、ブラショフと言われる日本でいう軽井沢みたいな場所に行った(ちょっと違うかもw)。自然に囲まれた環境にありながらも、おしゃれな街並みが並び、歩いているだけでわくわくする。
ブラショフにあるレストランのテラスでランチを食べたり、大きな教会に行ったり、ヨーロッパで1番狭い通りだと言われてる(?)Strada Sforiiという通りに行ったりした。
ツアーは朝7時半スタートだったけれど、ブカレストに戻ってきたのは夜20時。まるまる12時間で移動も長く、充実感のあるツアーだった。
夜ご飯をケンタッキーで食べた後に、ホステルの近くにあった国会議事堂の前にあった噴水のライトアップを見に行った。
たったの2泊なので、これでブカレストラストナイト。ブカレストは観光するというより、住んだりするとより心地よいのかなと思った。
5.仕事がだいぶ辛くなってきた
ソフィアあたりからだけど、日本との時差が6時間開くようになってきて、仕事をする時間が難しくなってきた。できれば深夜3時くらいから仕事ができると、日本のワークタイムに合わせられる。
ブカレストではちょうど日本の3連休がかぶっていたので、そんなにだったけど、ちょうど海の日の7月15日(月)の夜に、もう日本ではそろそろ火曜になるなあというのと、その火曜の午前中に大事な打ち合わせをいくつか控えており、1人でサザエさん現象が起きていた。それでも眠い目をこすりながら、深夜に起きる(えらい私)。
働きながら世界一周するということは、金銭面でそこまで大きな心配がいらないというメリットがありつつ、やっぱり働く時間の調整をどうするかというのは常に課題である。
また、ホステルが常に仕事しやすい環境とは限らない。今回のホステルは、結構宿泊客同士の交流が多いホステルでもあったので、普通に夜はうるさかった。ソファ席で盛り上がっている人たちを横目に、私は割れたメガネ(※)をかけて、キッチンで蒸し暑さと戦いながら1人で仕事していた。
※メガネ、踏んでしまって割れてしまった、、悲しい、、
働く先の会社の人たちはみんな良い人たちだから、あんまり気にしなくても良いのかもしれないけど、なんだかプレッシャーも常に感じているので、このもやっとした不安を前向きな原動力に変えていけるといいのだけど。
まあ色々考えてもやれることに真摯に向き合うしかない。そんな風に思う。
6.ブカレストからブダペスト駅へ
ブカレスト最終日、朝の仕事を終え、軽くブランチをカフェに食べに行き、それから近くにあったルーマニアの古い教会に行った。
観光とはいえ、なんだかんだほぼ毎日教会に行っている私は、信仰深い人間に思えてくる。
そこから、地下鉄でブカレストの駅に向かう。ルーマニアの鉄道で、ハンガリーのブダペストへ。14時過ぎ発で、翌日の朝6時ごろにブダペストにつく予定。
列車は綺麗で、そしてキャビンには私1人しか乗っていなかったので、占領することができた。ただし、ベッドが3段で、背中を伸ばしてベッドに座れないのは、問題だったけれど。
そんなこんなでまだまだ旅は続くよ!
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