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悲しい過去を持つ美しき街、アルメニア、エレバン紀行【DAY64-65】|働きながら世界一周
カザフスタンのアウタウから、飛行機で1時間、アルメニアの首都、エレバンに来た。
アルメニアという国は、アテネ以上に古くから歴史がある国だと言われている。それも関わらず、歴史上オマーン帝国やロシア帝国などに支配され、一貫して国家を継続することが難しい時代がこれまで多かった。
また第一次世界対戦の際には、オスマン帝国でアルメニア人の迫害や虐殺が起こるなど、悲しい歴史を持つ。
本来アルメニアは単一民族で、独自の言葉や文字を持つらしく、そういう意味では日本と似ている。でもいろんな国に囲まれている内陸国だからゆえ、攻められやすい構造にどうしてもなってしまったのかもしれない。
国防って難しいんだな。
今回たまたま行くことになって、歴史について調べたりして、知ることができてよかった。
たったの2日間だけれど、エレバンで過ごした滞在記。今回文章少なめ、写真多めです。
1.組織的詐欺の空港タクシー
エレバンの空港について、入国審査に並ぶ。私の列の前に並んでいたおばちゃんは、日本が好きらしく、「こんにちは」と挨拶してくれた。嬉しかったけど、なんかやたら距離感近かったからちょっと警戒してしまった。
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30分くらい待って、やっと私の順番がきた。入国審査の窓口の人が、「Welcome to Armenia」と言ってくれて、少し嬉しい気分になった。
そこから空港でアルメニアのドラムという通貨をおろして、タクシーに乗る。
Yandexでタクシーを探していたら、タクシーの客引きのおじさんに話しかけられる。いくらでいけますか?とそのおじさんと話していたら、別のおじさんが横から「タクシー?」と言ってきた。
そしてその横入りおじさんは、「空港タクシーはこっちだよ!」と私をタクシー乗り場に導いてきた。
ここのホテルまでいくらで行けますか?と値段を聞いたところ、「メーターだよ!」と言われたので、少し安心してしまった。前歯が少し欠けていて若干品の悪いおじさんだったことを警戒するべきだったのかもしれない。
結局そのおじさんに乗せられるままにタクシーに乗ってしまった。ドライバーの人はまた別の人だった。
それで20分くらいしてホテルに着いたときに、ドライバーは、あらかじめ用意をされていたような領収書を出してきて、26,000ドラムと言ってきた。日本円で言うと約1万円。いくらなんでも高すぎる。
元々ホテルの送迎が7,000ドラム(3600円くらい)と聞いていたので、結構高いなと思いYandexのタクシーを使うつもりだった。
それで、私はドライバーに抗議をして、それはおかしいし払えない。と言った。普通にYandexでももっと安いしホテルの送迎は7000ドラムだ。ホテルのスタッフを呼んでくる、とかなんとか、とりあえず伝えられることを伝えた。ドライバーは、「あなたはアルメニアが初めてだから、これが普通だと知らない」みたいなことを言ってきた。確かにここには普通の基準は存在しないから、それを言われたらそうなのかもしれんが(笑)でも比較的タクシーの値段が高い日本でもそんな金額はかからんわ(笑)
おかしい、払えないを繰り返し粘った結果、15,000ドラムまで値下げしてくれたので、それで手を打つことにした。夜遅くで疲れてもいた。
まあこういう失敗も学びだと思いつつ、軽率だった自分に少し反省。調べてみると、アルメニアって位置付けとしては、まだ発展途上国らしい。やっとホテルにチェックインして、疲れていたのですぐに寝てしまった。
2.アルメニアのおしゃれな街歩き
アルメニアと日本の時差が5時間になって、朝早くから起きてMTGに参加しないといけなくなった。ちょっとだけ時差が広がることで、仕事の対応がうまくできるかとか、不安を少し感じ始めた。それでもなんとかするしかない。
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朝5時くらいから仕事をして、8時くらいに朝食を食べる。そしてまた午前中は仕事をする。ランチをゆっくり食べて、午後観光や散歩をして、夜はブログ書いたりするという、なかなかフルな1日。
今回も私がとったのはホステルタイプの部屋だったけれど、個室の部屋もあるちゃんとしたホテルで、朝食がこれまでのホテル史上1番美味しかった。
大きなキッチンで、何人かのおばちゃんと少し太ったおじさんが作ってくれる。サラダ、パン、目玉焼き、ソーセージ、おかず、フルーツ、デザートまであった。
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昨日失敗をして落ち込んでいた気持ちが嘘のように前向きになる。朝食の力ってすごい。
しかもバルコニーがついていて、エレバンの街並みを眺めながらの朝ごはん。幸せ。
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お昼くらいからエレバンの街を散歩した。
歴史ある建造物が多いとかではないのだけれど、建物はおしゃれで街並みも綺麗だし、素敵なカフェがたくさん立ち並んでいた。
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1番有名は観光スポットは、カスケードコンプレックスという建造物。名前の通り、カスケード(階段状)の建造物で、1番上に登ると、エレバンの街並みを見渡すことができた。
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その建物や敷地全体がアートになっていて、それらを1つ1つ見るのも楽しかった。
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また、街中にオペラハウスがあって、何かちょうどよく公演がやっていないか見たけど、なかったので諦めた。
2日目には、美術館に行った。
現代美術館と、国立美術館。国立美術館はフレスコ画のようなものや宗教画が多く、いくつかの企画展もやっていた。現代美術館は、規模は大きくないものの、彫刻含めいろんなアートがあった。どっちも素敵だったし、時間がない中少し無理して行って良かった。
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3.アルメニア料理とワインを楽しむ
アルメニアは美食の街だ。いわゆるコーカサス地方と言われる料理で、ジョージアと似ているけど、少し違うらしい。そしてワインも有名。ということでせっかく来たら楽しまねば、と、今回結構食費にお金をかけた。
ちょっと良いところでご飯を食べて飲み物も頼むと、大体1人あたり2,000円前後くらいだろうか。
基本大皿で来るので、1人でいろいろ食べたいと思ったときになかなか難しい問題が出てくる。1日目の夜のお店ではパンとサラダとメインを頼んで、全部食べきれず断念してしまった。
味は上品な味付けが多くて、少し塩気があるためワインが進みそうな味付けだった。
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パンは中にぶどうの葉?が入ってて美味しい(ちょっと柏餅みたいな味したかも)
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ちなみに1日目の夜のお店でいただいたホームメイドワインは、飲みやすくて、とてもおいしかった。
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4.ツィツェルナカベルトの慰霊碑へ
エレバンの街の高台に、ツィツェルナカベルトという、アルメニア人の大虐殺を追悼した慰霊碑と博物館がある。
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第一次世界大戦のときに、オスマン帝国に住むアルメニア人の200万人が強制移住をさせられて、150万人が虐殺された(実際はもっと少ないという説もあるらしい)という歴史。ナチスによるユダヤ人迫害と似ているところがあるけれど、イスラム人によるキリスト教迫害や、アルメニア人が連合国側につくのでは(オスマン帝国は同盟国側)、という思惑により虐殺が起きた。
トルコ側はこれを認めていなくて、国際的にもジェノサイドと認定する、しないで問題になることが多い。2021年にバイデン大統領がジェノサイドとして発言したことに対し、トルコが反発したみたいな話もあり、複雑な問題だ。
博物館は時間がなくて行けなかったのだけど、慰霊碑に行って手を合わせてきた。
昔高円寺の父と呼ばれる占い師の人に「あなたの手相には鎮魂線があるから、何か無念な思いをして亡くなってしまった人とか、そういう場所に行って手を合わせるといいよ」と言われたことがある。ちなみに尚子という名前も、少し宗教的な要素が含まれているらしい。
たかが占いだけど、それ以来、ずっとその言葉が頭に残っていて、何か自分のミッションのような気がしていた。
慰霊碑の中は鎮魂の音楽が流れていて、中心は炎で燃えている。脇に花束も供えられていた。
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手を合わせて、辛い思いを想像し、安らかに心穏やかに眠れるよう、真剣に祈った。
見ず知らずの人の痛みを想像して手を合わせるというのは不思議な感覚だった。でもきっと思いは届いたような気がする。
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5.エレバンからジョージアへ!
エレバン滞在は一瞬で、ついて3日目の夕方に、バスでジョージアまで向かう。
エレバンのバスセンターで、チケットを買うと、明るく親切なおじさんが対応してくれた。大体2時間おきくらいに出ていて、私は17時のチケットを買った。
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バスといっても、バンのような車で乗客は全部で7人。
広大なコーカサス地方の山の景色が広がる中、バスは走る。この後行くジョージアでも少し思ったけれど、規模感は違えど私の地元の熊本、阿蘇の景色に似ているなと少し思った。
山道で急に運転手さんがクラクションを鳴らしまくると思ったら、牛の大群が道路を歩いていたりした。ここら辺では、この景色が日常茶飯事らしく、最初こそ驚いたものの、途中から驚かなくなった(笑)
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アルメニア側の出国は、荷物をおろすことなく、すぐに終わった。ジョージア側の入国チェックは、通常通りのパスポート、荷物検査があって、少し時間がかかった。
それでも運転手のおじさんが良い感じに車を飛ばしてくれたおかげで、トビリシのバスセンターには22時ごろに到着。
次回はジョージア紀行です!!
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