"となりと、となり。"おまけ-あとがき
この後の話もあるんですよ。
ここで潔く終わってた方がいいと思って書きませんけど、太紀が、実は2泊サバ読んでてもう二晩一緒にいられるとか。
プロポーズした日の夜に、二人の共通の友達にアポ取ってたとか。
けど、成就まで書き切ったら、もう野暮って思って今は書きません。
いつか、そんな時が来たら、”となりの、となり?”としてafter story的に描ければと思います。
次は復帰して、Nervous Fairyかな。
どうも、唯月希です。
この度はイメージをお借りしたSwimmy様( @327__723 )のご厚意により、なんとか4枚、走り切れました。
本当に、本当に、ありがとうございます。
どこから話そうかな。
よし、根底から軽く行こう。超抽象的になってしまって、わかりづらいかもだけど。
あたしは、クリエイティブの根底というのは「0」、ではないと思っていて。
人が、人に、想を伝えるような物を創る、創作するということは、その人(例えば自分)に創作したいと思わせる創作物があるから。
それは、映画だったり、音楽だったり、風景だったり、小説だったり、絵本だったり、写真だったり、イラストレーションだったり、詩だったり。多分無限にあります。絵画や、彫刻だってそう。服もアクセサリーもそう。アイドルの写真集も同じ。
それをその人なりに偏見なく自分の中に取り込んでいくと、見たことないものを見たくなってきたりする。
人の中に積もり積もった、誰かの思いの積雪。
そういうのの組み合わせは、人体の指紋と同じで、心や感性の指紋、のようなものになっていくのではないかと。
では、何かを創ろうとする人が、今ないものを、今ないものを、って考えるのはもったいないと思うのです。
好きなものが自分の中に積み重なって創りたいと思ったのに、その一歩だけ先にある創るという行為が、ないものだけ目指したら、なんか急に冷たくないですか?
それなら、自分の中に積み重ねてきた”好き"から生まれる化学反応を具現化すべき。
もしあたしのいう”心や感性の指紋”=唯一性、という方程式が成立するなら、その方が絶対楽しいし、好き。
すでにあるもの、好きなもの、のエッセンスを自分なりに汲み取って、それらを自分にしかできない混ぜ方をする。
これって、オリジナリティじゃない?
って思うんですよ。
で、今回。
Twitterを徘徊しやすいあたしは、偶然ポートレート界隈を覗きました(言葉が悪くてすみません。)
その時に目を引かれた方は数名います。
今回の”となりと、となり。"の前にも水湊のどか様( @minanon_11 )の固定されているツイート「途絶えぬ記憶」の写真をモデルに、
書かせていただいた「届けたい花の足跡」※1という作品もあります。
けれど、あまりに稚拙な自分の作品に他人を巻き込んでいいものかと躊躇して、実際に掲載させていただくお願いはできず。
そして、とあるとても良い評価をいただいて、次は掲載許可もお願いしてみようかなー、なんてぼんやり思っていたところに
今回のSwimmey様の写真が目に入りました。クオリティを比べるわけでは、絶対にありません。
けど、3枚目と4枚目。特に4枚目。これが、悲しみを超えた後の微笑みである、というイメージがバコーン!ときてしまって。
ああ、ダメだ。ちゃんとお願いして書かせてもらおう、と思いました。水湊様すみません。勇気がなかっただけです。
結果、快諾いただき。
そしてその構想に基づくようにイメージソングも三曲決まりまして。これ自体はメジャーなので、まあいいかと思って晒しますが
サヨナラ / miwa
彼の落書き / aiko
深海冷蔵庫 / aiko
上記三曲です。
これが成す音、混ぜるフィーリング、思わせる言葉。
その先にある、「あなた」という存在に対する思いのグラデーションとか。
そういうものをなんとなく自分なりにできればと思っていました。
とは言え、何はともあれ、この作品に関しては、Swimmy様の写真が最強だったことに変わりなく。
本当に、大切な秋桜と太紀という二人に、そしてその物語に、出会わせていただきました。
Twitterでもお伝えしましたが、改めて。
本当に、ありがとうございました。
この物語の評価は決して高くはないでしょうけれども、あの4枚から想起する自分のイメージを未熟者の好き勝手でぶつけさせて
いただくという不躾な行為に、快諾いただきましたこと、本当に感謝しています。
一旦、長月秋桜と藤太紀の物語は、裏表紙を閉じますが、いつかまた覗きに行こうかと思います。
最後に、ちょっとだけ。
長月秋桜の名前の由来は、全てSwimmy様からきています。
それでは、ありがとうございました。
※1「届けたい花の足跡」https://note.com/thanatos0810104/n/n27a503bcb0b7
BGM:
サヨナラ / miwa
彼の落書き / aiko
深海冷蔵庫 / aiko
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