子どもと共に暮らしを味わう。
ムスメがテントを見つけて組み立て始めました。
途中まで自力で頑張ったけどできないから手伝ってー、ってやってきました。
まずは自分でやってみる、その気持ちが素敵だなあって思いながら、手伝って完成。
自分でできることをこうして知っていくって大切なこと。
そんなわけで急遽ムスメとふたり、庭キャンをすることになりました。
とは言っても我が家は山なのでそれは普通にキャンプ場みたいなもの、笑。
くまさん除けのラジオを夏中かけているのでそれも手伝いさながらキャンプ場なんですね、笑。
昨日は夕飯は初収穫のピーマンで肉詰め作りたいって張り切っていたので、寝るのだけテント。
なんの支度もなくていいので楽チン。
でも、せっかくの2人の時間なので買い出しついでにマシュマロ焼きと朝のココアの準備、100均で小さな花火だけ買ってお楽しみもこっそり仕込んでおきました。
無事夕飯も終わり、さてさて、テントへ。
まずはクワガタ探し。
いつも熊を避けて夜はあまり出歩かないので。
そして花火。
一通り楽しんで花火に入ってた厚紙を燃やしていたらムスメが笹の葉をどっからか取ってきました。
タイの山岳地帯でライフラインのない暮らしをしていたころ、夜になるとみんなで火を囲んで話をしたり、蚊除けをしたりして寝床の入っていたので「火を起こす 火を保つ」という動作が彼女の身に染み付いていた様子。
乾燥した熊笹を探してきては火付きの悪い画用紙に重ねて火を移しています。
竹や笹は油でよく燃えますが、少し多く入れると大きく火が上がります。
ここひと月ほどまともに雨が降ってないのでそんな経験のつみかさねで火の粉がほんの少し、わずかに飛んだだけで山火事になるリスクがあることも容易に想像がつきます。
そばに水を置いて火を扱うムスメ。
それをちゃんと知ってるんだなあって改めて感じました。
そしてそれは暮らしを共にするから得られる感覚なんだなって私自身が改めて気づきをもらったんですよね。
起きた火でマシュマロを焼きながら頬張るムスメと、綺麗に揺れる炎を見ながらおしゃべりをしウクレレして歌を歌って。
山岳地帯の小さな暮らしをひさびさに味わった気分。
揺れる炎をゆっくり眺めた後は不思議なほどに気持ちが穏やかになります。
テレビなどの刺激とは違うなんとも言えない穏やかなふわっとした気持ちに。
ムスメもいろんな話を聞かせてくれました。
暮らしに時間をかける山岳地帯の村で味わったことが私の感性を静かに変えてくれました。
みんな山仕事畑仕事で真っ黒なので体裁も気にしない生活と火にたくさん触れる暮らし、身体を動かして細かいことにいちいち悩み続けない暮らしがそこにはありました。
それを味わった私の神経質さも時間と共に薄まっていき、今はのびたくん並みの入眠の速さ、笑。
そして今は学校に行かない子どもたちともこの時間を一緒に楽しんでいます。
暮らしをいっしょにすることのなかにかけがいのない学びがあります。
家庭に問題を抱えすぎてた自分の過去を重ね合わせながら、安心して生きていける環境で子どもと在れるように暮らそうと思いながら積み重ねた時間。
私にとって、それが自分の生を楽しむ土台なんじゃないかなって想いがあるから。
旅が教えてくれた学びが私たちの中で今でも生きています☺️
今あるものを感謝と共に楽しむこと。
誰とも比較する必要なのない心静かな時間を味わうこと。
不安ばかり並べるのではなく、どうにかなるさーって安心しながら生活を営むこと。
南の人のそんな気質がすき。
焦らずゆっくり自分の人生を味わいながら子供に寄り添う努力を続けていく、そんな大人で在りたいな。