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舞台「フラガール」を観て。
・はじめに
5/21。
僕は初めて新国立劇場に降り立つこととなった。
そう。舞台「フラガール」の観劇。
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潮紗理菜さんが主役を務める、と情報が入った瞬間、条件反射のように応募申し込みをしていた。
近い席でなっちょが見れる〜、なんて欲望剥き出しだったけど、幕が上がった瞬間そこに立っていたのは、紛れもなく「舞台女優 潮紗理菜」だった。
・全体としての感想
在り来りかもしれないけれど、本当に最高だった。
ストーリーも感動したし、演者の皆さんの演技には圧倒された。席が近かったこともあり、一人一人の様子に注目して見れたのも面白かった。
そして、その中の一人として座長を務めた潮紗理菜さんは本当にすごい。その一言に尽きる。
フラダンスの衣装を着て、笑顔で踊る姿がキラキラ輝いていた。抜擢された理由がよくわかった。
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・内容について色々考えたこと
①「変える」じゃなくて「変わる」ということ
作中の人物たちは、自分たちの故郷を「変える」ために奮闘していた。でもそこで、色々な考えがぶつかり、上手くいかないことが数多く起きた。
挫折をしつつも、誰も諦めなかった。その結果、炭鉱の街は常夏のハワイの街に生まれ変わった。
街のためにフラガールになろうと決断し努力した少女たち、彼女たちを指導するため東京から訪れた先生、ハワイアンセンターに反対し続けながらも最後には協力した街の人々、全員が「変わった」からこそ何かを変えることが出来たのだと思う。
何かを変えるってことは自分自身を変えるということと
ほとんど同じなんだよ
「僕ら」が変わるってことは「世界」を変えるということと
ほとんど同じなんだよ
②「知る」ということの価値
「自分らしく生きる」とはなんだろう。
目標や夢に向かってひたむきに生きることだろうか。
でも、夢や目標は必ずしも叶うものばかりではない。ましてや、生まれや育つ環境は選べなかったりもする。
「住めば都」ではないけど、小さい頃から「そういう生き方」だと教わったものはすぐに変えることができないし、それ以外の視点にはなかなかならない。だから、その人にとっての「生き方」は案外異なる。
「幸せ」についても同じことが言える。
炭鉱で生まれ育った人たちは、雨の日も風の日も、朝から晩までひたすら石炭を掘り、危険を顧みず働くことこそが「美学」であり、その山で生まれるということは「そういう生き方をすること」が当たり前になる。
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「ダンサーとして踊って、人々を楽しませる」という生き方は、彼らからすればあり得ない話で、受け入れ難い。それに加えて唐突の「ハワイアンセンター」。時代錯誤と言われてもおかしくない。
「頭が固い」のではなくて「それ以外の世界を知らない」ということ。
幸せや生き方は人それぞれかもしれないが、視野を広げることはできる。
そんな世界を変えたフラガールたちはまさに「幸せ」の象徴なんだろうと言える。
・おわりに。
舞台を見ながらストーリーについて考察したり、上記のように哲学的な思考にふけてみたり、それだけ見所がある作品だった。
前から3列目ということもあって、演者の方たちの情熱もものすごく伝わってきた。
そして、潮紗理菜さん。
本当に、あなたが主役に抜擢されてよかった。
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そして、長い長い公演本当にお疲れ様でした。
舞台女優として見つかっちゃったかなー、なんて。
長くなりましたが、ここまで。ありがとうございました。