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わたしが考える不登校 番外編 【先生が怖い…。】わたしが言われた言葉から考える教師の『型』とは

先日の記事 ⇓
こちらでわたしが
「先生が怖い」から学校に行きたくない
と言われたことが複数回あると
お伝えしました。

学校に来られないお子さんの家を
訪問させていただいた際に
保護者のかたからも
「先生もう家に来ないでください!!」
と言われた痛すぎる経験もあります。

教師が不登校の原因になるのには
ニつのパターンがあると
わたしは考えます。

①子どもと先生が合わない
②先生の指導の「型」の問題

わたしは2つ目のパターン
「先生が怖い」と言われたり
クラスを崩壊させそうになった
経験があります。

順に述べていきたいと思います。

【①子どもと先生が合わない】
大変申し上げにくいのですが
これには正直なすすべがありません。

どちらも悪くないので
本当に不運だったとしか
言いようがありません。

わたしも極稀ではありましたが
お子さんと相性が良くなかったため
不登校とまではならないものの
お子さんがどうにも伸びなかったり
萎縮してしまったり
言いたいことが言えなかったり
などいったことも
あったのではないかと振り返ります。

担任だった時は特にご指摘などなくても
次の年度に担任が替わって
いきいき、のびのびとしていると
あ〜、わたしと合っていなかったんだなぁと
申し訳なかったな〜と
腑に落ちることも良くありました。
相性ばかりはどうにも
難しい
とは感じます。

しかしこの道数十年のプロです。
1年間、不適応状態が起きないよう
プライドを賭け責任をもって
できる限りのことはしてきた
つもりではあります。

この問題は
学年複数担任制の導入により
お子さんの
不安や負担を取り除くことで
不登校をかなり減らせると考えます。


【②先生の指導の「型」の問題】

以前、こちらの記事にQ-U
(QUESTIONNNAIRE-UTILITES)
について
書きました。

Q-Uの理論には
教師のもつ「型」があります。
その考え方には
学級を経営していく上で大事な
2つの指標があります。

一つは「ルール」
もう一つは「リレーション」です。

「ルールは」規則
『厳しさ』と言い換えてもいいかもしれません。

「リレーション」関係性
『気遣い』『優しさ』
言い換えることもできます。


佐賀県教育センター資料 より

質問紙でクラスの満足度を計った時に
このグラフの右上に分布される児童生徒が
いわゆるクラス集団への満足度が高い
左下が低いということになります。

先生の型をPM理論で4つに分類すると
P:パワー 指導力
M:メンテナンス 共感力

①ルールが曖昧でリレーションも弱い【pm型】
②ルールに厳しくリレーションが弱い【Pm型】
③ルールが曖昧でリレーションは強い【pM型】
④ルールが明確でリレーションも強い【PM型】

これら4つの型を先生の特徴と結びつけると

【pm型】友だちみたいな先生

【Pm型】「ついて来い」タイプの先生

【pM型】優しく細やかな先生

【PM型】頼りになりよく気付く先生

このようになります。
コーチングなどでも用いられるこの理論

4つの型の中で【PM型】
最も集団のパフォーマンスを
伸ばしやすいリーダー

指導者となるのをご存じの方も
多くおられるのではないかと思います。

わたしがある時期陥っていたのが
【Pm型】「ついて来い」タイプ です。
この時期、クラスに
支援を要するお子さんが複数いて
自分に余裕がなく
結果子どもを褒め、認めることを忘れて
毎日叱ってばかりいました。

時には罰のようなものを
与えていた時期もありました。
当時の子どもたちに本当に
申し訳ないことをしたと感じます。

結果、落ち着いていた子どもたちですら
少しずつ言うことを聞かなくなり
ついには更に支援を要する結果となり
あと一歩でクラスが崩壊するところでした。

このことを教訓に
Q-UやPM理論を落とし込んでいきました。

教師の指導・支援の土台は
ルールリレーション
いかにルールとリレーションの
バランスが上手く取れているか

ここが「肝」だと感じます。

また、わたし世代のやや古めの先生方に
この【Pm型】「ついて来い」タイプ
の先生が多く見られるように思います。
これは過去のステレオタイプの
上手くいった厳しい指導に
固執しやすいことが
理由の一つだと感じます。

かといってまだ先生になりたてで
自信のない方たちはどうしても
子どもを叱ることに抵抗を感じやすく
自信の無さが災いして
友達みたいな先生【pm型】に
なりやすいです。
【pm型】は一番
学級崩壊を生みやすい
指導タイプとなります。

実は、一見クラスが
落ち着いているように見える
「ついて来い」【Pm型】の教師よりも
一見クラスが落ち着きなく見える
優しくて細やかな【pM型】の教師方が
クラス全体の学習意欲や
学習の定着度が高くなるという
研究結果が出ています。

つまり
子どもを教師主導で
引っ張っていくよりも

子どもの主体性や
自主性を尊重して
子どもが自ら伸びていく力を
サポートした方が
子ども本来の力が引き出せる
ということです。


更に、最終的には
頼りになり良く気付く
【PM型】の教師
が指導支援する
ルールやリレーションの
バランスが取れている集団では
子どもたちは安心して学びに集中
困ったことがあれば
教師や周りの友達にSOSを出し
安全な集団の中で互いに助け合い
学びを深めていける
学力や社会性を
ごく自然にのびのびと
身に付けていける

そのような集団へと伸びていけます。

教師は、これらの理論を用いて
自分の陥りやすい型を頭に置いて
意識しながら指導に当たれると良い

そうした先生が受け持つ
【満足型】のクラス
いじめや不登校などの
問題行動を未然に防げる
クラスであると

これまで校内研修で
先生方にお伝えしてきました。

ここまで述べてきて
皆さんもお気付きだと思いますが

【PM型】
頼りになり良く気付く教師
もう少し具体的に言うと

必要な時は「ダメなものはダメ」
と言いつつ
一人ひとりの
不安や苦手さにも気付いて
声掛けや具体的な支援ができる
そんな教師が
一番不登校を生みにくい
ということになります。


「不登校」という視点から
先生方の癖【型】について
述べてみました。

だいぶ長くなりました。
今日もここまで
お付き合いくださった皆さま

本当に、本当に
ありがとうございました💗💗

ここからは少し目先を変えて
我が家の長男についても
お伝えできたらと思います。

お付き合いいただけましたら
幸いです🍀

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水澤 靖子
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