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欲望の時代
マルクス・ガブリエルは現代を代表する哲学者の一人です。
NHK出版新書から出ている欲望の時代を哲学するを読んだので、今日は人間の欲望について考えてみました。
今も昔も、モノが欲しいという欲望はみんな持っているものだと思います。要は程度の差です。でもよくよく考えてみると、本当に自分が必要なモノってそんなに多くないような気がします。
例えば健康食品、これは体にいいというCMに惹かれて買ってしまいますが、とくにどこか健康を害してることは少ないです。まあ、健康器具もその類です。私たちはCMや広告によって買わされている感が非常に強いと感じます。
数年前から、新聞をやめたため、新聞広告は見ないようになりました。そのおかけで、新しい電化製品を買う機会が減りました。これまで、無駄に新製品を買っていた、買わされていた、ことに気づきました。つまり、家電製品は壊れるまで使えるわけです。そうすれば経済的でもあり、エコロジーにも貢献します。
最近、テレビも見なくなりました。テレビ局もネットとの競争で、昔のようなお金がかかる番組は作れないようです。お笑い系の番組が多くなりました。テレビを見なくなると時間的余裕ができます。自然と趣味や読書の時間が増えてくるわけです。
外からの広告や流行などに振り回されることがなくなると、自ずからほしいもの、必要なものが出てきます。それは趣味の物であったり、本であったり、自分が本来ほしいと思ったものです。
ここで、趣味というものはスマホからは生じにくいもののようです。スマホは役に立つ道具ですが、暇つぶしに使うと際限がありません。スマホで暇をつぶして後に何が残るのか考えてみるとよくわかりますが、後に残るメリットはほぼありません。これは時間の浪費、つまり人生の浪費だと考えています。
私たちは知らず知らずのうちに外からの情報によって操られていることが多くなっているのかもしれません。時にはそれらを遮断してみることも必要なことではないかと思うのです。
例えば、スマホなしで1日過ごすとか。